旅行記
2025/04 尾瀬・平ヶ岳
GW連休なので山開きした尾瀬である。
今回は3泊4日で尾瀬の山に登る作戦だ。平ヶ岳まで行きたい。
1日目 快晴 鳩待峠→山ノ鼻
2日目 快晴 山ノ鼻→平ヶ岳→山ノ鼻
3日目 曇り 山ノ鼻→至仏山→山ノ鼻
4日目 降雪 山ノ鼻→鳩待峠
ザックは60Lに満載だ(別途30Lサブザック持参)。
寝袋は、モンベル0#(-7℃まで)+シーツ+ダウン上下+ホッカイロ4枚でぬくぬく寝れた。
マットは2枚持参。
2日目には平ヶ岳にアタックすることにしたものだ。
平ヶ岳は、群馬県・新潟県の県境(上越国境)にある、2,141mの山である。
100名山選定。
無雪期に登山道をコースタイム13時間日帰りするのが一般的だが、
GWシーズンには、尾瀬から上越国境を通って、平ヶ岳に行くことができる。
この場合、尾瀬の鳩待峠から1泊2日か2泊3日で十分行ける。
鳩待峠から往復で、CT15〜17時間(推定)、距離30kmだ。
この距離に加え、完全バリエーションルートのため、
道迷い、スノーブリッジの崩落、クマとの遭遇など、難易度が非常に高い。
それでも、積雪期の上越国境の雄大な景色に心打たれ、通うベテランも多いとか。
平ヶ岳へは、下記のタイムで歩いたが、トレースが使えたのでかなり条件は良かった。
普通はこれの1.5〜2倍は見込んでおいたほうがよい。
山ノ鼻 0510
平ヶ岳 0940着 1030発
山ノ鼻 1350
というわけで極めて好条件なら、山ノ鼻から8時間40分できたので、山ノ鼻から日帰りがよい。
なお、全行程でアイゼンは使わず。
この時期の尾瀬なら、必要なのは燧ケ岳くらいだろう。
1日目
沼田からバスで戸倉へ。戸倉からバスに乗り鳩待峠へ。
以前はバス停だったところに新たな山荘が建設されている。
バス停の移動は、第2駐車場の開拓が必要なことから、
「静かで落ち着いた環境の整備」という名目で駐車場を閉鎖して第2駐車場の拡張工事がされている。
で、空いたスペースに新たな山荘と休憩所が建設されているというわけ。
古い休憩所が取り壊されれば、再びスペースが復活するので、バス停が鳩待峠に復活できるかも。
まずは補給していく。
鳩待峠からスタート。
山の鼻に到着。
尾瀬ヶ原は一面の雪だ。
今回搬入食糧。4日であるが、3日分くらいに抑えた。足りない分は山小屋で補給する予定。
テントを設営。
では、寝よう。
2日目
夜はスマホ温度で0.7℃。外気温は‐2℃くらいか。
ぬくぬく寝れた。
朝4時起床で出発準備。
幻想的。
いよいよ平ヶ岳へのバリエーションルートへ。
猫又川の右岸をひらすらさかのぼっていく。
川岸を高巻く区間は、雪が硬く、滑って川にドボンしないように注意。死ぬことはないと思うが・・・。
横断する沢のスノーブリッジはすべてある。
そのまま左俣の右岸をさかのぼり、1460mで沢が分岐するところで渡れたので、
そこからすぐ西にある最短ルートの尾根にとりつく。
期待していなかったトレースはわずかにあり。
トレースはあっても正しいか確認が必要だし、あってもなくても同じだ。
雪が腐っていて歩きにくい。
ジャンクションピークには、テントが設営されている。
ジャンクションピーク設営するのが一般的で、この日は5張りあった。
見晴らしがいい。
ジャンクションピークのすぐ北にある1920mピークの南斜面は、
例年GW後半だと藪が出てきて通過に苦労するが、今年は雪がたっぷりあり全く問題なし。
熊に注意。
平ヶ岳が近づいてきた。
しかし遠い。
雪庇やグライドクラックがあり要注意。
で、平ヶ岳の頂上。
頂上には、積雪観測機器があるのみで寂しい。
上越国境の山々。
上越国境の山々。
中ノ岳と越後駒ケ岳か。
頂上から北東に200m離れた場所には三角点と山頂標識がある。
最果ての雰囲気ですごい。
ここから見る燧ケ岳も角度が違って斬新。
山頂標識。
三角点は埋没。
山頂標識タッチ。
自撮りだな。
再び尾瀬に戻ろう。
もしここで足を怪我したらヤバイので慎重に。
なお、携帯の電波は、標高1600m以上ならば通じるところもある。
平ヶ岳頂上やJPでも通じる(ただしahamoではまともにデータ通信できず)。
雪庇に注意。
ジャンクションピークに戻る。
最短の尾根を通って下山しよう。登り返しがほぼなく、快適。
左俣のスノーブリッジを渡って猫又川の右岸に復帰する。
猫又川沿いまで降りてきた。
あとは山ノ鼻に向かって一直線。
山ノ鼻に戻ってきた。これで一安心。
山ノ鼻から平ヶ岳往復で8時間40分だったので、早朝出発なら日帰り前提でも行けそうだ。
山の鼻小屋で補給する。温玉ご飯大盛で700円。14時まで。
テントを設営。
今日は疲れた。寝よう。
3日目
夜はスマホ温度で1.8℃。外気温は‐1℃くらいか。
ぬくぬく寝れた。
ザックをデポして、至仏山に登ろう。
見晴らしが開ける。
途中に木道区間あり。
山頂到着。2時間ちょっとで登れる。
三角点。
谷川岳方面。
昨日行った平ヶ岳が見える。
尾瀬ヶ原は真っ白。
いい感じ。
鳩待峠が見える。
まだ木道はほとんど全く出ていない。
記念撮影だな。
では、山頂に2時間半ほど居たので下ろう。
そろそろ雨が接近している。
山の鼻へは30分で下山。途中シリセードでめちゃ速い。
再び山ノ鼻小屋で補給。
テントを設営。
16時くらいから雨が降ってきて、夜中じゅうずっと本降りである。傘があれば便利だな。
4日目
夜はスマホ温度で4.0℃。外気温は0℃くらいか。雪が降っている。
ぬくぬく寝れた。
雪が降っている。弱い冬型気圧配置によるものなので、時折晴れ間も。
テントを撤収。今日は戻るだけだ。
鳩待峠に戻ってきた。
鳩待峠から戸倉まではシャトルバス。
戸倉から沼田駅までは関越交通バス。
沼田駅からはJR線等を乗り継いで帰宅する。
以上、無事に帰還、総費用29k(うち減価償却費10k)。