旅行記



2024/10 北岳

北岳は山梨県にある3,193mの山である。
日本2位の高峰、南アルプスの最高峰で、100名山指定。

今回はテント泊で2泊3日で行く予定だ。
1泊目 広河原→北岳肩ノ小屋
2日目 北岳肩ノ小屋→北岳→北岳肩ノ小屋
3日目 北岳肩ノ小屋→北岳→北岳肩ノ小屋→広河原

白根御池小屋・北岳山荘では、テント場の事前予約が必要だが、夕食・朝食を小屋で食べられる。
それぞれ2000円、1200円程度と安く、食料を大幅に減らせるうえに小屋グルメを食べられて楽しい。
どちらの小屋でも、お湯だけ売っており、アルファ米を持っていけば白飯が食べられる。
よって火器は不要で軽量化できる。
なお、北岳肩の小屋では、お湯は買えず、白飯もない。
肩ノ小屋のテント場は、北岳山荘ほどではないが広く、100張りくらいはいけそう。
北岳山荘のテント場は、稜線が広く、200〜300張りくらいいけそう(ただしコロナ後は80張り制限)。

まだ降雪はなく、雪装備は不要だが、当日、北アルプスでは積雪1cmだったようだ。
もういつ降ってもおかしくない。
気温も2日目朝で-3℃くらいまで下がっていて、かなり寒い。


北岳はこれで12回目である。


1日目



立川からあずさ1号に乗る。
新宿からなら、中央特快に乗れば、立川まで特急に追い抜かれることはない。
これで特急料金を節約できる。
えきねっとにログインして目的の列車を開いた状態で頻繁にチェックすると、
まれに空席が出るのでゲット可能。
甲府からは山梨交通のバスに乗る。0905甲府→1058広河原。
途中、夜叉神峠でトイレに行けたのだが、今はなくなっていた。
バスは座れないほどの混雑。2時間立ちっぱなしはつらい。
バスは3台出た。座れる程度の混雑にしてくれる。


広河原に到着。
広河原山荘は建て替えられて凄い豪華になっていてすごい。宿泊費もアップ。
テント場は川の対岸のようだが、2024シーズンは営業していない。
広河原に最終バス(甲府1405→1558)で来るなら、
白根御池小屋まで上がれると思うので、特に影響なさそう。


気温はこんな感じ。



11時25分くらいから歩き始める。
どんどん登る。
しばらくは沢沿いの登りだ。このため少しは涼しい。
大樺沢ルートは、2019年台風19号の影響で通行止め。
白根御池小屋経由でしか登れない。


途中には2か所ベンチがあり、休憩適地になっている。
ぞれそれ、1870m、2060m地点にあり。
ここまで登ると急登が終わる。


白根御池小屋についた。
2236m。
ここでお湯を100円で買い、アルファ米をつくる。


ここから北岳肩の小屋へは780mの登りだ。



草すべりを登る。
名前に反して、滑れるような場所はない。


だんだん展望がよくなる。
2700m付近で森林限界。2750m付近で大樺沢二俣からのルートに合流。
稜線上に出る。


小屋についた。3,010m。
1655到着。15時まで到着の農取ルール的にはアウトだが、17時過ぎでも結構到着する人が多い。


今回搬入食料。



テント場は3,000mである。穂高岳山荘よりも高い。
暗くなってきたので寝る。
今日は疲れたのでぐっすり寝れた。19時就寝。


2日目

気温はスマホ温度で0.8℃だったが、夜に電源を切ったのでその後は不明。
外に出した水がかなり凍っており、-2℃くらいだったかも。
モンベル#2(2℃まで)+インナーシーツ+薄手ダウン上下
+マット2枚+ホッカイロ2枚でやや寒かった。
もうこのくらいになると2℃までの#2では厳しくなってくる。



よく晴れている。



テントは直射日光を浴びてすぐに乾く。
紫外線劣化防止のためにテントはたたんでおく。


肩の小屋。



稜線上は広いが、斜めになっている場所が多い。寝心地はやや悪いサイトが多い。



頂上。
頂上までは標高差180m、登り30分、下り15分程度。天候がよければ空身でOKだ。


名古屋方面。



中央アルプス方面。



松本方面。



甲府方面。



北岳山荘が見える。



三角点。



記念撮影だな。



白根御池小屋と、広河原が見える。



小屋に戻る。
小屋では茹で卵を1個100円で売っている。立地を考えれば激安では。翌日も含めて3個買った。


昼食メニューはこんな感じ。8時〜1530ごろまでやっていていい感じ。
ただし、山屋にはやや分量がすくない印象であるが、立地を考えれば十分では。


テント場に戻ってきた。



テントを設営。



夕方になってきた。



暗くなってきた。



アトラス彗星が肉眼で見える。すごい。
山の上に見えている光の点は、ホテル千畳敷。

では寝る。21時就寝。


3日目




6時起床。
気温はスマホ温度で0.9℃だった。
小屋公式では-2℃とのこと。
モンベル#2(2℃まで)+インナーシーツ+薄手ダウン上下
+マット2枚+ホッカイロ2枚でちょうどよい程度。
もうこのくらいになると2℃までの#2では厳しくなってくる。


よく晴れている。



再び頂上へ。



名古屋方面。



西方面。



松本方面。



東京方面。
羽田空港も見えるはず(羽田空港から北岳が見える)。


南方面。



下ろう。



北岳肩の小屋で装備を整え、1035下山開始。
稜線から降りる。
草すべりの後半では、御池が見える。


降りる。
白根御池小屋ではお湯を買ってアルファ米を食べる。
100円。
少し多めに入れてくれるようお願いするのがコツである。
受け取ってから増やすことはできないが、減らす分には簡単だからな。


広河原まで戻ってきた。
1320下山。肩の小屋から3時間近くかかる。意外と時間がかかった印象。


気温は-2℃である。
14時のバスに乗る。
バスは3台出た。早めに並ぶと座れる。
まあ芦安駐車場で7割は降りるので、そこから先は座って帰れる。


甲府駅からは特急かいじで立川へ。
3連休最終日の夕方とあって最も混雑していて、
デッキ・通路まで人がいっぱいである。
発車15分前にキャンセル分を拾って指定席をゲット。
もっとも、座席以上の乗車人数になるのは大月〜立川間だけで、
それ以外の区間は座席未指定券の人も座れるくらいの混雑である。
全区間加重平均の混雑率は100%くらいだ。
JR線などを乗り継いで自宅へ。


以上、無事に帰還。総費用29k。