旅行記



2024/03 谷川岳(肩避難小屋泊)

谷川岳は群馬県と新潟県の上越国境にある1,977mの山である。

谷川岳の積雪は210cmほどと例年よりだいぶ少ない。
100cmくらいまでなら途中の熊穴沢避難小屋が利用可能で、
貴重な中継ポイント・避難ポイントになるので、谷川岳にチャレンジできる。
2月末時点では110cmしかなく、異常な少雪たったが、
3月中旬の大雪で1日で80cm降るなどして積雪が回復し、一時は290cmまで回復した。
それでも現状では例年より少ない。

今回は2人のみの宿泊で、快適に宿泊できた。

なお、今回で110回目の谷川岳だ。


1日目




今回は始発から2番目の乗り継ぎで、在来線で谷川岳ロープウェイを目指す。
始発乗り継ぎだと、0850ロープウェイ駅着だが、実際には混雑して10分くらい遅れることが多く、
チケット購入待ち10分、ロープウェイ乗車待ち10分くらいかかり、
実際に乗れるのは0910〜0920ごろになることが多い。
一方、始発から2番目の乗り継ぎだと、登山者はほぼいないためすいており、0920着で、
すぐに購入・乗車できるので、あまり変わらない時間で乗れる。
日帰りだと始発以外ありえないが、泊まりなら、1本遅らせるのが快適だな。


ロープウェイに乗り天神平へ。
天神平では積雪210cmほど。
ロープウェイの値段は、2,100円→3,000円に大幅アップ。世間の物価上昇を追従している。
さらに手荷物料金が必要になる(往復740円)。
天神平からはリフトに乗って天神峠へ。
割引あり+Suica利用なら、3,200円になり、ロープウェイ2,900円なので、+300円で乗れる。
以前は滑走用具装着でないと乗せてくれなかったが、今は乗せてくれるようになった。
夏よりも獲得標高が高く、夏80m、冬110mと効率がよい。
夏は登り登山道がゆるやかなので時間短縮効果もないが、冬は時間短縮効果もある。


天神峠からスタート。
熊穴沢避難小屋手前の岩場は通常だと大渋滞だが、待ち時間なしで通過。
時間が遅いと問題ない。早い時間は渋滞していたという報告あり。
熊穴沢避難小屋は、何とか掘り出して利用可能なレベル。
ブロック2段分40cm高くなっているので、多少の積雪なら問題なく利用できる。
小屋は頼りになる。泊まることは少ない(これまで3回)が、貴重な中継点だ。


ここから先は強風でつらい。



暴風。



肩の小屋に逃げ込む。



今回搬入食料。
水は、飲料水2L。
火気を持参しているのでいくらでも雪を溶かして水を調達できる。


昼飯を食べて13時半ごろになるとガスが晴れてきた。



せっかくなので頂上に行こう。



いい感じ。
マチガ沢がすごい。


トマオキ間は森林限界オーバーのアルパイン的な感じ。



頂上。



越後側は雲海。



尾瀬方面。



関東は晴れている。



雲海。



頂上も意外と斜度があり、要注意。



記念撮影だな。



では、小屋に戻ろう。
夜は関東の夜景がきれいだ。
今日はー4℃と暖かいが、普段なら水は凍ってしまうので、火器がないと水も飲めない。
照明は4WのLEDでそこそこ明るく、快適である。
4WのLEDは、40型電球と同じなので、自宅のトイレ・玄関・廊下くらいの明るさという感じ。
もし1人が寂しいなら、LED照明(1W)を点灯したまま寝るのがいい。

では、寝る。19時就寝。


2日目

モンベル0#(-7℃まで)+内部シーツ+ホッカイロ3枚+ダウン上下でぬくぬく熟睡。
スマホ温度が4℃だったので、気温は2℃くらいか。
かなり暖かかった。


気温は‐4℃だ。
夜は晴れていたが、朝は濃密なガスで視程30mほど
視界は、沼田山岳会の赤旗を追いかければ大丈夫である。


避難小屋は掘り出されている。助かる。
このあたりまで来ると風も弱くなり、一安心。


小屋は頼りになる。



天神平付近では、テント泊のパーティが多い。



天神平に戻ってきた。



ロープウェイ駅から水上駅まではバス。
ロープウェイ駅9時発の始発バスに乗る。
水上駅からは在来線で戻る。
上牧駅付近では、雲に包まれた上越国境の山々が見える。
今日はこれでは無理だな。

以上、無事に帰還。総費用 20k。