旅行記



2024/03 日光澤温泉

日光澤温泉は、栃木県の鬼怒川源流部にある、奥鬼怒温泉郷の宿である。

奥鬼怒川温泉郷には4軒の宿があり、
その手前の女夫渕温泉まで自動車・バスで行くことが可能だが、
そこから先は歩いていくことになる。
しかし2軒の宿のうち、八丁湯と加仁湯は送迎を行っており、
この2軒に宿泊する場合は徒歩無しで行くことが可能である。

今回宿泊する日光澤温泉は、奥鬼怒温泉の最奥部にある宿で、
基本的には山小屋のため、送迎などはなく、宿泊したい場合、歩いて行くしかない。
山小屋ということになっているが、タクシーが通行可能な車道が通じており、
ピーク期や土日以外はほぼ個室対応が可能など、実質は旅館という感じ。
森林限界以上で水場がないハードな山小屋や、避難小屋に慣れていると、
日光澤温泉のような快適な山小屋は旅館に思えてくるが、
一般客にとっては、歩かなければ行けないこと、
部屋に鍵が掛からない、繁忙期は相部屋の可能性があることなど、山小屋に近い面がある。
なお、タクシー2万円で行ける、という情報はなくなっており、
現在、タクシーで行けるのかは不明で、実際にタクシーで行ったという報告も見当たらない。
また、現在はコロナ渦の影響で完全個室で運用されていて相部屋は無いようだ。

冬の場合、通常の強さの冬型気圧配置ならば雪になる。
しかし、尾瀬などと比べてそれほど降雪量は多くない。
天気予報はヤマテンの「尾瀬」が参考になる。
積雪は、アメダス桧枝岐あたりが参考になる。

今回は中学校の友人と山行である。
同じ中学校の学区内なので1kmくらいの場所に住んでいて、集合・参集に便利。
自家用車利用なので、割り勘効果でかなり安くなり、非常に助かる。交通費は2000円で済んだ。

今回で11回目の宿泊だ。


1日目



自家用車で歩き始めの女夫渕へ。標高1,120m。
道路には一部凍結があり、ノーマルタイヤでは無理。


女夫渕。ここからは徒歩だ。



雪が多い。階段は非常に危険。



遊歩道だが、台風や地震であれている部分もあり、登山道規格。



気温は-3℃ほど。



記念撮影だな。



八丁湯からは林道。
トレースは十分ある。土日ならまず問題ないだろう。
あとは道路を歩くのみ。
アイゼン無しでここまで来れる。ただし、必携である。


日光澤温泉に到着。標高1,390m。
ここまで1時間30分。帰りも1時間30分くらい見ておきたい。
なお、宿泊費はコミコミで11,500円。2人なのでやや安い。
以前は9,000円台だった記憶がある。
スタッフが覚えていたので挨拶される。よく覚えていらっしゃる。さすがだな。


自販機もあるので補給できる。水は600mlで190円。



まだログインできず、14時から厳守ということなので、
少し上のつり橋(滝展望台分岐)まで行ってくる。


いい感じ。



滝展望台分岐から上にはトレースはない。



戻ろう。



ログインする。
2人で6畳の部屋に割り当てられ非常に快適。
コンセントは2つある。電気こたつ、石油ファンヒーターがある。
4Gが圏内のため、インターネットも可能。
標高1,390mあるため、暖房はあるが冷房はない。夏でも快適だろう。避暑にも良さそうだ。
石油ファンヒーターは3時間で自動消火されるため、寝るときには使えない。
電気コタツは600Wと思われるため、連続使用すれば部屋自体もそこそこ暖かくなる。
標高2,640mのホテル千畳敷でも、10畳の部屋を2kWの電気暖房なので、
6畳で600Wなら、半分程度の能力である。意外と暖かくなる。
実際、夜間は+11℃程度だった。


水は温泉に入るので大量に必要で、2.7L持参。2Lでは不足する。



早速、風呂へ。



小屋の風呂(露天のうち上段)
ぬるめの透明な湯で快適。
高空を通過するジェット機の音を聞きつつまったり。
熱いお湯が大量に沸いていると、その熱でタービンを回したくなる。(僕だけか)
小屋の各所で温泉が使用されており、使用量は毎秒2Lくらいありそうなので、
これだけで400kWも熱エネルギーがある。
発電効率5%でも20kWも電力が得られ、全館の電力を賄えそうだ。


写真は小屋の風呂(内風呂)
強烈な硫黄の湯船で、45℃くらいでやや熱いが寒い中入るのは快適だ。
脱衣所はお湯を循環して暖房にしている。
なかなかの威厳だな。
湯舟内から湧き出ている源泉もあるとかなんとか。


談話室には薪ストーブが焚かれており暖かい。
館内は暖房1基だが、そこそこ暖かい。0℃以上はありそう。
小屋はこんな感じで結構でかい。収容人数は70人。
商用電源が来ているので明るい。


食事はそれ用の食事室がある。写真は食事室。
7人組x1+3人組x2+2人組x4で計21人の宿泊だ。
夕食。
車両が入れるということもあり物資は充実しているため、
旅館と同じように豪華な食事。
いい歳してご飯を大盛り3杯食べる。食べ過ぎ。イワナもおいしい。

夜は近くの部屋がうるさかったが、
21時くらい?に誰かから注意されて静かになっていた。
夜は電気こたつ600Wを使用して部屋の温度は11℃ほど。
布団は1枚(1セット)しかないが、
寒ければ最悪はコタツの掛け布団を被ることもできるかも。

では、寝よう。20時就寝。


2日目

7時起床。


朝食。7時半から。
いい歳してご飯を大盛り3杯食べる。食べ過ぎ。


チェックアウトが9時半で、9時過ぎにチェックアウト。



出発。
道路を歩いて行く。


遊歩道に入る。
遊歩道を歩く。実質的に登山道だ。落石などに注意。


女夫淵まで戻ってきた。
帰りも友人の運転で帰る。快適。感謝。


帰宅後、埼玉県某所で、魚が釣れたということで集まる。うまい。

以上、無事に帰還。総費用 20k。