旅行記



2023/02 武尊山

武尊山は群馬県にある2,158mの山である。100名山選定。
夏はアクセスは不便で、公共交通機関では日帰り不可だが、
川場スキー場が営業中は、ゲレンデトップ(1,860m)からのアクセスが可能で、
夏と比べて大幅に所要時間が短縮される。
1,860mから歩き始められるというのは、
谷川岳なら天神ザンゲ岩(1,830m)より上ということになるのですごい。
山と高原地図ではコースタイム不明だが、
おそらく登り1:55、下り1:30の計3:25くらいだろう。

川場スキー場は公共交通機関で行くことができないため、
どのようにアクセスするかが問題になる。
■第1案は、
沼田駅から無料送迎バスが出ているのでこれに乗るのがベストだが、
土日は基本的に満席になるので、天気を見て直前に決行する山行では使えない。
■第2案としては、
「道の駅田園プラザ」〜川場スキー場間にも無料送迎バスがあるので、
これを利用することとし、「道の駅田園プラザ」までどうアクセスするかを考える。
沼田駅から川場循環バスがあるが、行きは使える時間ではないので、
沼田駅から「道の駅田園プラザ」までタクシーを使うと4,700円程度だ。
帰りは川場循環バスがあるので650円で済む。
この場合、スキー場到着は8時半くらい、値段は第1案からは+5,350円だ。
■第3案としては、
沼田駅(7時15分)から片品方面のバスに乗り、中道バス停で降りる(7時35分)。
ここから徒歩3km、50分で「道の駅田園プラザ」まで行ける。ここで35分待てばOK。
帰りは川場循環バスがあるので歩かなくてよい。
沼田駅に7時15分に到着できない場合には、次のバスでもいいが、
田園プラザまで30分程度で歩く必要がある。積雪があると30分では厳しい。
この場合、スキー場到着は9時半くらい、値段は第1案からは+1,250円だ。
■第4案としては、
自宅からすべて自家用車で行ってしまうパターンで、所要2時間以下で最速だが、
この案の中で最も値段が高い(車両運行費30円/km+高速代14円/km)うえに、
雪の山道を走行するなどリスクが非常に高い。
国家資格を持っている人以外には不可能だし、そうだとしてもオススメできない。
このため自家用車アクセスプランは最も例外的かつ限定的な選択肢になる。
今の医療逼迫のご時勢で慣れていない人が車を運転するのはリスクが高く、
具体的には事故ったときに適切に救急医療を受けられるかがやや不安だ。
このためプロの運転で行くのが比較的安全だろう。
■第5案としては、
スキーバスツアーなどに参加するパターンだが、
都区内出発のプランがほとんどであるので、東京まで出る手戻りが大きすぎ、
第2案よりも高くなるうえに時間も最もかかる。土日だと渋滞にも巻き込まれる。
高崎出発のツアーが稀に設定されているので、事前に分かっていればいいが、
天気を見て直前に決行する山行では難しい。
有利な点としては、リフト1日券が自動付属するので、
板を持っていけば下山後に好きなだけスキーを楽しめることが挙げられる。
なお、高崎出発のバスツアーは、土日の関越道の渋滞を回避できるメリットもあり、
都内の人が使うと時間節約効果が大きいので意外と便利だと思う。
■第6案としては、
沼田駅からレンタカーだが、沼田駅のレンタカーは8時営業開始と許容範囲だが、
第2案よりも値段が高くなる(第1案+7,000円程度)うえに、到着時間は遅くなる。
第4案と似たような危険があるのもよろしくない。
■第7案としては、
水上〜沼田間で前泊する方法がある。
この場合には沼田駅から田園プラザへのバスに乗車可能で、
第1案から+1,300円+前泊費だが、
田園プラザ8時にバスに乗れるので、スキー場到着8時半と最速となる。
沼田には宿泊施設が少ないのが難点だが、
第2案でタクシーで4,700円かかるなら前泊してしまえというわけ。

今回は第3案で行くことにした。
帰りは第1案の送迎バスに空席出て乗ることができた。
前日夕方に聞いたときには満席とのことだったが、キャンセルが出たようだ。
今日は高気圧に覆われて絶好の好天予報であり、好天予報が1日しかないため、
日帰りで行ける武尊山にしたものだ。
2日連続で晴れれば谷川岳が楽しそうだが、日帰りなら武尊山がお手軽だ。
このため山は日帰りとし、2日目は猿ヶ京温泉に行ったものだ。

これで武尊山は14回目だ。


1日目


沼田駅までJR上越線。
渋川駅付近の利根川橋梁からは武尊山がよく見える。
沼田駅からも谷川岳がよく見える。
次に6分の乗継ぎ時間で、尾瀬戸倉方面の関越交通バスに乗る(0715)。
ここで約20分乗って中道バス停で降りる(実測0743)。
ここから徒歩3.1kmで「道の駅田園プラザ」まで行く。所要34分(0817)。
田園プラザまでの道路には積雪・凍結があり、自動車に注意。
意外とすぐに到着した印象だ。
徒歩34分が追加されても、武尊山のCTが短いので谷川岳よりも行程は短い。
道の駅田園プラザでは40分ほど時間があるので持参の朝食を食べるなどして時間をつぶす。
送迎バスは、満車になると順次発車するため、早めに行って待っているのが良さそうだ。
今回も0850に出発した。
0900(実際には0850発車)の送迎バスに乗り、川場スキー場へ。
スキー場ではインフォメーションで登山届を提出するとともに、リフト券を買う。
以前は1,800円だが、消費税アップ等で2,000円に、物価上昇を受けて今は2,400円である。
ちなみにここは若い人が多いので、50歳以上でシニアの扱いである。微妙な心境だ。
先に登山者用カウンターで登山届を記入してから、チケットの列に並ぶこと。


リフトを2本乗り継ぎゲレンデトップを目指す。
左のリフトに乗り、次も左のリフトに乗ればよい。
剣が峰〜沖武尊〜中ノ岳が見える。


では、ゲレンデトップから早速歩き始める。
車で来てここにスノボ板をデポしておけば、下りリフト代の1,200円が浮くが、
荷物を背負って登山靴で滑れるかはやや疑問が残る。


トレースはある。
これだけあればワカンなどは不要だ。正規アイゼンは必要だ。
軽アイゼンではこの登りが危険。正規アイゼンが必須で、できればピッケルも欲しい。


いい感じに晴れている。



剣ヶ峰。



剣が峰。
頂上よりも見晴らしはいいかも。


剣が峰。
ナイフリッジになっていてなかなか危険。
正規アイゼン+ピッケルが妥当だが、
慣れていれば正規アイゼン+ダブルストックでもOKかも。軽アイゼンは明らかにNG。
下りは慎重に。
下りがなかなか怖い。踏み外すと遥か下まで落っこちそう。


下を覗くと深い川場谷。



山頂が正面に見える。



谷川岳が見える。



このルートはほぼ100%森林限界以上なので眺めがいい。
焼肉弁当の焼肉だけ食べるような感じだ。
しかし、広いので、ガス時での道迷いには要注意。
2019年3月には道迷い遭難事故も発生している(この件では無事発見)。
2021年12月にも6人が救助されているようだ。
川場スキー場の雪上車は50,000円/hとのこと。


頂上。



1等三角点。
三角点は正確に東西南北を示している。
「1等三角点」と書いてある面が南を向いている。
近隣の一等三角点は、巻機山や赤城山地蔵岳なので、
これらと併せて一等三角網を形成している。


赤城山と東京方面。



浅間山。



四阿山と草津白根山。実は奥穂高岳と槍ヶ岳も見えているはずだが、判読できず。
草津温泉の市街地と、草津温泉スキー場が見える。


尾瀬方面。



日光白根山。



皇海山。



雪山だと常にレインフェア上下を着ているためどんどんへたる。
とはいえ防水性・透湿性に優れた山ウェアだと高い。
山頂標識は多言語対応表記になっている。


12時半くらいになると人が少なくなったきたので、下山にかかる。



剣が峰は慎重に。
足を滑らせて左右に落ちないよう。雪が腐って滑りやすい。
剣が峰手前の樹林帯も勾配が急なため、落ちないように要注意。
シリセードで一気に降りてしまう方法もあるが、大破に注意。
ゲレンデトップに戻ってきた。


リフトの下りに乗って下山。
相変わらず、すれ違うスキーヤーの視線が痛い。
恥ずかしがり屋の人はサングラスが必要だな。


その後はインフォメーションセンターで下山報告をする。
インフォメーションで確認すると16時の上毛高原行きバスに空席ができたようなので乗る。
上毛高原には17時01分30秒くらいに到着、猿ヶ京行きバス(定刻1701)にギリギリで乗れた。
普通なら乗れないだろう。今回は運がよかった。


猿ヶ京バス停の1km手前「まんてん星の湯下」で降りる。



徒歩2分で「まんてん星の湯」という日帰り入浴施設。レストランで夕食にする。



次は徒歩15分で宿へ。民宿「ふじや」、全国旅行支援の割引後の価格で5,554円である。
1泊朝食付きだ。
部屋は1人で7.5畳と十分だが、壁が薄く、扉もガラス戸1枚なので、音が筒抜けである。
今回は静かだったが、近くで宴会をやられるとたまったものではないので、こればかりは運だな。


猿ヶ京温泉なのでもちろん温泉もある。
湯舟は意外と広い。

21時就寝。


2日目

7時起床。



朝食は8時から。いい感じ。
ご飯は概ね食べ放題(炊飯器に1人3合くらいあった)。これで1,200円である。安い。


2日目は雨だが、そのまま帰るのももったいない。
1時間ほど、ダム湖畔に遊歩道があるので散策していく。


意外といい感じの遊歩道だ。



40分ほど歩き、温泉地内唯一のコンビニのバス停から乗る。



帰りは上毛高原駅から新幹線である。
猿ヶ京温泉から自宅まではD2Dで2時間以内で帰ってこれる。結構近い。
草津温泉は同様の条件で3時間くらいかかるので、新幹線の時短効果が効いている。

10:00 ゲレンデトップから出発
11:40 武尊山頂上
12:30 武尊山頂上から下山開始
13:15 ゲレンデトップに到着

以上、無事に帰還。総費用21k。