旅行記
2022/08 槍ヶ岳
槍ヶ岳は、長野県/岐阜県にある3,180mの山で、
日本5位の高峰、北アルプス2位の高峰である。
これで槍ヶ岳は7回目だ。
(2009-05、2011-09、2013-10、2015-07、2016-08、2018-08)
装備は、水2.8Lも含めて13kgまで軽量化した。
食料は2日分で約1kgだが、小屋の食事に頼る予定だ。
小屋が多く、クオリティも高い、北アならではの方法だ。
食料は足りなくなると大変なのでいつも多めに持参してしまうが、
北アならば足りなければ買えばいい。
1日目:上高地→横尾→槍沢→殺生ヒュッテ
2日目:殺生ヒュッテ→槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳往復
3日目:槍ヶ岳山荘→ヒュッテ大槍→槍ヶ岳山荘
4日目:槍ヶ岳往復
5日目:槍ヶ岳往復→飛騨沢コース→槍平→新穂高温泉
3,000mに3日間も滞在てきて避暑生活を満喫できた。
山荘への連泊はこれで3回目だ。
槍ヶ岳山荘テント場は、標高3,070mで日本最高所のテント場である。
キャンパー憧れのテント場というわけだ。
避暑といっても、お盆も過ぎたので、すでに3000m級の山は秋だ。
装備の選定に要注意。
初秋の槍ヶ岳をへ。
1日目
高崎から北陸新幹線で長野へ。
長野から上高地直行バスに乗車予定だ。
これが東京から上高地への最速ルートである。
新宿から始発0700「あずさ」で松本経由の場合、上高地到着は12時。
同じく新宿から大宮へ、大宮0642の「かがやき」に乗ると、
長野0815の上高地行きバスに接続して上高地到着は11時だ。
新幹線なので混雑も少なく、速くて快適、正確であるが、
ただし正規料金ベースでも1000円くらい高いのが難点となる。
と思ったら、在来線が遅れ、高崎始発の「はくたか」に乗れなかったので、
次発の「あさま」に乗る。
上高地直行バスはキャンセルする。
上田駅で降り、しなの鉄道で篠ノ井まで。篠ノ井から特急で松本へ。
高崎〜上田間は100km以下なので、新幹線料金が少し安く済む。到着時間は同じだ。
松本電鉄に乗る。
上高地に到着。
上高地直行バス11時10分だが、乗れなかったので11時55分到着(定刻ベース)。
つまり定刻ベースで45分遅延だ。
12時10分、歩き始める。
横尾。14時20分。涸沢方面は14時以降進入禁止だが、特に門番がいる様子はなかった。
雨が降ってきた。槍沢ロッジ。
テント場(ババ平)はここから標高150mほど上がった場所だ。
ババ平のテント場。
進む。
大曲。
秋田新幹線のように、ここで90度折れる。
登る。
天狗原分岐。
南岳方面はあちらだ。
カールの上部まで来ると景色はかなりいい。
もう少しで殺生ヒュッテ。
殺生ヒュッテでテントを設営する。2,000円。
暴風雨のなか設営するのはなかなかしんどい。
18時30分到着、所要6時間20分である。槍ヶ岳山荘までならCT40分なので所要7時間といったところか。
上高地→槍ヶ岳山荘は、11年前は20kg背負って7時間5分、
7年前は15.5kg背負って7時間20分だ。
今回は13kgで7時間なので、歳で体力が低下しても軽量化である程度相殺可能ということだ。
今回搬入食料。
これで2日分で、山行は4泊5日なので、不足3日分は小屋で補給する。火器は持参せず。
では、寝る。
2日目
モンベル#3(快適6℃まで)+ダウン下+マット2重+ホッカイロ4枚で、やや寒い。
スマホ温度で5℃、槍ヶ岳山荘気象データでは3.8℃と、この時期としては結構な冷え込みに。
朝陽が出てきた。
一気に明るくなる。
テントを撤収する。
こちらは殺生ヒュッテの内部。
いろいろ売っている。
ペットボトル水もある。ご飯単品はない。
出発。西鎌尾根経由で行こう。
行こう。
結構険しい。槍沢ルートが安全だと思う。
自衛隊のT-4が通過。
槍ヶ岳山荘についた。テントを設営しよう。
ヘルメットを借り(500円)、穂先アタックだ。
慎重に。
殺生ヒュッテが見える。
山頂標識。
記念撮影。
槍ヶ岳山荘は要塞のようだな。
北鎌尾根。すごい。
すごい。
西鎌尾根。
穂高方面。
すごい人数だ。頂上は混雑。
三角点(の残骸)。
ここも穂高岳山荘テント場に負けず劣らずの絶壁テントサイトだ。
寝相が悪かったら落っこちそうだが、
地震があれば落石しそうな雰囲気であんまりよろしくない。
落石しなさそうなサイトをあらかじめ確認し、受付したほうがよいだろう。
ちなみにここが、日本一高いテント場である(標高3,070m)。
Dのサイトは岩陰だが、地震があったら岩につぶされそうで寝つきがよくない。
Aのサイトあたりも風が弱くて良さそう。
富士山。
槍沢ロッジはよくわからず。
山ドールを持ってきた人が。すごい。かわいい。
殺生のテント場は閑散としている。
降りよう。
戻ってきた。
山小屋で飯にする。ご飯大盛りは無料で可能。牛丼1,200円。
テントが増えてきた。
補給が可能。ありがたい。
ビーフカレー1,200円。ご飯大盛りが可能。
小屋の裏にあるピーク(標高3,090m)も見晴らしがよく、夕日のお勧めスポットだ。
いい感じ。
頂上は渋滞中。
コース外から登っている人も写っていて凄い。
岩陰にテントを張る。しかし、つぶされた夢を見た。
夕陽。
沈んだ。
テント場に雷鳥が出てきた。
今日は風が強くて大変だな。僕の張った岩陰サイトはほぼ無風だった。
だんだん暗くなってきた。
寝よう。
3日目
モンベル#3(快適6℃まで)+ダウン下+マット2重+ホッカイロ4枚で、ぬくぬく熟睡。
槍ヶ岳山荘気象データでは7.9℃と、そこそこ暖かかった。
風が強い。撤収しよう。
今日は1日中雨の予報なので、県民割が使えるヒュッテ大槍に小屋泊まりする。
殺生まで下がってきた。
ヒュッテ大槍が見えてきた。
受付しようとしたところ、コロナ陽性者が出たため閉鎖しますとのこと。
槍ヶ岳山荘に戻る。
13,000円で2食付きで宿泊する。部屋はこんな感じ。定員の5割程度の詰め込み具合。
空いているときでも部屋をまとめるので、詰め込み具合は変わらない感じ。
ずぶ濡れになった登山者が次々と到着。
夕食。黙食を徹底すること。のはずが、結構しゃべっているPTが多くて怖い。
2020年の初め頃から言われていることだが、マスクをしていない状態で大声でしゃべってはいけない。
すっかり暗くなった。結局1日中雨で、1歩も外に出ず。
4日目
最低気温は7.7℃、雨は朝4時くらいまで断続的に降り続いたようだ。
朝食。おでん。ご飯は何回でもおかわり可能だ。
朝陽が登る。
食堂はこんな感じ。
インバータの音が少し気になるか。
では、晴れているので穂先に行こう。
慎重に。
頂上に着いた。
三角点。
記念撮影。
北鎌尾根で遭難があったようだ。
山頂標識。
テントに戻ろう。
こんな感じ。
晴れたりガスったりである。
雷鳥が出てきた。
水(ミネラルウォーター)も売っている。
再び山頂へ。
三角点。
山頂はいいな。
いい感じ、
降りよう。
登りは最短18分、下りは最短10分で行ける。往復30分かからない。空いていればの話だ。
戻ってきた。
ブラックキーマカレー1,400円。ご飯大盛り可能だ。
テント。
夕方になってくると天気がまた良くなった。
いい感じ。
松本空港着陸のFDA便。高度20,000ft。
まもなく日没。
日没。
日が暮れた。寝よう。
5日目
モンベル#3(快適6℃まで)+ダウン下+マット2重+ホッカイロ2枚で、ぬくぬく熟睡。
槍ヶ岳山荘気象データでは9.2℃と、そこそこ暖かかった。
今日は暖かく快適に寝れた。
朝陽が出てきた。
再び穂先へ。
いい感じ。
記念撮影。
まだ雪が残っているな。
槍ヶ岳山荘。
黒部方面。
黒部方面。
三角点。
降りよう。
戻ってきた。
テントを撤収しよう。
どの日もテント場は一杯にならなかった。
では、今回は初めてのルートの、新穂高温泉へ飛騨沢ルートを下る。
飛騨沢ルートは、徒渉があり、大雨時には通行できない。槍平小屋のTwitterをチェックのこと。
飛騨乗越。3,010m。GWにはここから山荘までたどり着けずに遭難があった。
テント場からはほんの僅かという距離。
飛騨沢を下降する。
どんどん下降。
分岐点、救急箱がある。2,540m。
ここからは500m以上高い槍ヶ岳山荘が要塞のように見える。
下降。
沢を越える。増水時通行できず。
槍平小屋テント場。
槍平小屋。電波なし。標高1,980m。
水(ミネラルウォーター)は売ってなかった。行動食は売っている。
貴重な中継地点だ。この小屋がなかったら飛騨沢コースには行けないかも。
行こう。
懸案の滝谷は通過可能。
滝谷避難小屋。
滝谷避難小屋。幽霊が出るという噂だ。
ネズミやコウモリ、ヘビ、熊などのほうが実害がある(物理的・化学的・疫学的ダメージ)がある。
幽霊はこういったダメージを与えてこないことから、あまり気にしなくていいと思う。
樹林帯の登山道を降りる。
ここからは林道だ。
穂高平小屋。ペットボトルなどを売っている。貴重な中継地点。
林道をショートカットする。上高地への槍沢コースと違って11kmも歩かなくていい。
ショートカット道は結構危ない。時間に余裕があるときには使わないほうがいい。
新穂高温泉に戻ってきた。松本直行バスの5分前に到着。
槍ヶ岳山荘出発7時10分、新穂高温泉到着11時25分で、所要4時間15分だ。
途中、平湯バスターミナルに寄る。
松本で補給。
松本からは特急「しなの」で長野へ。
長野からは新幹線に乗れば一気に高崎だ。
新幹線は速くて快適、長野〜高崎ノンストップの「はくたか」なら、わずか40分。
ただし高いのが難点。
以上、無事に帰還、総費用55k。