旅行記



2021/08 乗鞍岳

乗鞍岳は岐阜県と長野県の県境にある3,026mの山である。

乗鞍岳は、2005年の夏に車で行った覚えがある。
このときは、費用節約のためにオール一般道でいったんだからすごいな。
なおこのときも苦労しつつ3026mの剣ヶ峰へは到達している。
そのあとは、2010年春、2013年春に登っている。
これで乗鞍岳は4回目だ。

乗鞍岳は、標高2,702mの畳平までバスで行くことが可能だ。
公共交通機関でたどり着ける日本最高地点である。
(木曾駒ケ岳の千畳敷カールのTバーリフトは2,600m台である)

畳平には2件の宿があり、無雪期は宿泊可能だ。
今回は「銀嶺荘」に泊まる。2泊で28,400円だ。
個室で風呂もある。つまり、標高2,700mの天空の別荘というわけだ。
今回は僕の基礎疾患に合わせて、塩分半減の食事を特注して貰った。
なお、もう1つの「白雲荘」は山小屋で、相部屋中心だったり、
付近の残雪が少なくなると風呂に入れなくなるなど、設備的には山小屋だ。

乗鞍岳の気温は、標高2,860mのコロナ観測所で最暖月平均気温10.7℃と、
ツンドラ気候の要件(最暖月平均気温0〜10℃)には少し暖かい。
おそらく標高3,000m以上でツンドラ気候になるはずだ。
しかし、積雪や風速などの条件から、標高2,500m以上で森林限界となり、
もちろん2,700mの畳平も森林限界オーバーで見晴らしがいい。


1日目



まずは新幹線で高崎から長野まで行く。



長野から普通列車で松本まで。
ワイドビューしなのは先日の大雨の影響で運休。


松本電鉄で新島々まで行き、
そこからバスで乗鞍高原観光センターだ。
しかし、松本電鉄は、2021年8月豪雨の影響で一部が運休になっていて、
バス代行輸送されている。
通常よりも10〜15分くらい時間がかかるため要注意。
なお、バスは接続してくれる。
画像は新村駅。


乗鞍高原観光センターからは、乗鞍岳シャトルバスに乗る。
路線バスに乗り標高2700mの畳平へ。
森林限界以上のハイマツ帯を走るのは日本でもここだけで、
20年前はマイカーでも走行できたのだからちょっと信じられない光景だ。


畳平へ。



チェックインの14時まで時間があるため、周辺を散策する。
しかし、何も見えない。


何も見えない。



部屋に入る。
6畳の部屋が割り当てられる。寝具は2セット置いてあるので定員2人のようだ。


こんな感じ。



風呂に入る。
4人くらいが同時に入れそうな大きさだ。
洗い場は3人分。温水が出るシャワーや、シャンプーもある。
標高2,700mで風呂に入れるのはすごい。
なお、2つの浴室で大きさが違うので、宿泊人数によって男女を調整しているようだ。


夕食。
塩分を半減させた特別仕様だ。(事前に要望を伝えてある)


食堂はこんな感じ。今日は7パーティ、13人の宿泊のようだ。
個室は10部屋まであるので、まだ定員には余裕がありそうだ。


今回搬入食糧。
基本的に宿で朝食及び夕食をとるので、持ち込みは少なめだ。



2日目



朝食。
こちらも塩分を半減させた特別仕様だ。(事前に要望を伝えてある)


清掃中に撮影させてもらった別の部屋。こちらは12畳。
おそらく4〜5人くらいの定員だろう。座布団は5枚ある。


気温は8℃と涼しい。
この気温掲示板は、道路用ではなさそうだ。


では、今日は晴れているので最高地点の剣ヶ峰3,026mまで行こう。



こんな景色を観光客でも見れるのだからすごいな。



森林限界以上で残雪や池もあり、こんなところにテン泊できたら最高だな。



畳平のすぐ近くには、標高2716mの、日本車道最高地点がある。
当然、「公共交通機関車両」で到達できる最高地点である。
なお、道路最高地点ということになると、
富士山のブル道が公道認定されているので3770mあたりが最高か。


反対側は長野県だ。



かっこいい。箱庭感がいい感じだな。



途中には飲料水用の不消ヶ池が。
万年雪が残っている。この調子だと9月には消えそう。
飲料水用の取水設備がある。
安全保障上の理由から立ち入り禁止である。


正面には剣が峰。
大雪渓ではスキーヤーが滑走している。8月下旬でも滑れるのはすごい。


標高2,760m地点には肩の小屋。
宿泊も可能だ。HPには詳しい情報が載っておらず、詳細は不明だ。
売店・食堂もあり、補給も可能だ。
ここが最終トイレだ。


肩の小屋からは登山道の登り。



だんだん植生もなくなる。



頂上直下2,980mには頂上小屋がある。
宿泊不可で売店のみだが、例えば雷雨のときの緊急避難などは可能だろう。
大変心強い。


内部はこんな感じ。



頂上に到着だ。



3025.6mの三角点だ。



頂上の気温は7℃と涼しい。



今回は新たに購入したパルスオキシメーターを持参。
標高3,000mでは酸素が薄く、SpO2は88%と下界だったら即刻入院レベル。


ここから野麦峠方面の登山道は、入口がわかりにくい。
おそらく観光客がうっかり入って遭難騒ぎにならないよう、
わかりにくくなっていると推測。
いったん入ってしまえば、このあとは北アルプスの登山道としては普通だと聞いている。






池がかっこいい。御嶽山のような雰囲気もある。
この池は標高2,830mで、日本でもかなり標高が高い池だ。
御嶽山2の池のほうが標高が高い。


登ってきた方向だ。かっこいい。



記念撮影。
7℃で風があると3枚くらい着ていないと寒い。


乗鞍岳コロナ観測所がかっこいい。
夏でも平均気温10℃と涼しく、
乗鞍岳で下界の惨状を観測しながら避暑ができたらいい感じだな(よくない)。


頂上小屋は本当に小さいが頼もしい。



頂上の神社はどのような条件でやっているのか。



では、頂上で2時間半過ごしたので戻ろう。
帰りも頂上小屋を経由して降りる。
14時半でもまだ頂上に上がってくる人がいる。
13時に畳平について、頂上まで往復し、16時に宿に入るなども可能だろう。
ただし、天気が安定していることが条件だろう。


肩の小屋。



あとは車道を歩くだけだ。



まもなく畳平。



畳平に戻ってきた。



宿に荷物を置いて再度散策。



魔王岳へ。



箱庭。



畳平の駐車場は非常に大きい。
山頂付近に専用のヘリポートはないが、これならヘリの離発着もできそう。


森林限界を通る道路。



夕食。
塩分を半減させた特別仕様だ。(事前に要望を伝えてある)



3日目



朝食。
こちらも塩分を半減させた特別仕様だ。(事前に要望を伝えてある)


今日はガスっているが、すぐに帰るのももったいないので、
また剣ヶ峰まで往復してこよう。


ガスガス。



登る。



頂上小屋は営業している。



剣ヶ峰までは65分で到着。
頂上の神社は今日は営業している。
どのような条件で営業しているのかは謎。


気温は8℃と昨日よりは高い。



頂上で25分過ごしたので下ろう。



肩の小屋に寄っていく。



畳平まで戻る。



畳平からはバスに乗り、乗鞍高原観光センターへ。



観光センターからははるか上空に乗鞍岳が見える。バスが走っているのもわかる。
乗鞍高原観光センターからはバスに乗り、新島々駅へ。
新島々駅からは鉄道に乗り、新村駅へ。


新村駅からは代行バスに乗り、松本駅へ。
松本駅からは普通列車に乗り、篠ノ井駅へ。
(大雨の影響で特急が運休しているため)
篠ノ井駅からはしなの鉄道普通列車に乗り、上田駅へ。


上田駅からは新幹線に乗り、高崎へ。
篠ノ井・上田経由で帰還するには2つの利点がある。
新幹線特急料金が100km以内になるので1,870円と安いこと、
乗車券が篠ノ井〜長野間の重複が無くなり効率的なことだ。
欠点は時間がかかる可能性があること。
なお、上田〜松本の直行バスでも代用できる。朝は時間もぴったりにある。


以上、無事に帰還、総費用53k(うち減価償却費3k)。