旅行記
2020/12 武尊山
武尊山は群馬県にある2,158mの山である。100名山選定。
夏はアクセスは不便で、公共交通機関では日帰り不可だが、
川場スキー場が営業中は、ゲレンデトップ(1,860m)からのアクセスが可能で、
夏と比べて大幅に所要時間が短縮される。
1,860mから歩き始められるというのは、
谷川岳なら天神ザンゲ岩(1,830m)より上ということになるのですごい。
山と高原地図ではコースタイム不明だが、
おそらく登り1:55、下り1:30の計3:25くらいだろう。
川場スキー場は公共交通機関で行くことができないため、
どのようにアクセスするかが問題になる。
第1案は、
沼田駅から無料送迎バスが出ているのでこれに乗るのがベストだが、
土日は基本的に満席になるので、天気を見て直前に決行する山行では使えない。
第2案としては、
「道の駅田園プラザ」〜川場スキー場間にも無料送迎バスがあるので、
これを利用することとし、「道の駅田園プラザ」までどうアクセスするかを考える。
沼田駅から川場循環バスがあるが、行きは使える時間ではないので、
沼田駅から「道の駅田園プラザ」までタクシーを使うと4,700円程度だ。
帰りは川場循環バスがあるので650円で済む。
この場合、スキー場到着は8時半くらい、値段は第1案からは+5,350円だ。
第3案としては、
沼田駅(7時15分)から片品方面のバスに乗り、中道バス停で降りる(7時35分)。
ここから徒歩3km、50分で「道の駅田園プラザ」まで行ける。ここで35分待てばOK。
帰りは川場循環バスがあるので歩かなくてよい。
沼田駅に7時15分に到着できない場合には、次のバスでもいいが、
田園プラザまで30分程度で歩く必要がある。
この場合、スキー場到着は9時半くらい、値段は第1案からは+1,250円だ。
第4案としては、
自宅からすべて自家用車で行ってしまうパターンで、所要2時間以下で最速だが、
この案の中で最も値段が高い(車両運行費30円/km+高速代14円/km)うえに、
雪の山道を走行するなどリスクが非常に高い。
国家資格を持っている人以外には不可能だし、そうだとしてもオススメできない。
このため自家用車アクセスプランは最も例外的かつ限定的な選択肢になる。
第5案としては、
スキーバスツアーなどに参加するパターンだが、
都区内出発のプランがほとんどであるので、東京まで出る手戻りが大きすぎ、
第2案よりも高くなるうえに時間も最もかかる。
高崎出発のツアーが稀に設定されているので、事前に分かっていればいいが、
天気を見て直前に決行する山行では難しい。
有利な点としては、リフト1日券が自動付属するので、
板を持っていけば下山後に好きなだけスキーを楽しめることが挙げられる。
なお、高崎出発のバスツアーは、土日の関越道の渋滞を回避できるメリットもあり、
都内の人が使うと時間節約効果が大きいので意外と便利だと思う。
今回は第1案の沼田駅送迎バスは予約できなかったので、第3案で行くことにした。
道の駅田園プラザまでや、川場スキー場までの幹線道路に積雪凍結はなかったが、
路面はウェットで気温が氷点下ということもあり一部凍結の危険もありそうだ。
国家資格を持っていれば行くことは可能だが、あまりおススメできないだろう。
まさかこの時期にノーマルタイヤで行く人なぞ絶対に居ないだろうが、
この日のコンディションならノーマルタイヤで行けただろう。
実際、道の駅田園プラザにはノーマルタイヤの車が居た。
しかし今のご時勢で慣れていない人が車を運転するのはリスクが高く、
具体的には事故ったときに適切に救急医療を受けられるかがやや不安だ。
このためプロの運転で行くのが比較的安全だろう。
今日は高気圧に覆われて絶好の好天予報であり、好天予報が1日しかないため、
日帰りで行ける武尊山にしたものだ。
2日連続で晴れれば谷川岳が楽しそうだが、日帰りなら武尊山がお手軽だ。
これで武尊山は9回目だ。

沼田駅までJR上越線。
次に6分の乗継ぎ時間で、尾瀬戸倉方面の関越交通バスに乗る(0715)。

ここで約20分乗って中道バス停で降りる(実測0740)。
ここから徒歩3.1kmで「道の駅田園プラザ」まで行く。所要32分(0812)。
気温は-3℃程度と運動するには快適な温度だ。
意外とすぐに到着した印象だ。
徒歩32分が追加されても、武尊山のCTが短いので谷川岳よりも行程は短い。

道の駅田園プラザでは50分ほど時間があるので持参の朝食を食べるなどして時間をつぶす。

飯を食べていると道の駅の猫に監視される。写真には写っていないが計3匹いた。

0900の送迎バスに乗り、川場スキー場へ。
スキー場ではインフォメーションで登山届を提出するとともに、リフト券を買う。
以前は1,800円だったが、消費税アップ等の影響で2,000円になっていた。
ちなみにここは若い人が多いので、50歳以上でシニアの扱いである。微妙な心境だ。
スキー用のチケット売り場に並ぶ必要はなく、登山者用カウンターがある。

リフトを2本乗り継ぎゲレンデトップを目指す。
左のリフトに乗り、次も左のリフトに乗ればよい。
剣が峰〜沖武尊〜中ノ岳が見える。

では、ゲレンデトップから早速歩き始める。
車で来てここにスノボ板をデポしておけば、下りリフト代の1000円が浮くが、
荷物を背負って登山靴で滑れるかはやや疑問が残る。

トレースはある。
これだけあればワカンなどは不要だ。正規アイゼンは必要だ。

上越国境の山々も晴れている。
今日は高気圧に覆われ晴れているが、明日以降は寒波襲来で大荒れ予報だ。

いい感じに晴れている。
12月・1月ではなかなかここまで晴れない。

剣が峰。
ナイフリッジになっていてなかなか危険。
正規アイゼン+ピッケルが妥当。
下りは慎重に。
下りがなかなか怖い。踏み外すと遥か下まで落っこちそう。

山頂が正面に見える。

このルートはほぼ100%森林限界以上なので眺めがいい。
焼肉弁当の焼肉だけ食べるような感じだ。
しかし、広いので、ガス時での道迷いには要注意。
2019年3月には道迷い遭難事故も発生している(この件では無事発見)。

山頂。

中ノ岳方面はトレースなし。誰も行っていない。

関東平野方面。
赤城山が見える。手前の谷は川場谷。

浅間山が見える。

上越国境の山々。

平ヶ岳。右には至仏山、燧ケ岳。

正面は燧ケ岳。

日光方面。
上越国境と異なり、だいぶ雪がすくない。
白くなっているのは日光白根山、右は皇海山。
皇海山は、林道が去年の台風で大崩落して通行止めで、難易度が超上がっているらしい。

1等三角点。
三角点は正確に東西南北を示している。
「1等三角点」と書いてある面が南を向いている。
近隣の一等三角点は、巻機山や赤城山地蔵岳なので、
これらと併せて一等三角網を形成している。

谷川岳もばっちり見える。こう見ると谷川岳よりも高いことがわかる。

雪山だと常にレインフェア上下を着ているためどんどんへたる。
とはいえ防水性・透湿性に優れた山ウェアだと高い。
山頂標識。
多言語対応表記になっている。

13時くらいになると人が少なくなったきた。
最後尾にならないよう、下山を開始する。

だいぶ追い抜いて最後尾から10人目くらいになった。安心。

剣が峰は慎重に。
足を滑らせて左右に落ちないよう。雪が腐って滑りやすい。
剣が峰手前の樹林帯も勾配が急なため、落ちないように要注意。
シリセードで一気に降りてしまう方法もあるが、大破に注意。

ゲレンデトップに戻ってきた。

リフトの下りに乗って下山。
相変わらず、すれ違うスキーヤーの視線が痛い。
恥ずかしがり屋の人はサングラスが必要だな。

インフォメーションセンターで下山報告をする。
食堂で飯を食べようとするが、
マスクもせずに大声で話している人が多く危険なのであきらめる。
そこで、1500のシャトルバス田園プラザ行きに乗る。
バスの車内ではマスクもせずに大声で話している人が居て非常に危険。
おそらく若い人が多いのであまり気にしない人が多いのだろう。
道の駅田園プラザの食堂で飯を食べる。
これでご飯お替り自由で980円。

田園プラザからバスに乗り、沼田駅へ。

沼田駅からはJR上越線に乗り、高崎方面へ。すっかり暗くなってしまった。
10:15 ゲレンデトップから出発
12:00 武尊山頂上
13:00 武尊山頂上から下山開始
14:05 ゲレンデトップに到着
以上、無事に帰還。総費用10k。