旅行記
2020/12 奥鬼怒温泉
奥鬼怒温泉は、栃木県の鬼怒川源流部にある、温泉地である。
奥鬼怒川温泉郷には4軒の宿があり、
その手前の女夫渕温泉まで自動車・バスで行くことが可能だが、
そこから先は歩いていくことになる。
しかし2軒の宿のうち、八丁湯と加仁湯は送迎を行っており、
この2軒に宿泊する場合は徒歩無しで行くことが可能である。
今回はGOTO対応の「八丁湯」に宿泊したものだ。
通常、4軒のうち日光澤温泉が最も安く、総額1万円ちょっと。
八丁湯は、以前は1人10,000円ほどだった記憶があるが、
料理などがグレードアップされ、状況にもよるが14,850円/人となったが、
最近ではGOTOが始まったこともあり人気が激増、
1人宿泊なら平日で19,400円まで高騰している。
ところがGOTO対応で八丁湯が最安となる(実質9,700円ほど)。
冬の場合、通常の強さの冬型気圧配置ならば雪になる。
しかし、尾瀬などと比べてそれほど降雪量は多くない。
天気予報はヤマテンの「尾瀬」が参考になる。
(ここまでテンプレ)
1日目

いつものように東武線で鬼怒川温泉へ。
数年前から急行が栗橋駅に停車するようになり、
JR宇都宮線と乗り換えが便利になった。

下今市〜鬼怒川温泉間は、「SL大樹」に乗る。
距離12.4kmを約40分弱かけて走行するので、かなりゆっくりで、
実際、走行速度は最速で40km/hほど、多くは20〜30km/hで走行していた。
C11は現役時には85km/hとなっていたが、
動態保存機なのであまり高速運転すると負担が大きそうだ。

国鉄型客車で、なかなか懐かしい雰囲気だ。
なお、後ろにはDLを連結して後押ししているが、それならばDLではなく、
客車ではなく電車を使うという手もある。
客車の場合は発電機の音がうるさいが、
電車の場合には架線からSIVに電力を供給できるので、それも解消される。

料金は720円。
鬼怒川温泉駅に到着したのは10時11分と、バス発車の4分前。
少しでも遅れるとバスに乗車できないうえ、
バスは3時間後になってしまうので、混雑時はリスクが大きい。
しかもバスはほぼ満員。土日の場合には満員なので要注意。

下今市駅では雪はなかったが、鬼怒川温泉駅では多少積もっている。
バスで山奥に行くにしたがってどんどん雪が多くなる。
バスは満員のうえ、除雪車との交換などで遅れるので注意。
バスの運転手は、以前、車内でアイゼンを付けたおっさんが居たとかで、
そんなことは絶対にしないようにと言っていた。

女夫渕からは送迎バスで30分だ。
送迎バスの時間は1日数本なのであらかじめ予約しておくシステム。
市営バスにも接続している。

八丁湯についた。

日光澤温泉まで歩いて行く。

日光澤温泉。
日光澤温泉までの車道は除雪されていない。車両の通行はないようだ。
人間のトレースも昨日のがうっすら残っている程度。

裏から鬼怒沼方面に登る登山道に出る。

雪が深い。

雪に閉ざされた奥鬼怒温泉。

このあたりでラッセルが辛くなり、引き返す。

戻る。

戻ってきた。

14時から部屋に上がれる。部屋はこんな感じだ。
8畳。平日1人利用で、19,400円。

施設はこんな感じで増築を繰り返してきた経緯から複雑で巨大だ。
槍ヶ岳山荘のようだ。
端から端まで100m以上あり、階段や扉もあるので歩くと3分くらいかかりそう。

早速チェックインして風呂へ。
男性内湯は最も古い湯船でなかなか貫禄がある。
露天風呂よりお湯はきれいだし人も少ない。洗い場もある。
なぜか2つ湯船があるが、これは男女で分けていたとのこと。

今日は宿全体で14パーティ、20人程度の宿泊のようだ。意外と1人宿泊が多い。
1人宿泊はしゃべることもなく、安全な新しい旅のスタイルだ。
山屋はほとんどいない。
パブリックスペースも多く快適だが、
マスクをせずに談笑しているパーティもいて非常に危険なので近づかないように。
4Gが圏内のため、インターネットもできる。
なお、館内にはWiFiがある。
有線でインターネットを引っ張ってきているようだ。

露天風呂。

夕食。18時から。
1人パーティは少し早く案内される。複数人数のパーティが来る前に食べ終わるのが安全。
前回来た時よりもだいぶグレードアップしている。
(もちろん、値段も上がっている)

イワナ。おいしい。
山小屋やテントと違い、夜更かしして20時に寝る。
2日目
翌朝は7時起床。
0730から朝食だ。

朝食。

館内のあちこちには強力な暖房(灯油、ガス、薪)があり、
客室にも8畳で4kWのガスストーブがあった。
他の客室は確認できないが、0.5kW/畳の暖房があるとすると、
館内合計では500kW以上の出力になりそう。
石油1L=40MJとすると、80秒で石油1Lを消費する計算で、
1日あたり1,080Lとなる。
不稼働の客室もあるので実際にはここまで消費しないだろうが、
冬季暖房費を徴収する旅館もあるのも納得。
なお、商用電源が通じているので、ヒートポンプで暖房する手法もあるが、
気温がマイナス10℃以下になると効率が下がるので、石油・ガスが良さそうだ。
ヒートポンプなら夏は冷房も可能というメリットもあるが、
標高1300mでは夏でも冷房は不要であるのであまりメリットにはならない。
温泉をパイプで館内を引きまわして暖房にする方法もありそうだが、
十分な湯量か高温の源泉がないとダメなので、難しそうだ。

まだバスには時間があるので周辺の登山道を散策。

雪が深い。
トレース無し。

雪が深い。

9時の送迎バスに乗る。
次は0950の市営バスに乗り、鬼怒川温泉駅方面へ。
行きは大混雑していたが帰りは1/3程度の乗車率だった。
ただしバス内でマスクをせずにしゃべっている人たちなどもおり要注意。

2分の乗り継ぎで新藤原駅から普通列車に乗る。

下今市駅で乗り継ぐ。
日光の山々は冬型の雲から少し出ている。昨日は真っ白だった。

SL大樹が転車台で回転中。
下今市からは各駅停車に乗り、栗橋まで。
以前のダイヤ改正から、急行・区間急行が栗橋に停まるようになり、
JR乗り換えが便利になった。
以上、無事に帰還。総費用 23k。