旅行記



2020/10 木曽駒ケ岳

木曽駒ヶ岳は長野県中央アルプスにある2,956mの山である。
標高2,640m付近までロープウェイが通じているため、
山頂までは往復4時間弱と短い行程で到達することが可能だ。
頂上付近ではテント泊も可能で、ゆるキャンに最適である。

前シーズンからは、ロープウェイのシーズン券を導入している。
ロープウェイが乗り放題で7,500円と安く、年3往復使用で元が取れる。
さらに、同行者も割引、レストラン10%割引など、特典が多い。
ロープウェイとバスは、駒ヶ根から千畳敷までは4,000円以上するが、
標高差1900m以上を稼げるので、むしろコストパフォーマンスは高いほうだ。
今シーズンは7往復目だ。

木曽駒はロープウェイの混雑が凄いのだが、
1日目は昼頃遅めに登り、最終日は朝イチで降りると、混雑を回避できる。
装備がかさみ、電車・バス移動などが多く気が重い。
(強い精神力があればなんとてもないが、普通は周囲に気を遣う)
寝袋はモンベル#0だ。
バス利用などのため、装備は60Lザック+マット2枚外付けと、
できるだけコンパクト化した。

積雪は30cmと、もう根雪になりそう。アイゼンは6本程度が必要だ。
かなり雪に慣れている上級者ならアイゼン無しで歩いている人もいたが、
普通はアイゼン必携である。
ピッケルは持っている人はほとんどいなかった。

これ以上寒くなるとテント泊はつらい。GOTOでホテル千畳敷宿泊なんてのも面白そうだ。

なお、本稿も含め、木曽駒はこれまでに29回行っている。
ホテル千畳敷宿泊も含めれば、計63日だ。


1日目



新宿から高速バスで駒ヶ根ICに移動する。
定刻では新宿0655→駒ヶ根IC1018。
実際には新宿0656→駒ヶ根IC1030。
相模湖のあたりで渋滞7kmに参加して多少遅れた。
バスはGPS読み80kmhジャストで走行している。
正面には雪を被った北岳・間ノ岳が見えた。
女体入り口バス停で7分待ち、ロープウェイ駅行きバスに乗る。


今朝はかなり冷え込んだようだ。



ほぼ9分間隔の連続運転になっている。
3密対策で定員を60人だったのが40人で運用しているためだ。


まもなく千畳敷。
雪がつくと長谷部新道(廃道)が見分けやすくなる。ただし上級者しか通らない。


千畳敷に上がると気温は2℃と暖かい。
昼12時のため、気温はかなり上がってきた。


で、千畳敷駅(2,640m)から歩き始める。
なお、公式HPでは2,612mと表記があるが、これはロープウェイ建設当時の測量による数字。
現在の地形図では2,640mとなっている。


人はそこそこいるが団体がいないので、交換待ちの時間ロスはない。
もう12時なので下ってくる人が多い。


登る人はテント泊か山小屋泊の人だ。
(日帰りの場合、暗くなってくる時間に間に合わないため、不可能)
意外と人が多い。これは雪山になったのを聞きつけて山屋が集まったためだ。


雪がついている部分と岩が交互に出てくるので、アイゼンをつけていても要注意。
今年工事で新設された木の階段はアイゼンで穴だらけになっている。
人の心を持って利用したい。


稜線に出た。
わずか220mの登りでOK。ゆるキャンだな。山荘も営業している。


頂上台地は完全に雪山。



宝剣山荘でご飯2杯食べる。400円。
寒くて風が強いと外で飯を食べるのも大変。ついでに山荘内で食べていくのが良さそうだ。


次は中岳経由でテント場へ。
今の時期は宝剣山荘付近にテントを張ることはできない。


テント場へ。
まずはいつガスるかわからないのでまずは頂上へ。山頂へ向かう。


山頂の神社。



山頂の神社。



山頂標識。



山頂標識。その2。



三角点。



ハロウィンといえば新雪だ。
いよいよ2020-2021年スノーシーズンが到来。


誰もいないので自撮りだな。



帰りは頂上木曽小屋経由で戻る。
頂上木曽小屋では、緊急用に1m2ほどの避難スペースがあるようだ。


トラバースは要注意。



テント場に戻る。
今回搬入食糧。


日が暮れてきた。



だんだん暗くなってくる。



地平線の影が上がってきた。



19時就寝。寝る。


2日目

6時起床。実効10時間睡眠。

夜はスマホ温度で最低気温-3.8℃、テント内-5℃、外気温は-6℃程度だろう。
ヤマテン予報だと-4℃だった。ヤマテン予報より下がることが多い。

モンベル#0(快適-6℃まで)+インナーシーツ+マット2枚
+薄手ダウンジャケット+ホッカイロ10枚で、問題なくぬくぬく寝れた。
ホッカイロ10枚だと発熱量は25Wくらいになる。
人間本体が100Wくらいなので、だいぶ発熱の補助になるわけだ。



明るくなってきた。



日が昇ってきた。



再び頂上へ。



山頂の神社に日が当たる。



かっこいい。



北アルプス方面は真っ白になっている。



名古屋方面。
恵那山でも霧氷になったようだ。


北アルプスの穂高岳、槍、立山、剱岳は真っ白になっている。



9月に御嶽山の前泊で利用した木曽駒高原のホテルが見える。



東邦航空のヘリがフライバイ。
今日は山小屋の荷下ろしでたくさん飛んでいた。


テントを撤収して下る。



空が青くてかっこいい。



では、下ろう。



八丁坂の下りでは、雪が凍結していて要注意。
アイゼン6本程度が必要。


千畳敷に降りる。



八丁坂はまだこんな感じ。



気温は7℃と暖かい。
ロープウェイは待ち時間はなかった。むしろガラガラだ。


ロープウェイで降りていると、
檜尾避難小屋あたりでさきほどの東邦航空のヘリが作業している。


しらび平からはバスで駒ヶ根ICへ。
駒ヶ根ICからは高速バスで新宿駅へ。
定刻では、駒ケ根IC 1050→新宿駅 1415 だが、
実際には、駒ケ根IC 1100→新宿駅 1415 。
バスは1人で2席使える程度の混雑。平日なので渋滞はなかった。
新宿からはSSLに乗って自宅方面へ。

以上、無事に帰還、総費用20k。