旅行記



2020/03 武尊山

武尊山は群馬県にある2,158mの山である。100名山選定。
夏はアクセスは不便で、公共交通機関では日帰り不可だが、
川場スキー場が営業中は、ゲレンデトップ(1,860m)からのアクセスが可能で、
夏と比べて大幅に所要時間が短縮される。
1,860mから歩き始められるというのは、
谷川岳なら天神ザンゲ岩(1,830m)より上ということになるのですごい。
山と高原地図ではコースタイム不明だが、
おそらく登り1:55、下り1:30の計3:25くらいだろう。

川場スキー場は公共交通機関で行くことができないため、
どのようにアクセスするかが問題になる。
第1案は、
沼田駅から無料送迎バスが出ているのでこれに乗るのがベストだが、
土日は基本的に満席になるので、天気を見て直前に決行する山行では使えない。
第2案としては、
「道の駅田園プラザ」〜川場スキー場間にも無料送迎バスがあるので、
これを利用することとし、「道の駅田園プラザ」までどうアクセスするかを考える。
沼田駅から川場循環バスがあるが、行きは使える時間ではないので、
沼田駅から「道の駅田園プラザ」までタクシーを使うと4,000円程度だ。
帰りは川場循環バスがあるので650円で済む。
この場合、スキー場到着は8時半くらい、値段は第1案からは+4,650円だ。
第3案としては、
沼田駅(7時17分)から片品方面のバスに乗り、中道バス停で降りる(7時37分)。
ここから徒歩3km、50分で「道の駅田園プラザ」まで行ける。
帰りは川場循環バスがあるので歩かなくてよい。
この場合、スキー場到着は9時半くらい、値段は第1案からは+1,250円だ。
第4案としては、
自宅からすべて自家用車で行ってしまうパターンで、所要2時間以下で最速だが、
この案の中で最も値段が高い(車両運行費30円/km+高速代14円/km)うえに、
雪の山道を運転するなどリスクが非常に高い。
国家資格を持っている人以外には不可能だし、そうだとしてもオススメできない。
このため自家用車アクセスプランは最も例外的かつ限定的な選択肢になる。
第5案としては、
スキーバスツアーなどに参加するパターンだが、
都区内出発のプランがほとんどであるので、東京まで出る手戻りが大きすぎ、
第2案よりも高くなるうえに時間も最もかかる。
高崎出発のツアーが稀に設定されているので、事前に分かっていればいいが、
天気を見て直前に決行する山行では難しい。
有利な点としては、リフト1日券が自動付属するので、
板を持っていけば下山後に好きなだけスキーを楽しめることが挙げられる。
なお、高崎出発のバスツアーは、土日の関越道の渋滞を回避できるメリットもあり、
都内の人が使うと時間節約効果が大きいので意外と便利だと思う。


春になり、道の駅からのバスは運行終了しているので、第2案、第3案は不可能だ。
既にノーマルタイヤに装備換装したので第4案も不可(実際には路面凍結はなかったが)。
で、今回は運よく、第1案に挙げた沼田駅からの無料バスを予約できたので、
これを使って武尊山に行くことにしたものだ。
通常の状況における土日では、無料バスはまず予約できない。

これで武尊山は8回目だ。





沼田駅までJR上越線。
沼田駅から川場スキー場の無料送迎バスに乗る。
このバスは、上毛高原0800発で、そのまま沼田駅に寄り、沼田駅0840発だ。
このため、上毛高原0800に乗るより、沼田駅0840に乗ったほうが、
総合的に移動時間が短縮されて有利、
具体的には、東京からは、新幹線で高崎まで来てそこから上越線で沼田まで行くのがいい。
しかし、新潟方面から沼田駅に来るのは、在来線で上越国境を越えるのが不便のため、
新潟方面からの人は上毛高原のほうがよさそうだ。
このため、沼田駅から乗る人は5人くらいだったが、上毛高原からも5人くらい乗っていた。
川場スキー場までの道路に積雪・凍結はなかったが、
早朝は路肩から流れた雪解け水が凍っている可能性があり、十分な注意が必要だ。


インフォメーションで登山届を提出するとともに、リフト券を買う。
以前は1,800円だったが、消費税アップ等の影響で2,000円になっていた。
ちなみにここは若い人が多いので、50歳以上でシニアの扱いである。微妙な心境だ。
なお春スキー料金になっているので、シニア1日券なら3,700円と安く、
リフト往復に+1,700円で下山後のスキーも楽しめるということに。
車で来ているなら、時間に余裕があるのでそんな作戦もある。


リフトを2本乗り継ぎゲレンデトップを目指す。
左のリフトに乗り、次も左のリフトに乗ればよい。
標高1800mあたりで雲海の上に出た。
剣が峰〜沖武尊〜中ノ岳が見える。


では、ゲレンデトップから早速歩き始める。
ここにスノボ板をデポしておけば、下りリフト代の1000円が浮くが、
荷物を背負って登山靴で滑れるかはやや疑問が残る。


トレースはある。
これだけあればワカンなどは不要だ。
氷の上に10cmほど新雪が乗っていてかなり滑りやすい。正規アイゼンは必要だ。
雲海が幻想的。


深いクラックが走っているため要注意。トレース以外を歩いてはいけない。
剣ヶ峰へ。


剣が峰。



エキスパートスキーヤーが登っている。すごい。



ナイフリッジになっていてなかなか危険。
正規アイゼン+ピッケルが妥当。


上越国境の山々が見える。



下りは慎重に。
下りがなかなか怖い。踏み外すと遥か下まで落っこちそう。


山頂が正面に見える。



このルートはほぼ100%森林限界以上なので眺めがいい。
焼肉弁当の焼肉だけ食べるような感じだ。
しかし、広いので、ガス時での道迷いには要注意。
2019年3月には道迷い遭難事故も発生している(この件では無事発見)。


そろそろ山頂。



山頂。



1等三角点。
三角点は正確に東西南北を示している。
「1等三角点」と書いてある面が南を向いている。
近隣の一等三角点は、巻機山や赤城山地蔵岳なので、
これらと併せて一等三角網を形成している。


雪山だと常にレインフェア上下を着ているためどんどんへたる。
とはいえ防水性・透湿性に優れた山ウェアだと高い。
山頂標識。
相変わらず山頂標識に書いてある
「HOTAKASAN SANTYOU」の意味がよくわからんな。
壊れた山頂標識は、とりあえずくっついているが、体重をかけると壊れるので注意。


雲海の先には、平ヶ岳と至仏山。かっこいい。
そろそろ尾瀬もあと1月弱でシーズンインだ。
尾瀬に入れるようになると冬の終わりを実感する。


雲海が標高1800mで出ている関係で、赤城山は最高峰の黒檜山(1,828m)の先端だけが見えている。
この雲海、これまでに10回くらい見ているが、いつも標高1,800m付近で出ている。
おそらく、上越国境の山々が1800〜2000mなので、
これ以上の標高だと上越側に溢れてしまうからだろう。


三角点。



草津白根山も見える。
草津白根山(本白根山)は噴火警戒レベル1になったので、
事情を知り尽くした上級者が登った記録がヤマレコなどにアップされ始めている。
しかし、地元自治体から公式にOKの公告があるまでは、待ったほうがいい。


上越国境の山々。



平ヶ岳。右には至仏山、燧ケ岳。



日光方面。
上越国境と異なり、だいぶ雪がすくない。
白くなっているのは日光白根山、右は皇海山。
皇海山は、林道が去年の台風で大崩落して通行止めで、難易度が超上がっているらしい。


関東平野方面。
赤城山が先端だけ見える。手前の谷は川場谷。


途中で追い抜いたエキスパートBCスキーヤーが、川場谷に滑り込んでいった。
小規模な雪崩を起こしながら滑走していった。


13時半くらいになると人が少なくなったきた。
これまでに7人くらいに会い、結構多い印象だ。
最後尾にならないよう、下山を開始する。


クラックに落ちないよう。
特に積雪後は、クラックが覆われて落とし穴にみたいな感じになっている。


剣が峰は慎重に。
足を滑らせて左右に落ちないよう。雪が腐って滑りやすい。


剣が峰手前の樹林帯も勾配が急なため、落ちないように要注意。
シリセードで一気に降りてしまう方法もあるが、大破に注意。


今日は1日雲海だった。



ゲレンデトップに戻ってきた。



リフトの下りに乗って下山。
相変わらず、すれ違うスキーヤーの視線が痛い。
恥ずかしがり屋の人はサングラスが必要だな。


インフォメーションセンターで下山報告をして、食堂で飯を食べる。
色々な要因があるだろうが、ガラガラにすいている。


飯を食べ終わりと、シャトルバス出発時間の16時になったのでバスへ。
帰りも、スキー場→沼田駅→上毛高原駅と運行されるので、
東京・高崎方面に帰るときには沼田駅で降りるのが良さそうだ。
沼田駅からは上越線に乗り、自宅へ。
上越線の電車も、色々な要因があるだろうが、ガラガラにすいている。


09:55 ゲレンデトップから出発
11:40 武尊山頂上
13:30 武尊山頂上から下山開始
14:35 ゲレンデトップに到着

以上、無事に帰還。総費用9k。