旅行記
2020/03 那須岳
那須岳は、栃木県/福島県境にある山である。100名山選定。
一般的に那須岳というと、主峰の茶臼岳(1,915m)だが、
最高峰の三本槍岳(1,917m)も那須岳に含まれる。
Wikipediaでは、那須岳=茶臼岳となっている(リダイレクトされる)。
なお、100名山ハンターの場合、
茶臼岳と三本槍岳のどちらを登って那須岳クリアとするかで議論がある。
12月〜3月はバス便が1日3本、手前の大丸温泉までだが、
それでも標高1,260mから歩き始められるため、天気が良ければ人が多い。
今回は公共交通機関利用で日帰り可能な山を選定していたところ、
3年ぶりとなる那須岳にしたものだ。
しかし、東北本線沿いの山であるので、大宮まで出る手戻りが大きく、
夕方に東北線沿いで用事が確定したときのほうが望ましい。
この時期は、まだまだ雪が残っているためアイゼン必携だが、
それどころか、3月の那須岳は雪崩で死者がときおり出ているので要注意。
積雪が多くないイメージなのもあるが、十分に注意が必要だ。
那須岳はお手軽なイメージだが、冬の場合は多少行程は長くなる。
茶臼岳のみに登る場合でも、1260mから1915mまで650mほど登るし、
三本槍岳も含めて周回すると累積標高差は1050m程度になる。
今回が9回目の那須岳だ。
朝発で急ぐため新幹線を利用(宇都宮〜那須塩原間)。
この列車、宇都宮で3分停車、那須塩原で4分停車、新白河で4分、郡山で4分と、
各駅で停車時間が非常に長い。途中、後続列車(臨時も含む)の退避があると思うが、
それでも各駅で停まりまくっている理由はなんだろう。
前泊すれば普通列車のみでもOKだが。
東北道を交差するところで、東北道に1台も車がなく、不思議に思って調べたところ、
前日の降雪でスリップ事故が起き、通行止めになっていたとのこと。
ちなみに普通列車だと高速貨物列車にも追い抜かれる。
快速電車でも大宮黒磯で2時間を切るくらいだが、高速貨物だと1時間40分ほどだ。
那須塩原8時発のバスに乗る必要がある。
朝はこの1本だけのため、このバスに乗らないと登山できない。
乗り放題のパスが2,600円で売っているので、これを利用すると便利。
バスで大丸温泉。標高1,260m。
バスには意外と山屋が多く、6人くらい乗っていた。
バス・自家用車は12月〜3月はここまでしか入らない。
バス内で準備を整え、ここから歩き始める。
しばらくは車道沿いの登山道を上がる。
コースタイム40分、標高差200mを歩いて、やっと登山口まで。
登山口の鳥居だけを迂回するトレースが1人分ついていたが理由は不明。
すぐに森林限界を超える。
那須岳は眺めが良いので大変面白い。
アイゼンは不要な程度。
森林限界まで上がると、雪がない部分が多くなる。
アイゼンの脱着が何度も大変なので、チェーンスパイクがよさそうだ。
いい感じだ。
まもなく避難小屋。
峰の茶屋避難小屋。
茶臼岳に登る。
なお、朝日岳方面は、トラバースが非常に危険なため、アイゼンピッケル必携だ。
三角点。
茶臼岳頂上から少し離れた場所にあるため注意。
茶臼岳頂上。
気温はマイナス6℃くらいだろう。
このためまだ手袋は軍手でOK(もちろんグローブも持参している)。
火口には雪がたまっている。
関東は乾いた大地。
日光方面は雲が多い。
関東側は乾いた大地なのに、会津側は完全に雪山になってい。
三本槍岳から見える猪苗代湖は見えない。
那須湯本のあたりが見える。
頂上の祠も人が少なくなってきた。
途中、トラバース気味に雪渓を降りるところは要注意。
雪が硬いと滑落の恐れがある。
峰の茶屋避難小屋が見えてきた。
峰の茶屋避難小屋はなかなか快適そうだが、
想定火口域内にある小屋に泊まる気にはなれないな。
内部はこんな感じ。
なお、宿泊禁止である。
1日中、太陽に照らされてもマイナス6℃。
では、駐車場に向かって下ろう。
快適なくだりだ。
ロープウェイ駅まで来た。ここからさらに降りる。
大丸温泉に戻ってきた。
結局アイゼンは使わなかったがギリギリで、これ以上はアイゼンピッケルの世界だ。
バスまでは1時間半くらい時間があるので、「大丸温泉旅館」で日帰り入浴。1,000円。
高級旅館だ。大丸温泉のバス停からは徒歩5分くらいの奥まった場所にある。
大丸温泉からバスで黒磯駅まで下る。
黒磯駅か東北本線の電車に乗る。
那須塩原駅で新幹線に乗り換える。
新幹線に乗ると、+2,600円で1時間半くらい早く帰れる。
E2系だが、那須塩原〜宇都宮間は270km/h、宇都宮以南は220lm/hくらいで走っていた。
夕日をバックに高速走行がっこいい。
以上、無事に帰還。総費用 13k。