旅行記



2020/01 両神山

両神山は埼玉県にある1,723mの山である。百名山選定。

今回もメインとなる日向大谷(ひなたおおや)ルートだ。
自宅からも近く、お手軽に行ける山である。

冬型気圧配置時には晴天圏内になり、冬でも積雪が多くない。
しかし、狭い稜線やトラバースが続き、凍結時は危険である。
冬場ならば最初から最後までヘルメット装備が望ましい。
特に日向大谷ルートが最も一般的だが、
遭難事故の半数以上はここで起こっている。

今日は1泊2日の行程でテント泊で行くことにしたものだ。
途中には清滝小屋という快適な県営の小屋がある。
営業休止から10年経っているが、小鹿野町が管理をしていて、
小屋やトイレはもちろん、布団もちゃんと綺麗だし、よく管理されている。
広くて明るいテント場もあり、ゆるキャンに最適な立地だ。

今回は小屋に2名の宿泊者がいたので厳密にはソロキャンではなかったが、
冬の両神山は人も少なく、静かな宿泊が楽しめる。

これで両神山は21回目だ。


1日目



最近は睡眠負債が溜まっているため、自然体で起きると朝9時。
急いで準備をして両神山を目指す。
小鹿野町の中心市街地付近からは、よく両神山の特徴ある山容が見えた。
登山口までの途中の道路に凍結・積雪はなく、ノーマルタイヤで来ている車もいた。
登山口の駐車場は4つあるが、上から2つ目は2019年台風19号の豪雨で大崩落。
このためバスも乗り入れしていない。
これにより駐車場は混んでいて、上から3番目の駐車場に停める。
上の2つは有料(1日500円)。
このため下の2つが人気がある。ただし標高差80mあり、
登り15分、下り10分の計25分が余計に必要になる。


日向大谷からスタート。



トラバースが多いので要注意。
落ちると大破か死亡するような斜面が多く、気が抜けない。


小屋までには、途中、1か所、ベンチなどがある休憩ポイントがある。



会所から上は、落ちると落ちた先が崖になっているところがあり、
死者が多数出ているポイントがある。要注意。


このあたりも、トラバース上に氷があり、しかも上に落ち葉が積もっていて非常に滑りやすい。
ヘルメット装着で慎重に。


非常に危険。
爪がすり減るのを承知のうえで、早めにアイゼンを装着したい。
こういうときはチェーンスパイクがベストだろう。


清滝小屋。



水場。
小屋の水源地を探ると、水源地付近では生きていて、ホースから水が出ている。


小屋となりの炊事場で飯にしよう。
車の場合、要冷蔵の食品も持ってこれるので便利。電車だと車内が暖かくダメになる。
サラダは大量に持参。約300g。
小屋の中は火気厳禁のため、外の炊事場で調理をする。
小屋泊の青年2人も同じように外で調理していた。
たまに小屋の中で火気を使っているのを見かける(経験上、ベテランの方の場合が多い)が、
小屋の指示事項を守らないと、今後、使わせてくれなくなるかもしれないので、
こういうことは絶対に守る必要がある。
水がない山小屋で火災は本当に怖い。


コンバインドサイクル方式(湯切り水を捨てずに飲んでエネルギーを回収する方式)焼きそばと、
牛丼である。牛丼は結婚式の返礼品でもらったもの。


小屋には未来(令和2年度1月)から来た黒板が・・・。
避の文字もなんか違うし。
避難小屋の清掃は小鹿野町がシルバー人材センターに委託しているようだ。
行政側でしっかり管理していることがわかる。大変ありがたい。感謝しかない。


最近は雨が多かったためか、清滝の水が出ている。



だんだん日が傾いてきた。



今回もテント泊である。
フライシート無しなのは何故かというと軽量化のため。
今の時期は絶対に雨が降らない。
雪は降ることもあるが、奥秩父は冬は晴天圏内のため、めったに降らない。
もし降っても多少なら大丈夫だし、最悪、炊事場には屋根があるのでそこに避難すればよい。
人が多いテン場では、「フライシート忘れたんですか?」と次々に声を掛けられるはず。


日が暮れると下界の夜景が輝きだした。
夜景が3段見えるが、手前が小鹿野町、中段が長瀞・皆野〜秩父盆地、
一番遠くが関東平野である。


小屋にはすでに2人が寝ている。
16時くらいから寝ていた。山は早寝早起きが基本だ。


では、テントに戻り、寝よう。
19時就寝。


2日目

7時起床。11時間睡眠。


外気温はマイナス5℃とこの時期にしては暖かい。



朝5時すぎ。だんだん明るくなってくる。



では、片づけて頂上へ。



だんだん雪が多くなる。



明瞭な尾根に乗る。
ここからはアイゼンが必要。


両神神社。
ここまでくれば、あとは広い尾根沿いだ。
この先には小屋があったらしい(40年前の山と高原地図には記載あり)が、
具体的にどこにあったのかはよくわからない。


山頂付近(山頂まで3分のポイント)まで来ると、視界が開ける。



登ってきた日向大谷からのルートが概ね見える。



山頂。



三角点。



武甲山の先には、東京スカイツリーが見える。
羽田空港新ルートの実機飛行確認が始まったらしい。都心上空を3,000ftで飛ぶとか。


山頂標識。
完全装備で寒くない。


北に2分の展望ポイント。
こう見ると両神山の雰囲気は、西上州に近い。


いい感じに晴れている。冬型だ。



北アルプスはやや雲があり、谷川岳は完全に雲に包まれている。



パノラマ。



パノラマ。



では、山頂で3時間ほど休憩したので下ろう。
小屋で宿泊荷物を回収していく。今日泊まりと思われる人の荷物がデポしてある。


日向大谷に下ろう。
落ちたら大破〜死亡だ。慎重に下る。
途中、トラバース中に落ち葉下の氷で滑りかけた。重大インシデントだ。


日向大谷に戻ってきた。
で、80m下の駐車場まで戻り、帰りも慎重に運転して帰る。

行き 0950→1140
帰り 1500→1620

以上、無事に帰還。総費用 12k。