旅行記



2020/01 谷川岳(泊)

谷川岳は群馬県と新潟県の上越国境にある1,977mの山である。
今回は厳冬期とはいえ、今年は寒気の入りが弱く、冬型が長続きしない。
そこで1月の厳冬期に1泊で行けるチャンスであったので谷川岳である。

まだ谷川岳の積雪は、ロープウェイ駅で130cmとまだまだ。
150cmくらいまでなら途中の熊穴沢避難小屋が何とか利用可能で、
途中退避できる場所がある安心感は大きい。
今の時期は、肩の小屋に泊まると、大雪で下山できなくなる恐れがあり、
ワカン・スコップなどのスノー装備が必要だ。
足は冬靴(累計13日)。

なお、今回で72回目の谷川岳だ。


1日目




朝発で急ぐため、高崎から新幹線で上毛高原駅へ。
MAXたにがわの16両編成の自由席は乗車率10〜20%程度と、
スキーシーズンなのでそこそこ乗っている。
スキーシーズンでなければ乗車率10%以下で、1両の各階にそれぞれ5人程度だったりするのだが。
なお、MAX16両編成で乗車率20%の場合、
9両編成の「あずさ」なら乗車率62%と、感覚的には満員に近くなる。
実はそこそこ乗っているといえる。


上毛高原駅からはバスでロープウェイへ。
9時32分発は、朝イチではないのでそこそこすいている。


ロープウェイに乗り天神平へ。
天神平から歩き始める。
荷物は20kgと、積雪期のテント泊装備としては軽いが、僕にはつらい。
それでも行程が短いため何とかなる。
このためロープウェイも手荷物料金が必要になる。往復520円。


トレースは天神峠方面へ上がっている。



「熊穴沢の頭」付近の切れ落ちているところは要注意。
お助けロープがあるが、あまり体重をかけないよう。


熊穴沢避難小屋は利用可能。
しかし、スコップは必ず持参する必要がある。


扉は中に押し込まれていて、雪が吹き込んでいる。
が、利用可能で心強い。


登る。



天神ザンゲ岩付近。



小屋に逃げ込む。
飽和水蒸気が氷になって付着して、装備が濡れる。要注意。
写真のテントは、同宿者のもの(僕のものではない)。


ガスっているが一応山頂を目指す。



山頂。
何が何だかわからない。


今回搬入食糧。
2日分である。
水は雪から水を作っているので飲料水を大量に持ってくる必要は少ない。
ガスは200gを持参し、150g程度を使用。
あまり節約せずに使っていたためで、節約すれば半分くらいで済むだろう。
小屋の暖房にもなるほか、衣類の乾燥にも使えるが、燃えないように要注意。

小屋は僕のほかには1人。つまり計2人の宿泊だ。
こんな時期にこんな場所に泊まる人はかなりの山屋であるので、
たいてい山談義で盛り上がる。

小屋内はマイナス4℃と結構寒い。
調理用にバーナーを使っていたのにこの気温ということは、
夜はマイナス5℃くらいだっただろう。

では、寝る。
19時半就寝。


2日目

8時起床。11時間睡眠。
モンベル0#(-6℃まで)+メスナー寝袋(15℃まで)+ホッカイロ4枚+ダウン上下でぬくぬく熟睡。
スマホ温度が-1℃だったので、寝袋付近は-3℃くらいだろう。
足にはホッカイロミニを貼るとちょうどいい(標準サイズでは熱すぎる)。
これでかなり暖かく、むしろ軽く汗ばむくらいの感じで寝れた。

最初は5時台に起きるが、ガスが取れる気配がないので二度寝する。
猛烈な暴風雪で、下山できるかも怪しいレベル。
そこで同宿者と、これでは下山できないので寝て待とうということにした。


夜中の起きたときには、外気温はマイナス12℃となっている。
非常に寒いが、厳冬期の谷川岳ではマイナス20℃くらいもあるので、
この時期では標準程度だろう。


掃除をして撤収。



ガスが取れないので二度寝してゆっくり起き、のんびり朝食を食べて撤収準備をするともう10時過ぎ。
同宿者の方は、あきらめて下山した。
が、12時近くになるとみるみるガスが取れだした。


ガスが取れる。



ガスが取れる瞬間はなかなか幻想的。



幻想的。



軽い足取りで山頂を目指す。



山頂標識は暴風雪で埋まっていた。



登るのも慎重に。



ガスが晴れると一気に人が増えた。どんどん登ってくる。



遠くには五竜岳〜唐松岳などが見える。
わずか1週間前にはあそこまで行ったんだからすごい。
(高速道路などの交通機関がすごい)


パノラマ。



では、戻ろう。



トマの耳に戻る。
なんだかケーキっぽい。生クリーム系のケーキが食べたくなる。


写真をとってもらう。
画像の手袋は、テムレス+インナー軍手。
安いし防水性は抜群なのだが、絶望的にダサいのが難点。
しかし長野県警も使っているので十分な実績がある。
なお、軍手が濡れるとアウトなので、通常のグローブも持参している。


こちらもパノラマ。



肩の小屋に戻り、荷物を回収して下山にかかる。



どんどん下れる。



途中、群馬県警の4人パーティが、すごいペースで登ってきた。
何があったんだろう。遅い時間のスタートなので、事故の可能性がある。


だいぶ下ってきた。
高気圧の背面に入って高い雲が増えてきた。純粋に晴れるのは正味数時間しかない。


下山は快速だ。
しかし、雪の下に岩や木の根が隠れていて、足首をひねらないように注意。
また、雪が踏み固められていて滑りやすいので、アイゼンが必要だ。


天神平に戻ってきた。
ロープウェイで降りる。
やっと田尻沢コースの供用が始まった。


気温はマイナス4℃、積雪130cm、この時期としては異常に積雪が少ない。
2015-16年シーズンの異常小雪と同じか、それよりも少ないくらいだ。
例年だと積雪300〜400cmくらいになる。
この調子だと今年は平ヶ岳は無理かもしれない。


帰りは、ロープウェイ駅からバスに乗り、土合駅で降りる。
荷物が非常に大きく(90Lザック満載)、混雑するバス内での取り扱いは気を使う。
先に降りる人を先に通すなど、あせらず行動するのが重要だ。
で、土合駅を訪れる人がめちゃくちゃ増えているらしいと聞いた。
なぜか伝言板の落書きも、去年からテイストがまったく変わっていて、客層が異なることがわかる。


土合駅から電車に乗る。
で、水上駅から在来線で帰る(新幹線と大して時間が変わらないため)。
電車は18きっぷのシーズンが終わっているのですいている。

登り:1045→1335(肩の小屋)
下り:(肩の小屋)1300→1415

以上、無事に帰還。総費用 16k。