旅行記



2019/12 両神山

両神山は埼玉県にある1,723mの山である。百名山選定。

今回もメインとなる日向大谷(ひなたおおや)ルートだ。
自宅からも近く、お手軽に行ける山である。

冬型気圧配置時には晴天圏内になり、
冬でも積雪が多くない。
しかし、狭い稜線やトラバースが続き、凍結時は危険である。
冬場ならば最初から最後までヘルメット装備が望ましい。

今日は1泊2日の行程でテント泊で行くことにしたものだ。
途中には清滝小屋という快適な県営の小屋がある。
営業休止から10年経っているが、小鹿野町が管理をしていて、
小屋やトイレはもちろん、布団もちゃんと綺麗だし、よく管理されている。
広くて明るいテント場もあり、ゆるキャンに最適な立地だ。

これで両神山は19回目だ。


1日目



最近は睡眠負債が溜まっているため、自然体で起きると朝9時。
急いで準備をして両神山を目指す。
小鹿野町の中心市街地付近からは、よく両神山の特徴ある山容が見えた。
登山口までの途中の道路に凍結・積雪はなく、ノーマルタイヤで来ている車もいた。
登山口の駐車場は4つあるが、上から2つ目は2019年台風19号の豪雨で大崩落。
このためバスも乗り入れしていない。
これにより駐車場は混んでいて、上から3番目の駐車場に停める。
上の2つは有料(1日500円)。
このため下の2つが人気がある。ただし標高差80mあり、
登り15分、下り10分の計25分が余計に必要になる。


日向大谷からスタート。



トラバースが多いので要注意。
落ちると大破か死亡するような斜面が多く、気が抜けない。


小屋までには、途中、1か所、ベンチなどがある休憩ポイントがある。



水場。
小屋の水場が生きていることが分かっているので、ここで補給する必要はない。
(小屋の水源地を探ると、水源地は付近生きていて、ホースから水が出ている。)


清滝小屋。



小屋となりの炊事場で飯にしよう。
車の場合、要冷蔵の食品も持ってこれるので便利。電車だと車内が暖かくダメになる。


テントは先客が1人。
こちらも早速幕営する。


寒いので、外でお湯を沸かし、アルファ米を作り、館内に持って行って食べる。
これは館内が火気厳禁のためだ。
火災により建て替えられた経緯があるため、火気厳禁になっていて、あちこちに張り紙がある。
室内で堂々と火気を使っている人もいる場合もありえるが。
小屋の指示事項を守らないと、今後、使わせてくれなくなるかもしれないので、
こういうことは絶対に守る必要がある。
水がない山小屋で火災は本当に怖い。


夜になると下界の夜景が輝きだした。
ここも1280mと結構高いので秩父の市街地を見下ろす位置にある。
ただし木が多くてよく見えない。
さて、以前は圏外だったのだが、いつのまにか携帯の電波圏内に。
天気予報などを入手可能で、大変心強い。

では、テントに戻り、寝よう。
19時半就寝。


2日目

7時起床。11時間睡眠。



室内は-1℃と暖かい。外気温は不明。



では、片づけて頂上へ。



1,400m付近まで登ると頂上が見える。



登る。
軽アイゼンが必要。


両神神社。
ここまでくれば、あとは広い尾根沿いだ。


山頂付近(山頂まで3分のポイント)まで来ると、視界が開ける。



いい感じに関東平野が見える。



山頂。
山頂標識は以前のものと微妙にレイアウトが異なり、交換されたようだ。
以前の山頂標識は、公式看板とは別の標高が落書きされていたのだが、
今回も落書きが追加されている。


三角点。



山頂標識。
完全装備で寒くない。


パノラマ。



では、山頂で1時間ほど休憩したので下ろう。
落ちたら大破〜死亡だ。慎重に下る。


途中、清滝小屋にデポした宿泊荷物(テント・寝袋など)を回収していく。



日向大谷に戻ってきた。



早くも蝋梅が咲いている。
で、80m下の駐車場まで戻り、帰りも慎重に運転して帰る。


行き 1000→1130
帰り 1430→1600

以上、無事に帰還。総費用 9k。