旅行記
2019/12 谷川岳(泊)
谷川岳は群馬県と新潟県の上越国境にある1,977mの山である。
冬になっていい感じに雪が降るようになってきた。
そこで谷川岳である。
まだ谷川岳の積雪は、ロープウェイ駅で35cmとまだまだ。
100cmくらいまでなら途中の熊穴沢避難小屋が利用可能で、
貴重な中継ポイント・避難ポイントになるので、谷川岳にチャレンジできる。
積雪量の判断については、2019年11月からサービス開始になった、
気象庁の「現在の雪」が便利。
これまでの傾向では、
ロープウェイの報告よりやや少なめになる(5kmメッシュのためだろう)が、
多い少ないの参考にはなる。
山行での参考にしたい。

なお、今回で71回目の谷川岳だ。
1日目
朝発で急ぐため、高崎から新幹線で上毛高原駅へ。
上毛高原駅からはバスでロープウェイへ。
吹雪。積雪35cmとのこと。
気象庁の「現在の雪」も便利。
ロープウェイに乗り天神平へ。
天神平から歩き始める。
荷物は20kgと、積雪期のテント泊装備としては軽い。
厳冬期はこれに、ワカン、スノースコップ等が追加され、+2kgだ。
このためロープウェイも手荷物料金が必要になる。往復520円。
トレースは天神峠方面へ上がっている。
例年、積雪100くらいまでは、夏道上を通るのが普通だ。(今日は35cm)
天神峠から普段の夏道へ。
雪が深い。
途中、熊穴沢の頭付近で、トレースがなくなる。
あと熊穴沢避難小屋までは無雪期なら15分ほどだが、しょうがないのでひたすらラッセルする。
が、1人だと遅々として進まない。
深いラッセルのときは、ザックを2人目以降に持ってもらうと効率がいいが、
1人の場合、空身でラッセルし、ある程度進んだらザックを取りに戻る必要があり、
なかなか時間がかかる。
格闘すること2時間ほどで、後ろから8人パーティが現れた。
山岳ガイドが2人いて、ガンガンラッセルしてくれる。神。
として14時に熊穴沢避難小屋に到着。
最初のパーティが天神平を出発してから5時間が経過している。
熊穴沢避難小屋は利用可能。扉は修理された。
まだ床面と積雪面が同じくらいである。
積雪100cmくらいまでは利用可能。200cmでも頑張ればなんとかなるかも。
今回搬入食糧。
2日分である。
水は雪から水を作っているので飲料水を大量に持ってくる必要は少ない。
ガスは200gを持参し、150g程度を使用。
あまり節約せずに使っていたためで、節約すれば半分くらいで済むだろう。
小屋の暖房にもなるほか、衣類の乾燥にも使えるが、燃えないように要注意。
豚汁に大量の乾燥野菜を投入していい感じに。味噌会社の製品だけあって豚汁はうまい。
日が沈む。
すっかり暗くなった。
モバイルバッテリーに3WのLEDライトを接続して明るく、
ヘッドランプを室内でつける必要がなく便利。
天井のフックに雨具をつるして乾燥させる。
夕日が沈むと下界の夜景が輝きだす。樹林帯の小屋だが、樹間からいい感じに見える。
夕日の赤と、夜景の黄色が美しい。
月と金星も明るい。
半径3kmに人間は僕だけ、まさにぽつんと一軒家だ。
ソロ小屋泊は山ならなぜか怖くない。
しかし、夜中に変態級の登山者(夜間走行のトレイルランナーなど)が来る場合もあり、
突然に人がこないかどうかは結構どきどきする。
19時就寝。
2日目
7時起床。11時間睡眠。
モンベル0#(-6℃まで)+メスナー寝袋(15℃まで)+ホッカイロ1枚+ダウン上下でぬくぬく熟睡。
スマホ温度が-1℃だったので、小屋内は-2℃くらいだろう。
ロープウェイ始発組が来る前にできる限りラッセルして距離を稼ぐ。
しかし、天神山などに宿泊した雪訓のパーティもいるかと思ったが、
皆無のため、9時半ごろまで僕1人。
9時半すぎにロープウェイ始発組が来た。
先頭を交代してラッセルを代わってもらう。
多人数で交代しながらラッセルすると速い速い。
20人くらいが連なっている。
西黒尾根から頂上に出る人のほうが速かった。
西黒尾根から天神尾根への下山者数名がトレースをつけてくれ、
そこからはトレースができたので一気にペースアップ。
いい感じの天気だな。
登る。
肩の小屋。
熊穴沢避難小屋からは約2時間。ラッセルが速い。12時20分。
気温はマイナス2℃ほど。
トマの耳。
肩ノ小屋がかっこいい。天空の別荘だ。(今回は泊まれなかったが)
人が来たので写真を撮ってもらう。
(軍手は作業用であり、通常はグローブを使用している)
東尾根を見下ろすと吸い込まれそう。

13時過ぎになり、人が少なくなってきた。

パノラマ
かっこいい。
では、高気圧の背面に入って雲が多くなってきたので下る。
下山は快速だ。
しかし、雪の下に岩や木の根が隠れていて、足首をひねらないように注意。
また、雪が踏み固められていて滑りやすいので、アイゼンが必要だ。
肩の広場はまだ滑走できない。
避難小屋で宿泊荷物を回収して下山する。
天神平に戻ってきた。
ロープウェイで降りる。
まだ田尻沢コースは営業していない。
積雪20cm。
水上駅から在来線で帰る(新幹線と大して時間が変わらないため)。
もうすっかり日が暮れて街は営業終了の雰囲気。電車も水上駅発車時点で1両に僕だけ。
登り:1055→1400(熊穴沢避難小屋)
下り:(肩の小屋)1350→1510
以上、無事に帰還。総費用 15k。