旅行記
2019/11 黒部ルート見学会
黒部ルート見学会は、関西電力が主催して富山県が協賛する、
黒部第4発電所や、黒部ダムから欅平までの輸送ルートに乗る見学会である。
抽選倍率は高く、平日のみの開催なので、ハードルは高い。
さらに日帰りというわけにもいかない場所なので、日程調整のハードルも高い。
今回、運よく参加できたので、さっそく参加してきたものだ。
なお、水平歩道などとの違いは下記のとおり。
| 公募見学会 | 水平歩道・日電歩道 | |
| 開催時期 | 4月〜11月 | 9月下旬〜10月 |
| 所用時間(通常) | 4時間 | 1泊2日間 |
| 通行者数(概算) | 2000人/年 | 2000人/年 |
| 安全性 | 比較的高い | 低い |
| 死亡率(概算) | 0.00% (20年無事故) |
0.4% (2019年5人死亡) |
| 景色 | あまり見れない | かなり良い |
| 施設の見学 | 可能 | 外からのみ |
1日目
松本に前泊する予定である。
長野に前泊の場合には間に合わない。
所用があったため、松本へは新宿経由の中央東線周りである。
あずさに乗る。
事前に日程が決定していたため、あずさの30%割引である。
これでも以前のあずさ回数券より高いのが難。
また、高速バスなら3,500円のため、渋滞がないなら高速バスでもよい。
夜遅くに松本に到着。
夜も遅く、すっかり静まり返っている。
ホテルにチェックイン。
こちらも45日前に予約で少し安くなった。4,500円。嫁と2人利用で快適。
もう深夜なので寝る。
23時半就寝。
2日目
6時起床。
大糸線の信濃大町行きに乗り、信濃大町へ。
信濃大町駅では駅そば大盛りを食べる。
信濃大町駅からはバスで扇沢へ。
室堂は完全に冬山になっている。
今の時期、ビーコン携行を求められる。
そろそろ初滑りのスキーヤーでにぎわう季節だ。
扇沢駅からは電気バスに乗る。
電気バスで黒部ダムへ向かう。
今の時期、すいている。
黒部ダム。
真っ白になった立山が見える。
大汝山もばっちり見える。大汝山からダムが見えるからな。
寒いので完全装備。
外気温は4℃ほど。朝の松本で3℃だった。今の時期は防寒着が必要だ。
では、いよいよ黒部ルート見学会へ。
要注意。
まずはバスに乗る。
黒部トンネルへは、電気バスの駅舎付近から歩いていく。
いよいよ黒部トンネル。
バスも一応、定期ダイヤに従って運行されている。
そうでないと変なところですれ違ってしまうためだろう。
実際には交換場所が1kmおきくらいにあるので、もっと輸送力は増やせるはず。
見学者用の枠が1日3便設定されているが、実際には公募見学会は1日2便なので、
3便は社客見学会のときに使用されるのだろう。
バスに乗る。
1車線の道路だ。
ひたすら黒部の山中を貫く。
日電歩道を歩けば6時間かかるが、バスなら30分。
途中、横坑で外に出る。
剱岳が見える。
再びバスに乗る。
トンネル内は6℃程度と涼しい。
黒部トンネル終点まで来た。
トイレもある。
作業用の車が停まっていてすごい。
いよいよインクライン。
見た目はほぼほぼケーブルカーみたいたものだが、
鉄道事業法準拠でないため、一般交通機関ほどの安全性はない。
劇場版エヴァンゲリオンにも出できたとかなんとか。
駅名標。
インクライン時刻表。
なお、所要時間は20分と結構かかる。これは速さよりも貨物の積載力を重視したため。
このため、黒部ルートを一般開放すると、ここがボトルネックになりそう。
欅平と扇沢がこういう風につながっているのも凄いし、
これが冬でも同じように利用可能なのも凄い。
なお、通常のケーブルカーと違い、床が水平なので乗り心地はいい。
インクライン下部駅。つまり黒部第4発電所だ。
巨大な神殿のよう。
黒部発電所。
ここからはついに専用軌道のレールが現れる。
駅である。
これは発電機室。
神殿のようだ。天井が高いのは軸を引き出して交換するため。
なお、当たり前だが近くにトイレもある。
制御室。
といっても通常は黒部地域のすべてのダムが遠隔制御なのでここは無人。
4基33万kWの発電機がある。
なお、黒部地域の水力発電所の全基合計出力は90万kWと、原発1基分(130万kW)弱に相当。
ビジュアルでわかりやすい(素人でもわかる)表示だが、
これは見学用にわかりやすく作ってあるのだとか。
しかも点検中ということで4基すべて停止中。残念。
春秋の電力需要が少ない時期に定期点検を行うため、夏の時期ならほぼ動いていると言っていた。
停止中。
水車室も見れる。
しかし、停止中。
停止中ということもあり、室内に入れた。
運転中の場合、この巨大な軸が360rpmで高速回転し、1軸で8万kWの電力を生み出す。
猛烈な轟音と風なんだとか。
巨大なパワープラントは想像を超える。運転中を見てみたい。
内部はこんな感じ。
あの送電線の取り出し口から内側はこうなっていたのか。
中島みゆきの紅白歌合戦で出てきた看板だとか。
駅名標。
次はバッテリートロッコに乗る。
こちらも輸送力は小さそうで、黒部ルート一般開放時のボトルネックになりそう。
こちらも当然ダイヤに従って運行されている。
所用時間は30分、途中すれ違いなしのダイヤが組まれている。
もう少し輸送力を増やせそうだ。
ただし、途中すれ違いが現実的に可能なのかは不明。
駅名標。
ここから少し行くと、中島みゆきが「地上の星」を歌った場所だとか。
この先らしい。
では、トロッコに乗る。
仙人谷駅で5分ほど停車するので車外に出れる。
6年前、水平歩道を歩いてここまで来たが、まさかこういう形で再訪するとは・・・。
黒部峡谷がすごい。
凄い。
ここが一番景色がいいかもしれんな。
というか、他には外に出るところがない。ひたすら地下空間を移動だからだ。
駅名標。
記念に撮影。
こちらは登山道の水平歩道(日電歩道)。
登山道。
高熱隧道方面はすごい熱気だ。
では、発車時間になったので再びトロッコに乗る。
高熱隧道区間で扉を開けると、すごい熱気に包まれている。
今日は10℃以下と涼しいが、トンネル内は40℃ほどだとか。
欅平上部駅についたので降りる。
トロッコ内部は定員10名ほど。荷物もひざの上に抱える感じで、非常に狭い。
車両間の行き来はできない。当然トイレもない。
一般公共用ではないので、こんなもんだろう。
これを一般開放用に改修するのは結構大変なはず。
こちらも凄い。
ちなみに途中の駅がどうなっているのかは、乗っていてさっぱり分からなかった。
駅名標。
ここでも外部に出る。
いい景色。
次は竪坑エレベータに乗って一気に200m降りる。
一気に標高600mに降りてきた。
欅平駅までは1kmもないが、歩いていけないため、再び電車に乗る。
こちらは普通の黒部峡谷鉄道のリラックス車両だ。
ついに欅平駅まで来た。
欅平。
ここで黒部ルート見学会は解散となる。ありがとうございました。
欅平駅では、終電まで2時間ちょいあるので周囲を散策しよう。
まずは、歩いてしか行けない温泉「名剣温泉」を目指す。
といっても、歩いて15分くらいだ。
宿への搬入は車が使用可能なので、日光澤温泉や手白澤温泉などと同様のイメージか。
黒部峡谷がすごいとうしか言いようがない。
岩がオーバーハングした場所もある。
道は舗装されているのでスニーカーでOK。
ついた。
日帰り温泉は770円。15時くらいまで。
温泉に入る。
途中から貸し切りになったので写真を撮る。
温泉に入ったので駅方面に戻る。
次は猿飛狭という場所に。
マイルドな水平歩道っぽい雰囲気。
舗装されているのでスニーカーでOK。
落石があったので途中で通行止めになっている。
いい感じだな。
終電が近いので人が減ってきた。そろそろ駅に戻る。
まもなく終電だ。
といっても、その1本あとに、駅員などを退避させる真の最終列車が運転される。
ロープウェイなどでもよくあるパターンだ。
気温は10℃と涼しい。これでは、開放型の通常客車ではつらい。
そこで+520円払ってリラックス客車にする。
乗る。
終電なのですっかり人がいない。
リラックス客車にして大正解で、すっかり1時間ぐっすり寝れた。
宇奈月温泉駅、次は富山地方鉄道に乗り、新幹線の黒部宇奈月温泉駅を目指す。
もう夜なのですっかり閑散としていて人がいない。
黒部宇奈月温泉駅。
こちらも夜になったため人がいない。
今日はいったんここから富山まで出たあと、富山市街地で宿泊し、
富山空港から羽田空港まで飛び、電車で自宅に帰る案もあったが、
明日は天気が悪く、景色が見れなさそうなだし、+¥12kくらいかかるので、新幹線で帰ることとする。
「はくたか」に乗れば1時間40分で一気に高崎へ。
夜なので景色は一切見えないのが残念。
ただし、お値段はかなり高い。涙目。
以上、無事に帰還、総費用28k。