旅行記



2019/08 奥穂高岳

奥穂高岳は、長野県/岐阜県にある3,190mの山で、
日本3位の高峰、北アルプス最高峰である。
穂高岳は8回目だ。
(2008/10、2010/10、2011/07、2012/08、2016/08、2017/08、2018/07)

作戦概要は以下のとおり。
 1日目:CT2:30 上高地→岳沢
 2日目:CT5:20 岳沢→奥穂高岳→穂高岳山荘
 3日目:CT5:20 穂高岳山荘→奥穂→ジャンダルム往復→奥穂→穂高岳山荘
 4日目:CT8:30 穂高岳山荘→奥穂往復→涸沢→横尾→上高地

登りで重太郎新道を利用し時間を節約だ。
急勾配は登りで利用するのが有利かつ安全。

装備は、食事を小屋に頼ることで大幅に軽量化した。(水2L込みで約12kg)
小屋が多く、クオリティも高い、北アならではの方法だ。
食料は足りなくなると大変なのでいつも多めに持参してしまうが、
北アならば足りなければ買えばいい。
装備をパッキングすると、食料が少ないため、Z折マットも60Lザック内に収納できた。

ジャンダルムへのアタックは、穂高岳山荘から往復5時間(個人差が大きい)。
あんなところで12時以降になって雷雲の中になるのは絶対に勘弁だ。
さらに雨が降ると岩が濡れて下降できなくなる恐れがある。
よって、穂高岳山荘に連泊しないと安全にアタックできない。

登山道上には2個所雪渓が残っていたが、アイゼンは不要だ。
当然、次シーズンの雪はまだ降ってきていないので、
1年のうちわずかな雪がないシーズンである。
北アルプスでは、梅雨明け〜お盆までは「夏」なので、今年の夏は2週間しかない。
2019年夏ラストチャンスである。


1日目




高崎から北陸新幹線で長野へ。



長野から上高地直行バスに乗車予定だ。
これが東京から上高地への最速ルートである。
新宿から始発0700「あずさ」で松本経由の場合、上高地到着は12時。
同じく新宿から大宮へ、大宮0642の「かがやき」に乗ると、
長野0815の上高地行きバスに接続して上高地到着は11時だ。
新幹線なので混雑も少なく、速くて快適、正確であるが、
ただし正規料金ベースでも1000円くらい高いのが難点となる。


長野からはバスで上高地へ。
15人くらいしか乗っておらず、2席使用できて非常に快適。


上高地に到着。
バスは渋滞で遅れ、11時15分に到着し、
上高地インフォメーションセンターでシャワーを借りて汗を流す(200円)。
12時に歩き始める。


岳沢登山口に入る。



ひたすら登りで非常に暑い。



県警ヘリが捜索中。
7月に奥穂高岳に向かった登山者が、コブ沢のあたりで発見されたらしい。


岳沢ヒュッテに到着。



テントを設営し、夕食。
食堂は20席しかないが、今日は空いていたので1回戦分で済んだ。
揚げ物は高カロリー・低塩分で山にオススメだな。


テント場は小屋から20mほど登る。所要時間3分。

では、暗くなってきたので寝ようとするが、猛烈な雷雨が迫ってきていることが、
雷鳴及び気象庁のレーダーナウキャストで判明したので、いったん小屋に退避する。
小屋に退避後、1分で猛烈な雷雨となったのでナイス判断。
1時間後、21時過ぎに止んだので寝る。

21時半就寝。


2日目

5時起床。

標高2300mでは寝るときには寝袋に入らなくてもいいくらいだ。
ただし朝はモンベル#3(快適+6℃)に入ってやや暑いくらい。


小屋で朝食。



朝食はわずか5人。最後は僕だけになる。
今日は穂高岳山荘まCT5時間ちょいなので、ゆっくり出よう。


テントを撤収して出発。
重太郎新道を登る。ヘルメット装着だ。意外と樹林帯でも死者が多く、危険。


標高2,500mあたりから森林限界になる。



見晴らしがいい。
気温が上がる前に高度を稼いで涼しい場所へ。


紀美子平。
標高2,920m。前穂往復のためデポザックが非常に多い。


奥穂に向かう。
前穂方面を振り返ったところ。
前穂〜奥穂は絶壁トラバースの登山道だ。落ちないように注意。


雷鳥がいた。
ヒナ2匹もいた。森林管理署の人にヒナの写真を見せたところ生後1月とのこと。


まもなく奥穂。
手前の窪地は緊急用ビバーグサイト。
特に西穂から縦走してきた人が到着が遅くなって使うパターンが多い。


穂高岳山頂に到着。



写真をとってもらう。
長袖1枚でちょうどいいくらい〜やや暑い。


ジャンダルム方面。


パノラマだ。



では、穂高岳山荘へ。



テントの受付けをし、飯を注文する。200円。
携帯電話の充電も可能。1回200円。
コンセントは50個くらいあるが、休日は携帯でいっぱいになる。


超絶壁のテント場、寝相が悪かったら落っこちそう。
しかし、それよりも落石が心配だ。
テント場がいっぱいになるとテント泊を断れるため、
奥穂山頂等でビバークになってしまったという話も聞く(奥穂山頂は5張程度)。
以前は小屋の前のテラスにも設営させてくれたのだが、
どうも役所からNGが出たようだ。


ヘリポートへの設営も増えてきた。



山荘内部は天界の別荘という趣。



夕食は1回戦目の16:30から。
40分単位なので、6回戦目になると、終了は20:20だとか。


夕食。



小屋裏のデッキは夕日の特等席で、多くの人が見物していた。



今日のテント場は16時ごろにいっぱいになったが、詰めればもっと張れそうだ。
張ったあとに受付をすればいいので、受付時点で断られることはない。
当然、スペースがなくて張れないということはある。


まもなく日没。



日が暮れた。
このあとの空の変化が美しい。


涸沢が見える。
すっかり夜になった。
では、準備をして寝よう。

20時就寝。


3日目

4時半起床。
モンベル#3(6℃まで)+ホッカイロ2枚でぬくぬく。
むしろ寝るときには寝袋に入らずに寝た。


日の出。



日が昇ってきた。



朝食は5時から先着順だが、実際には0445くらいから順次スタートしている。
早めに並んで初回に食べるか、0520頃に行って2回目を狙うのがいい。
右下は各テーブル(6人)ごとについている、朴葉味噌焼き。うまい。
なお、ちゃんとそれ専用に取り箸があるので、自分の箸でつつかないこと。
高山病で思考力が低下していると意外とやってしまう人多し。


再び奥穂高岳の頂上へ向かうため準備。



山荘からのハシゴ場は渋滞なし。



穂高岳山頂に到着。



写真をとってもらう。



いざ、ジャンダルム方面へ。
ひたすら浮石で非常に危険。


馬の背。
ここが一番怖いという報告も多いが、馬乗りで通過すれば、そんなんでもない。
下りでも問題ないので、登りならなんてことはない。
(ただし落ちれば死ぬ)


馬の背の次は、ガレ場を下る。浮石が非常に危険。人に当てない・当たらないように。
次はロバの耳への登り。鎖があり、そんなには怖くない。


しかし、その先の岩場が難しく、何とか登れても下るのができなさそうだ。
そこでここで引き返す。


これは無理。
YOUTUBEの動画では普通に通過しているが、岩場は人によって得意不得意が激しい。
(逆に僕は馬の背はせんぜん平均だった)


無理。



往路を戻る。



こういう普通の場所も油断できない。



岐阜県警のヘリが飛来。
隊員が2名降下する。


奥穂に戻る。
ここで涸沢2泊3日でキャンプに来ている友人ら2人と合流。


順番待ちを横目に記念撮影。



日本テレビの報道ヘリが。



岐阜県警ヘリが遭難者をピックアップしていった。
(画像が遭難者が写っているので該当部分を黒塗りしています)


山での野菜不足には野菜ジュースがいい感じだ。
飲まないよりはマシという感じだろう。


涸沢キャンプの友人と別れ、
その後もしばし穂高岳山頂で過ごす。
その後は先週剣岳で会った人にまた会う。
剣の翌週に穂高とは、お互い物好きすぎる。


では、ガスったので穂高岳山荘に下る。



渋滞して30分待ち。
まあ、眺めはいいのでそんなに気にならない。


山荘に戻ってきた。
テント場は大混雑。数えたら90張りあった。(公称値は30張り)
受付で門前払いされることはなく、強引に張れば、受付してもらえる。
ただし指定地外に張ると超怒られるので要注意。
小屋裏の指定地外に張って、小屋番が飛んできて怒られていると、
「これはビバークなので自然公園法上問題ない」と必死に抵抗していたパーティもいたが、
穂高岳山荘には岐阜県警・長野県警も常駐しているほか、中部森林管理署もいたので、
自然公園法違反だとその場で摘発される恐れもあり、結局撤収になった模様。
小屋番も、既に指定地に張ってあるテントに詰めるよう指示したり、
協力してくれているので、大変好感度高い。
父親と中学生くらいの娘が2名でテント泊で登ってきたが、
「スペースがなくテント張れないなら小屋に素泊まりを」と受付で案内されると娘が号泣、
その後周りと何とか協力して場所をあけ、無事にテントを張れたという一幕も。


夕食。
あさイチで受付したのでもちろん1回戦目の1630〜。
連泊の人はメニューが微妙に異なるので、飽きないよう配慮されている。


この小屋前の看板も人気の撮影スポットだ。





すっかり夜になった。
では、準備をして寝よう。
(ただし付近で宴会が超盛り上がっていたのでしばらく眠れず)

21時就寝。


4日目

4時起床。周りがわさわさするので起きる。

モンベル#3(6℃まで)+ホッカイロ2枚でぬくぬく。
むしろ寝るときには寝袋に入らずに寝た。
モンベルの枕をザック内に入れて枕にする代わりに、
ザックカバー・予備衣類・スタッフバッグなどをマットの下に敷くと凹凸が吸収されてなかなか快適。
モンベル枕は3000円したがなかなかいい感じだ。


明るくなってきた。



まもなく日の出。



小屋で朝食を食べる。
5時からだが、4時50分には小屋内で並びたい。


朝食が終わるとちょうど日の出。



(友人撮影)
涸沢から穂高岳山荘を見上げるとこのとおり。
建物の手間に黄色いものがわずかに写っているが、これが僕のテントだ。


再び奥穂高岳の頂上へ向かうため準備。



奥穂山頂。



よく見える。



かっこいい。
下は雲海になっている。


かっこいい。
祠や展望台から落ちないように注意。意外と危ない。


かっこいい。



パノラマその1(北方面)



パノラマその2(南方面)



今日は富士山も見える。



岐阜県警ヘリが昨日の引き続き、再び飛来。
昨日とは別の場所に隊員が降下して何かやっている。
どうも、昨日、滑落した人を発見できず、
再捜索したところ今日見つけたので、ピックアップしているところらしい。(新聞記事による)
したがって、昨日の遭難者収容とは別件だろう。(だいたい別の場所だし)


立山が見える。
よく見ると大汝山の少し右に剱岳の頭が少し見えているのがわかる。


穂高岳山荘に戻ってきた。午前8時と最も空いている時間だ。



今日も大混雑だろう。



では、降りよう。



ザイテングラートを降りる。
ヘルメット装着率は8割ほど。


人が多く、交換待ちで時間がかかる。



雪渓を通過。



涸沢ヒュッテまで降りてきた。
ここでPETボトルの水を補給(400円・600ml)


涸沢から見る穂高岳山荘は天界の小屋といった趣。



再び雪渓。アイゼンは不要。



本谷橋。暑いのでオアシス感がすごい。



横尾まで降りてきた。ここまでくればほぼ下界。



上高地まで戻ってきた。小梨平のテント場も快適。



河童橋からは奥穂高岳が見える。



奥穂高岳を拡大するとこのとおり。
顔はわからないものの、服やザックの色は十分わかる。


上高地バスターミナルまで戻り、食堂で飯にする。(イワナ定食、1600円)
定食ごはん大盛りを頼んだらボリュームが非常に多く、下山後の山屋に最適な仕様。
穂高岳山荘から上高地まで来るのに水2.2Lを飲んだ。値段は計1200円で下記のとおり。
穂高岳山荘 500ml 300円
涸沢ヒュッテ 600ml 400円
横尾 600ml 300円
徳沢 555ml 200円

その後、コインシャワーを使おうとするが、残念ながら30分待ち以上とのことであきらめる。
これではバスや電車内で隣の人に激しいスメハラをしてしまう。申し訳ない。
先にコインシャワーを使えばよかった。
もしくは、先に途中にある小梨平の温泉に入ってしまう方法が良さそうだ。食堂もあるし。


松本や沢渡行きのバスは猛烈に混んでいて大行列、2時間待ちくらいだったようだ。
僕は帰りも長野行き「せせらぎ号」に乗り長野へ。
オンラインクレジット決済なので、窓口で乗車券を買う必要もない。
バスは満員だったが、基本的に入れ替わりがないので落ち着いていて快適。
しかし今回は隣席の人がマンスプレッディングしていたので不愉快だったが。


長野へは、定刻よりも30分遅れ。
長野からは新幹線に乗れば一気に高崎だ。
新幹線は速くて快適、ただし高いのが難点。

以上、無事に帰還、総費用48k。
一部の写真は友人撮影。お疲れ様でした&ありがとうございました。