旅行記



2019/08 立山・剱岳

立山は、富山県にある3,015mの山である。
これで立山は5回目だ。
剱岳は、富山県にある2,999mの山である。
こちらは3回目だ。

テント泊としたがテントを担ぐ距離が短い下記のプランにした。

1日目:CT3:25 室堂→雷鳥沢キャンプ場→剱沢キャンプ場
2日目:CT7:25 剱沢キャンプ場→剱岳→剱沢キャンプ場→雷鳥沢キャンプ場
3日目:CT6:05 雷鳥沢キャンプ場→立山(大汝山)→室堂→雷鳥沢キャンプ場
4日目:CT5:20 雷鳥沢キャンプ場→室堂→立山(大汝山)→室堂

剱岳はヘルメット必須だが、
剱沢小屋では宿泊者のみにしかレンタルしておらず、
剣山荘では誰でもレンタル可能だが数が少ない。
必ず持参することだ。
今回は安全重視のために、簡易ハーネス(スリング+カラビナx2)を持参。
タテバイとヨコバイで活用した。
どうせ渋滞して進行はゆっくりなのでカラビナ架替え時間は十分にある。

アルペンルートの混雑期は大変だが、
往復の混雑予報は「C」で3,000〜5,000人、の入込予想とのこと。
おおむね小屋の混雑もアルペンルートの混雑に似るだろう。
待ち時間を覚悟して出かけたが、実際にはどちらも追加の待ち時間はなかった。

登山道には一部雪が残るが、アイゼンは不要な程度だ。
当然、次シーズンの雪はまだ降ってきていないので、
1年のうちわずかな、アイゼンが不要な時期である。


1日目







新幹線で長野駅へ。
平日なので新幹線には通勤客が多い。佐久平や上田からどんどん乗ってくる。


扇沢〜室堂間は往復9,050円となかなかのお値段でつらい。
扇沢からはトロリーバスに乗り、黒部ダムへ。


室堂ターミナルの情報掲示板。
山はお盆を過ぎれば秋であるので、
梅雨明けからお盆までの1〜2週間が正真正銘の夏山だ。


いよいよ歩き始める。



みくりが池を通る。
青と緑のコントラストが美しい。


雷鳥沢キャンプ場が見えてきた。



しばらくはこのような幅2mくらいの遊歩道だ。
これは無限軌道の車で山小屋に物資を搬入するためだ。


ここからは雷鳥沢ルートではなく、室堂乗越方面の雷鳥坂へ。
地図上ではやや迂回するが、登りコースタイムでは同じである。標高差が同じなので当然だ。


別山乗越の剱御前小屋。2750m。



そこからは剱沢キャンプ場まで下る。
標高差は230mほどだ。


剱沢キャンプ場が見えてきたところで、県警ヘリが出動。
剱岳のバリルートで遭難があったようだ。
キャンプ場のすぐ下のヘリポートにいったん着陸して隊員をピックアップしていった。
ヘリ離着陸は迫力があり、見物する人多し。


剱沢キャンプ場。2520m。
といっても張った場所は2550m程度。


平日なのにこの多さ。
山岳部や長期滞在が多い。


今回搬入食糧。今夜の分を食べてしまってから撮影しているのでやや少ない。
野菜ジュースを持ってきて野菜対策にしている。常温保存可能なので夏山でもOKだ。
PETボトルの野菜ジュースはいったん開けてしまうと要冷蔵なので夏山はダメ。
なお、雷鳥沢ヒュッテでも野菜ジュースを200円で売っている。
プロテインは230g持参して160g程度消費。1日あたり40g(タンパク質32g分)。
このほかの食事はタンパク質が少なく炭水化物が多いので、プロテインで調整している。
ラムネはブドウ糖90%で、行動中に補給すると高出力連続稼働が可能となる。
下界で安静時に食べると耐糖能異常の人は非常に危険。
汗をかくので、熱中症対策に味噌汁も持参。3日間計で塩分5g。
それでも塩分が非常に少ないように見えるが、
塩分を山小屋の飯で補給するのは非常に簡単(ラーメン等でよい)なので全く問題ない。

では、寝る。20時就寝。


2日目

朝1時半に猛烈な雷雨で起きる。
レーダーで見てみると50mm/h以上で真っ赤になっている。
そこでキャンプ場管理棟に一時退避。
山で雷は非常に危険だ。実際に毎年のように死人が出ている。
朝3時に雷雲は抜けていったので二度寝する。

朝4時半起床。モンベル#3でぬくぬく熟睡。むしろ寝るときには寝袋に入らず寝た。



雷雨は抜けていった。



気温は12℃と涼しい。
スマホ温度が14℃くらいだったので、テント内気温は13℃くらいだろう。


日が昇ってくる。
急いで準備をして出発。5時出発。
剱沢小屋〜剣山荘間には、雪渓がある。
朝イチではがちがちに凍っており慎重に通過する。アイゼンはいらない程度だ。


どんどん登っていく。



前剱(2813m)を過ぎると、危険な岩場が連続するので要注意。
僕はヘルメット装備だ。
ヘルメット装備率は9.5割くらい、残り0.5割は軽装甲・高回避の戦術だ。


今の時期は雪渓がすごい。



雪渓。



平蔵のコル付近は切れ落ちた岩場をトラバース。
写真では非常に怖そうだが、実際に歩いてみるとそれほどでもない。
落ちなければどうってことはない(ただし落ちれば死ぬ。)。


難なく通過。



切れ落ちた岩場を降りる。ここもなかなか怖い。



平蔵のコル。(2820m)
雪渓の脇を通過できるので、雪の上を歩く必要はない。
剱沢の雪渓から分岐して平蔵谷をここまで上がってくることが可能。
山と高原地図にも、点線ルートだが記載がある。


ここが難関のカニのタテバイ。
垂直に近い50mほどの岩場を登る。慎重に行けば思ったよりは怖くない。
タテバイでは約10分ほど渋滞で待機。


で、やっと剱岳(2999m)頂上だ。



写真をとってもらう。



360度パノラマだ。


パノラマ



こちらは日本一有名な?三角点。



バリエーションルート上ではテントが張られている。



で、帰りも慎重に降りる。



カニのヨコバイでは渋滞なし。
ヨコバイでは、最初の1歩が怖いとの評判だが、
赤ペンキでどこに足を置くのかがマーキングされ、難易度はかなり下がった。
マーキングどおりに足を置いていけば問題ない。
スリングとカラビナで超簡易的に確保してなかなか安心。
ヨコバイを過ぎ、梯子を降りると、公衆便所が現れる。
自然分解式のトイレだ。
剱岳は行程が10時間など長く、特に女性にはつらい。
ここでいったんトイレに行くのがよさそうだ。
なお、個室に扉はない(壊れている)ので、
用を足すときには、同行者に護衛してもらうのがよさそうだ。
西風のときは、投下した液体が飛沫になって吹き上がってきそう。


前剱を過ぎると一安心。



剣山荘。2470m。



案内情報。
マニアックなルートに行く人向けの情報だがなかなか参考になる。


剱沢キャンプ場まで戻ってきた。
ここでテントを撤収する。
剱岳がよく見える。


テントを撤収し、今日はあとは、雷鳥沢キャンプ場まで行くだけだ。
コースタイムは2時間ちょっと。


剱御前小屋。



雷鳥沢キャンプ場。
400張くらいあり、1年で最も混んでいるのでは。


雷鳥沢キャンプ場に設営したあとは、
入浴が19時半までなので急いでロッジ立山連峰へ。
ロッジ立山連峰までは標高差10m、徒歩10分くらいである。
なお、雷鳥荘も外来入浴をやっているが、
雷鳥荘まで登っていくのは大変だ(往復1時間10分、標高差100m)。


風呂に入る。
山で風呂に入れるのは大変ありがたい。


風呂から出ると暗くなってきた。
すっかり夜になったので寝る。
風呂に行くときにはヘッドランプを持参のこと。

21時就寝。


3日目

6時起床。明るくて起きる。
モンベル♯3(快適6℃まで)でぬくぬく。むしろ寝るときには寝袋に入らず寝た。
スマホ温度が13℃くらいだったので、テント内気温は12℃くらいだろう。


青空。
雷鳥沢キャンプ場には、10日間滞在の人や、2ヶ月滞在の人が数人いて凄い。
話を聞くと、立山駅の無料駐車場に車を停め、そこから2往復くらいして物資を搬入しているのだとか。
それでも食料は全く足りないので、ときおり下界に降りて買い出しに行っているそうだ。
台風などの日は、テントをたたみ、小屋などに退避する。


早くも気温は18℃に。



いったん雷鳥沢ヒュッテまで行き、
水(600mlで300円)2本を買い、カップラーメン(350円)を朝飯として食べる。


大走りを登っていく。



稜線まで出た。



大汝休憩所が見えてきた。



立山頂上。



気温は14℃と、直射日光を受けると長袖1枚では暑い。
半袖にすると直射日光の影響で更に暑く感じる。


立山最高峰の大汝山。3015m。



休憩所がかっこいい。



パノラマ



雪渓の上では遊ぶ子供多し。
しかし、雪渓の下が空洞になっている場合もあり、要注意。


休憩所内部。
PETボトルの水も売っている。


ここは雄山(3003m)。



そして立山頂上の三角点へ。2991m。
虫刺されでかゆい。


一ノ越(2700m)。



室堂に下る。途中、4か所くらい雪渓を渡るが、アイゼンは不要だ。



室堂ターミナルに戻ってきた。



テントに戻る。



今日は雷鳥沢ヒュッテで温泉に入る。
温泉と風呂は脱衣所が別なうえ、温泉には洗い場もないのが難点。


こちらは風呂。
お湯を引いている(ボイラーで加熱していない)そうだが、それはもはや温泉なのでは。


受付では食料も売っていて心強い。野菜ジュースがあるのがありがたい。



暗くなってきた。
正面は立山。


21時就寝。


4日目

6時起床。明るくて起きる。
モンベル♯3(快適6℃まで)でぬくぬく。むしろ寝るときには寝袋に入らず寝た。
スマホ温度が12℃くらいだったので、テント内気温は11℃くらいだろう。



翌朝。



テントを撤収して室堂ターミナルへ。



立山そばが営業開始したのでそばを食べて補給してから、
準備をして立山に登ろう。


しばらくは遊歩道を歩いていく。



学校登山の行列がすごい。
ヘルメットをするようになったらしい。


一ノ越(2700m)。
ほぼここが中間地点なので休憩。


ここは雄山(3003m)。
すごい人数だ。


立山最高峰の大汝山。3015m。



記念に写真を撮ってもらう。



パノラマ



気温は16℃とやや暑い。



雷鳥がいた。ヒナ数匹もいた。



さて、下ろう。



室堂ターミナルに戻ってきた。



朝から20℃では暑いわけだ。



帰りもトロリーバスで戻る。
ロープウェイ、ケーブルカーと乗り継ぎ、関電のトロリーバスに乗る。
扇沢からはバスに乗り、長野駅へ。67kmで2,800円と結構なお値段。


長野からは新幹線「あさま」に乗り、高崎へ。
自由席は3割ほどの乗車率なので座って帰る。
室堂〜長野で4時間だが、長野から自宅は1時間半もないので、
新幹線に乗ればもう自宅まで一直線という感じだ。

以上、無事に帰還、総費用47k。