旅行記
2019/01 谷川岳(肩ノ小屋)
谷川岳は群馬県と新潟県の上越国境にある1,977mの山である。
2月は冬型の出現率が高い。
しかし、うまいこと高気圧が来そうだ。
前日は、日本列島に等圧線が1〜2本かかる程度の、やや弱い冬型が残るが、
登れないほど悪い天候にはならないだろう。
というわけで、1泊2日で谷川岳に行ってきたものだ。
食料は3日分持参して肩ノ小屋に宿泊だ。
ここに泊まったら暴風雪+豪雪で脱出不能になるリスクもある。危険すぎる。
そんなわけで、宿泊者は僕1人だけ。そりゃそうだ。
さらに、もし宿泊中に風邪・インフルなどを発症した場合も困るので、
ロキソニン・カロナールなどの解熱鎮痛薬も持参するのが無難だ。
前回から、セミワンタッチアイゼン対応の冬靴を導入。
厳冬期の谷川岳など高難易度・低温の雪山で使うことになろう。
自宅からロープウェイ駅まではスニーカーを履いていき、
ロープウェイ駅のコインロッカー(100円)に入れた。
下界では冬靴は非常に歩きにくいうえ、ソールの消耗も無視できない。
距離200km歩けばほぼ寿命だとすれば、1kmあたり250円にもなる。
登山者800人以上がこれまで死んでいる谷川岳、
油断と慢心は厳禁だ。
先日、天神尾根付近で雪崩がおき、登山者1名が巻き込まれ死亡したそうだ。
雪崩は確率の大小あれど、尾根筋で起こってもおかしくない。極めて危険だ。
ご冥福をお祈り申し上げます。
なお、今回で65回目の谷川岳だ。
1日目

朝発で急ぐため、高崎から新幹線で上毛高原駅へ。
+1,000円で約30分多く寝ることが可能。
今日は天気がよくないので普段より1時間半遅い到着になる予定。

連休なので新幹線はそこそこ混んでいる。乗車率30%ほど。

新幹線からは赤城山が見える。
そこから奥は雪雲が。

上毛高原駅からはバスでロープウェイへ。
だそうだ。

ロープウェイに乗り天神平へ。
冬型気圧配置なので暴風雪。
ではスタート。早速歩き始める。
登山者は僕より前に19名ほど。連休だと結構人が多くて心強い。

いったん天神峠に上がる。

トレースははっきりある。
トラバースが多く、落ちないように要注意。

熊穴沢避難小屋は埋没。

天狗の留場あたりからはガスになる。

ややホワイトアウト状態だが、前々回よりはだいぶマシだ。
前回よりは風も弱く、視程も20mはあり、誘導旗が何とか見える。
前々回 今回
予測風速 16m/s 15m/s
最小視程 5m 20m
誘導旗 なし あり
先行者 なし あり
トレース なし あり

肩ノ小屋に到着。
結局ワカンはつかわず。熊穴沢避難小屋より上は雪が締まっている。
しかし、使わずじまいとはいえ、持ってこないわけにはいかない。
スコップも同様。

で、何とか肩ノ小屋に逃げ込む。
コースタイム2時間15分のところ、2時間45分を要する。

外気温はマイナス7.4℃。

今回搬入食糧。3日分。
手前は貰いものの福岡のお土産。
燃料も250gも搬入してふんだんに使える(暖房としてもOK)。
ここ数日は谷川岳頂上部の気温がマイナス15℃くらいで推移していたため、
室内がキンキンに冷え切っている。
気温計はないが、スマホの温度が1時間でマイナス3℃になったので、
マイナス5〜7℃くらいだろう。
室内の水はことどとく凍ってしまうので要注意。
このため暖房として燃焼しまくり、燃料は200gを消費したが、それでも寒い。

小屋内に入ってしまえば暴風雪はなんのその。非常に快適。
モバイルバッテリー(36Wh)に2WのLEDライトを接続して明かりにする。
実効値でも15時間以上使用できるはず。
今日は僕1人の宿泊だ。
こんな猛吹雪の中、ここまでくる奴なんぞいないし、
おまけにここに泊まったら暴風雪+豪雪で脱出不能になるリスクもある。危険すぎる。
なお、携帯の電波も入る。
冬山では、モバイルバッテリーを接続し、
充電率は常に80%以上をキープしておきたい。
20時半就寝。
2日目
6時起床。8時間睡眠。
モンベル0#(-6℃まで)+ホームセンター寝袋(15℃まで)+ホッカイロ4枚でぬくぬく熟睡。

朝5時くらいに登山者が登ってきたので起きる。
外は夜景が美しい。

気温はマイナス9.2℃。

しばらくすると朝日が昇ってきた。

朝陽に照らされる谷川主脈。

快適だった。

で、朝飯を食べて撤収している間にすっかり日が高くなり普段の様子に。

トマの耳。

早くもマチガ沢本谷に滑走(滑空)した跡が残っている。すごい。

オキへ。

谷川岳頂上。

かっこいい。

大展望。
360度パノラマ、横3600PIX。

奥の院。
斜度がきつく、越後側に落っこちそうなので要注意。

茂倉岳方面はトレースなし。

完全防寒でまったく寒くない。

好天なのでどんどん人が登ってくる。

高気圧の背面に入って雲が多くなってきた。
そろそろ下山しよう。

すいすい下山。

熊穴沢避難小屋は掘り出されている。
昨日は、熊穴沢避難小屋に3名、付近の雪洞に3名、天狗留場にテント泊2名だったようだ。
写真では雪の圧力でドアが内側に押し込まれて開かない。
次回宿泊する際には要注意。

振り返ると谷川岳。

天神平に戻ってきた。
ロープウェイで降りる。

暖気が来ているせいか気温が上がっている。

上毛高原から新幹線で帰る。

上毛高原駅付近は平地でも積雪になっている。
今回は谷川岳常連の人にまた会ったのと、
頂上付近では有名ヤマレコユーザーに会った。
厳冬期谷川岳は登れる日が限られ、みんなそこを狙うので、
知っている人に会う確率が高い。
登り:1105→1350(肩の小屋)
下り:(肩の小屋)1210→1315
以上、無事に帰還。総費用 14k。