旅行記
2018/10 木曽駒ケ岳
木曽駒ヶ岳は長野県中央アルプスにある2,956mの山である。
標高2,612mまでロープウェイが通じているため、
山頂までは往復4時間弱と短い行程で到達することが可能だ。
行程が短いため大量の物資を搬入することができる。
このためテント泊で行ってみることにしたものだ。
なお、本稿も含め、木曽駒はこれまでに14回行っている。
ホテル千畳敷宿泊も含めれば、計32日だ。
今回は、木曽駒に派手に雪が降って完全に雪山になったとのことで、
今季初の雪山テント泊に行ってみたものだ。
ハロウィンの時期と新雪の時期が重なるため、ハロウィンとはいえば新雪。
いい感じに雪山を満喫できそうだ。
(画像)ハロウィンと雪ダルマ
1日目
朝一に新宿駅まで電車で行く。
バスタ新宿から高速バスに乗る。
定刻ベースでは、06445新宿→1015駒ヶ根BTだ。
実際には、伊那ICからは一般道走行になるため遅れやすく、
新宿0655のバスよりも30分遅い路線バスに乗ることになってしまった。
やはり新宿0655のバスに乗るのが正解だ。
なお、立川0705のバスのほうが、
中央道の渋滞に参加する距離が短いので更に速いようだ。
朝一に新宿駅まで電車で行く。
新宿では定刻出発したが、中央道の下りの渋滞にハマり、結局57分遅れに。
で、駒ヶ根駅1130発(女体入口1137)のバスに乗り、ロープウェイ駅へ。
朝イチのスーパーあずさ1号に乗って飯田線経由できても駒ヶ根駅1130バスになるので、
かなり渋滞にハマったが鉄道経由と比較して同じということに。
バスでロープウェイのしらび平駅へ。
整理券までは出ておらず、20分待ちでロープウェイに乗る。
もう紅葉も終わりで、大混雑することもないだろう。
千畳敷は氷点下。
ホテル千畳敷のレストランで補給をしていく。
で、千畳敷から歩き始める。
完全に雪山になっていて、軽アイゼンが必要だ。
登ろう。
登る。
まだギリギリ、アイゼンは使わず。
稜線まで出た。
積雪期の宝剣岳は極めて危険、スルーしてテント場を目指す。
頂上山荘まで移動し、テントを設営する。
テントを設営する。
暴風雪で設営に苦労するが、まあ、冬の谷川岳と比べるとたいしたことはない。
一応、雨の可能性を考慮してモンベルステラリッジテントにしたが、
この気温では雨にはならないので、メスナーテントのほうがよかったかもしれない。
なお、小屋はやっていない。
今回搬入食糧。
暴風雪でやることがないのでテント内でバーナーを焚いて飯にする。
酸素と引き換えに超あたたかいが、
CO中毒で即死する危険もあり、素人にはオススメできない。
17時くらいになって日が傾いてくるが、
暴風雪でやることがないので小屋の前でぶらぶらしていると、
「暴風雪になると思わず、雪山テント泊に自信がないので、
(まだ営業している)宝剣山荘まで撤退を考えているが、
暴風雪の中、宝剣山荘まで行ける自信がないので、送っていってくれないか。」
と頼まれたので、宝剣山荘手前まで送っていく。
その帰り際に中岳から撮影した夕日。
登山者のレベルはまちまちなので、エキスパートから初心者までいるが、
さすがに激しい暴風雪になると、これらを経験していないとびびるだろう。
夜になると雪はやみ、風だけに。
月明りでほのかに明るい。
2日目
19時半就寝、5時半起床。
物資搬入量に余裕があるため、マット2重、ホッカイロ、ダウンジャケット、
モンベル#0(快適-6℃まで)でぬくぬく熟睡、
と思ったらマイナス5℃くらいだったらしく、油断していたら結構寒かった。
(といいつつ10時間は寝た)
しかしマイナス5℃のテント泊は寒い。
テント内に吹き込んだ雪は朝まで粉雪のままだし、持ってきたペットボトルの水は凍るし、
コンタクトレンズの保存液は凍るし、スマホは写真を撮ろうとすると電源が落ちるし。
日の出時間が近づいてくるとだんだん明るくなってきた。
暁の地平線。
なお、正面に見えるのは八ヶ岳で、蓼科山から編笠山まで全山見えている。
朝食を食べ、撤収しているとすっかり日が高くなった。
積雪は平均5cmといたところ。
早朝、テントを撤収中、テントを飛ばしてしまった人がいた。
テントは風に流され、西に飛んでいき、見えなくなったので回収をあきらめたのだろう。
諦めて千畳敷まで下山していった。
テントを撤収して山頂へ向かう。
頂上木曽小屋を経由するが、トラバース道は積雪していると非常に危険。
トレースはなかった。みんな山頂経由のようだ。
11月頭くらいまで営業しているようだ。
山頂。
山頂の三角点。
頂上の神社。
パノラマ3000PIX
記念写真。
神社のところに新しい標柱が設置されたので、ここが山頂看板ということでいいだろう。
では、山頂から下り、テント場で荷物を回収し、宝剣山荘へ。
下ろう。
八丁坂は上部では雪がすべりやすく、アイゼンがあったほうがいいが、
千畳敷カールの底までくれば不要。
今回は使わなかった。(が、もちろん必携である)
千畳敷駅まで戻る。
ロープウェイは待ち時間なしで乗れる。1ゴンドラ定員60人に対し15人くらい。
まだ10時前半では余裕だな。
ロープウェイの上りは、30分くらいの待ち時間になっていた。
ロープウェイで降り、路線バスに乗り、駒ヶ根ICへ。
駒ヶ根ICからは高速バスで新宿へ。
このバスはコンセントもあり快適にネットしつつ移動できる。
(定刻ベースでは、駒ヶ根IC 1150→新宿1515)
高速バスは定刻で到着し、新宿着は25分遅れ。
小仏トンネルで10kmの渋滞にハマる。
なお、次の1250のバスは1時間30分遅れ。
小仏渋滞が13時から予想されているときには、
1150のバス、できれば1050のバスに乗りたい。
以上、無事に帰還、総費用18k。