旅行記



2018/03 谷川岳(茂倉岳)

谷川岳は群馬県と新潟県の上越国境にある1977mの山である。

3月になると冬型は長続きしなくなり、
好天が2日程度続くことも多くなってきた。
そこで1泊2日で谷川岳に向かったものである。

登山者800人以上がこれまで死んでいる谷川岳、油断と慢心は厳禁。
ふもとの慰霊碑には名前を追加で記入できるよう、余白があるそうだ。
この日も1人死亡していた(50度のアイスバーンを500m滑落したそう)。

なお、今回で55回目の谷川岳だ。



1日目



朝発で急ぐため新幹線を使用。
1000円で30分ほど短縮可能(家で30分多く寝れるということに)。


上毛高原駅からばバス。
朝一番のバスは登山者でやたらと混んでいるが、2番目以降はガラガラだ。


平年よりやや少ない積雪だな。しかしなかなか寒い。
チケット購入列はなし。
ロープウェイに乗り天神平へ。


天神平から谷川岳を見る。
ではスタート。早速歩き始める。


天神尾根まで乗ると谷川岳が見える。



熊穴沢避難小屋は完全に埋没。



いい天気。



登る。



肩の小屋。
多くの人が休憩している。
荷物の中から、マット・寝袋・テント・食器を出してデポ。
すぐに頂上を目指す。


頂上が見える。
雪が硬く要注意。


頂上。



三角点がないので標識タッチ。



「奥の院」



一ノ倉岳を目指す。
ここから先はアイゼン・ピッケル必須だ。


越後側(左側)に落っこちないように注意。
雪庇は上州側(右側)にできるが、
トレースは雪庇にあまり近づかないルートになっている。


一ノ倉岳頂上。
山頂標識類はすべて埋没。頂上には何もない。


次は茂倉岳を目指す。
巨大な雪庇が出ている。近づいてはいけない。
雄大な稜線である。歩くのは大変気分がいい。


茂倉岳頂上。
避難小屋は完全に埋没。


あたり一面真っ白だ。



土樽駅、土樽PAが見える。
越後側は、平地でも積雪している。


では、日が傾いてきたので戻ろう。
変なかたちの雪庇に注意。
どちらに落ちても死亡だ。要注意。


一ノ倉岳まではBCで来る人がそれなりにいる。



奥の院まで戻ってきた。



谷川岳頂上。
もうこの時間では人はいない。


夕日が暮れる。
このまま正面の谷川岳主脈にも行ってみたいが、
今の時期はザイルで確保するなど非常に難しいようだ。


暗くなってくると市街地の夜景が輝きだす。



満点の星空だ。
正面が明るいのが苗場スキー場など。

小屋はというと、今日は9人の宿泊だ。
15時頃から5人組の「ショートスリーパー山岳会(仮称)」の大宴会が開催されている。
大宴会は延々と開催され、合唱・カラオケのどんちゃん騒ぎ。
小屋内では、「煙が出る調理は外で」などの表示があるが、
完全にお構いなしで焼き肉・炒め物・焼き物が調理され放題で、
気密性が高い小屋内は煙が充満してとんでもないことに。
電話ボックス内でタバコを3本くらい吸った状態と思っていただければよい。
部屋の隅の人の顔が煙で見えないくらいになっている。
当然、デポしておいたテントや寝袋にもにおいがついてしまうほか、
着ている高価なダウンジャケットも焼き肉のおいしい香りがついた。
さらに「火器の利用はテーブルのみで」との表示もあるが、
こちらも無視され、暖房代わりに巨大なバーナーが床で全開運転されている。
小屋のルールを無視すると冬季開放してくれなくなるかもしれないので、
ローカルルールは絶対に厳守するのが基本である。
そんなローカルルールは無視され、
もやは完全に無法地帯になった小屋での宴会は終わるところを知らず、
日没後4時間以上経過(22時まで)するまで開催されつづけ、
さすがに山では非常識と言わざるをえない。
ただし、山の楽しみ方は人それぞれだから、宴会山行は大いに結構。
もちろん、ルールを守り、人に迷惑をかけなければ、の話だ。

で、宴会の終了を待てないので、風除室の土間で寝るが、
横になっていると酔っ払いが「よくこんなところで寝れるな〜☆」とか言っている。
誰のせいでここに寝ていると思っているのか。
しかしカラオケや大合唱は小屋の扉1枚では防げないので、風除室でもうるさい。
そこで外で寝るが風もあり寒いので1時間ほどで風除室に再び戻る。
その際、雪で滑って頭を強打してしまう。小破。久々に目から火花が出た。
そして、ようやっと宴会が終了したので寝られることになった。


2日目

朝4時頃、つまり寝てから6時間を経過しないころ、
「ショートスリーパー山岳会(仮称)」が起床して普通に活動しだした。
通常なら、朝、まだ寝ている人がいるなら、小声で静かに動き、
いつのまにかいなくなっていた、というのがあるべき姿だが、
朝から大声で活動しだし、周りの人をたたき起こした。
適正な睡眠時間は人それぞれであるが、山の場合、疲れていることや、
前日早起きしている人が多いことから、
たいてい10時間くらいは静かにすることが多い。
6時間というのは山ではなかなかショートスリーパーだろう。
夏山なら4時起きは普通だが、
それならば寝るのはもっと早く、20時までには寝るだろう。
睡眠時間は人それぞれなのでショートスリーパーなのは大いに結構だが、
そうでない人もいるので寝ている人が居たら静かにしていただきたい。

22時就寝、5時起床。約7時間睡眠。
風除室で寝たがモンベル0#ならばやや寒い程度であった。
外気温はマイナス5℃くらいだっただろう。
小屋の寝室はかなり暖かく0℃以上と思われる。


起きたら準備をしてトマの耳を目指す。
暁の地平線。


富士山が見える。
富士山はだんだん雪が増えていく季節だ。


小屋に戻る。
まだほのかに昨日の焼肉のにおいが残る。
ショートスリーパー山岳会が撤収していったあとの宴の跡だ。


再び頂上へ。



だいぶ人が多くなった。




東尾根からスーパーエキスパートパーティが上がってきた。
東尾根は恐ろしいリッジになっている。


では、下山にかかる。



天神平まで戻ってきた。



今日は少し暖かくなったな。



ロープウェイ駅の食堂で掻き揚げ山菜そば700円(谷川岳天然水仕様)。
ちょうど谷川岳に毎週来ている人と下山タイミングが一緒だったので、
バスの時間まで食堂で時間をつぶす。
谷川岳トークで大いに盛り上がる。
毎週谷川岳に来るなんてなかなかの変態だな(誉め言葉)。

登り:1050→1230(肩ノ小屋)
下り:(肩ノ小屋)0930→1020

3月の谷川岳に登頂できて大満足。
1泊2日で大満喫できた。

帰宅後、頭を打ったのが原因か、頭痛が止まらなかったため、
脳外科を受診したところ、MRIで検査をすることに。
検査結果は異常なしだったが、念のため3ヶ月後にまた来てくれとのこと。
出費は痛かった(さらに3ヶ月後にも同出費と思われる)が、
高い出費だけで済んだのでよしとしよう。


以上、無事ではなく小破で帰還。総費用 13k(医療費用を除く)。