旅行記
2017/12 谷川岳(縦走)
谷川岳は群馬県と新潟県の上越国境にある1977mの山である。
12月になり冬型の出現率が高くなってきて、
谷川岳はほとんど晴れない。
西から接近する低気圧の影響で、西高東低の気圧配置が崩れ、
天候が悪化する前に半日〜1日ほど、
西高東低の冬型気圧配置が崩れ、脊梁山脈の天候が回復することがある。
今回は西から来る低気圧の動きがやや遅く、天候回復は24時間ほどある。
そこで、今回も1泊2日で谷川岳に行くことにしたものである。
登山者800人以上がこれまで死んでいる谷川岳、
油断と慢心は厳禁だ。
装備としては、
天神尾根往復オンリーならば、ストック+軽アイゼンでも何とか可能だが、
急傾斜が多く、正規アイゼンが歩きやすいだろう。
実際、9割が正規アイゼンである。
茂倉岳は、ピッケル+アイゼン+ヘルメット等の完全装備が必要だ。
なお、今回で49回目の谷川岳だ。
1日目

午前中はガスの予報なので、ゆっくり目で出発する。
普段より1時間半遅く出発。
高崎駅から上越線電車に乗り、水上駅へ向かう。
上牧駅からは谷川岳が見えるはずだが雲の中。
事前に着雪状況や天候の確認ができて大変便利。
これから高気圧の中心が本州付近に来るとガスは取れる。
水上駅からはバスでロープウェイへ。

積雪は例年より少ない。
やっとスキー場は2コースのみOPENしたが、
さすがにそれで正規のリフト料金は取れないので割引されている。
1日券3000円だが、ロープウェイ往復2060円なので、940円がリフト代。

ロープウェイに乗り天神平へ。

天神平から谷川岳を見る。
ではスタート。早速歩き始める。

基本的には夏道だ。
トラバースが多く、落ちないように要注意。

熊穴沢避難小屋はまだ建物が出ている。

いい感じだな。

かっこいい。

肩の小屋。
内部で飯を食べたり、防寒着を着たりと体勢を整える。
壁沿いでは落雪に注意。

肩の小屋がかっこいい。
写真の8人パーティは小屋裏で幕営するらしい。

トマオキ間は変な場所にトレースがついていて歩きにくい。

オキの耳へ。

山頂標識。
三角点にタッチできないので山頂標識にタッチ。

奥の院。
奥の院まで往復してくる。
何もなければ往復10分ほどだが、トレースがなくラッセルに苦労。

奥の院。
それでは肩の小屋に戻り、夕食の準備を整える。

もう夕日の時間になってしまった。

日が沈んでしまった。急激に気温が下がってくる。

完全装備でまったく寒くない。

日が沈むと今度は市街地の夜景が輝き始めた。
関越道を通る車もはっきり確認できる。
赤城山の右に大きな市街地があるのは、前橋・高崎だ。

今回搬入食料。
白い恋人は函館みやげ。
今回は行程が短いため、色々持ってきた。
レトルトカレーとごはん520gを夕飯にする。
水は2Lを持参して、かつ雪で調理用水を作っているため、
水の量は余裕だな。
燃料も200g持参してたっぷりあり暖房にもなる。
(使っているとマッチ売りの少女の気分になるが)

肩ノ小屋では携帯電話の電波も入る。
明日の天気予報を確認すると、谷川岳は晴れ・-9℃だそうだ。
外はかなり寒いだろ。テント泊はつらい(へたれ)。

夜中に起きると月に照らされて長時間露光だとまるで昼間だ。
しかし星が写っているのでもちろん夜の写真だ。

無人。

市街地は変わらず明るく輝き続けている。
19時30分就寝、6時30分起床。10時間睡眠。
小屋の中は暖かく、モンベル#0(マイナス7℃まで)で問題なかったが、
さらにテントを掛け布団にすると汗ばむくらいに。
2日目
起きたら準備をしてトマの耳を目指す。

暁の地平線。

暁の地平線。

パノラマ暁ver。横2800PIX。

浅間山と四阿山の間には御嶽山が見える。
地球の丸みでかなり低く見えるが3000m以上あり雪で輝いている。

富士山。
眺めを楽しんだら小屋に戻り、朝食にする。

小屋の宿泊者は6人だった。
肩の小屋は、食事スペースと寝床が分かれていてなかなか快適。

まずはオキの耳へ。まだ誰もいない。
パノラマ2800PIX。

では、茂倉岳を目指す。
写真の奥右に見えるのが茂倉岳。写真中央奥が一ノ倉岳。
一ノ倉岳への登りは、危険箇所が複数ある。
上州側の絶壁ギリギリを通るポイントがあり、
潅木帯にルートが取れるので迂回したほうがよさそうだ。
一ノ倉岳直下は、潅木もなくなる斜面になるが、
朝のためまだ雪が硬く、こちらも危険なため、
勾配のゆるい尾根上を通ったほうがよさそうだ。
ただし尾根上は雪庇にも注意。

一ノ倉岳頂上は、
山頂標識、三角点、避難小屋、道標など全て埋没している。
写真は小屋裏でテント泊していたエキスパートパーティ。

さらに進む。トレースなし。
かなりデンジャラスな感じだ。
雪はやわらかく、滑落の危険性はやや低い。
この近辺には自分しかいないので足を怪我したら死ぬな。
しかし、こんなことを2週連続でやっていたらいつか死ぬ。
谷川岳では800人以上死んでいる、要注意だ。

茂倉岳頂上。
避難小屋はまだ埋没していないようだ。

こんな恐ろしい場所に長居は無用、
写真だけ撮ってタッチ&ゴーで引き返す。

自分のつけたトレースが強風で消える。
上州側(写真左側)は雪庇だし雪崩れそう、
越後側(写真右側)は雪が硬くて落っこちそう。
斜度はどちらも80%程度。
慎重に通過する。
一ノ倉岳からの下りは、上州側の絶壁ギリギリを通るポイントがあり、
潅木帯にルートが取れるので迂回する。

で、オキの耳まで戻ってきた。一安心。

撮影してもらう。

肩の小屋付近では、ドローンを飛ばしている人がいた。
山では蜂の飛ぶ音に聞こえてビビる。
蜂での死者は熊よりも1桁多いため山での危険生物No.1だ。
音が聞こえると思わず対空戦闘用意、みたいな状態になる。

肩の小屋に寄り、デポ品を回収し、下山に掛かる。

天神平に戻ってきた。
ロープウェイで降りる。

いい天気だったな。

ロープウェイ駅から歩いて20分で土合駅。
土合駅から電車に乗り、戻る。
ロープウェイ駅からのバスは、
上毛高原での新幹線に接続するダイヤなため、
水上駅から在来線で帰る場合には接続が悪い。

チケット類。
登り:1053→1347(肩の小屋)
下り:(肩の小屋)1325→1418
12月の谷川岳に登頂できて大満足。
1泊2日で大満喫できた。
しかし、こういう危険なことを2週連続でやるのは危ない。
ほどほどにしておかないといつか死にかねない。
天神尾根から谷川岳往復のみにしておくのが基本だな。
以上、無事に帰還。総費用 11k。