旅行記



2017/11 谷川岳

谷川岳は群馬県と新潟県の上越国境にある1977mの山である。

11月になり冬型の出現率が高くなってきて、
谷川岳はほとんど晴れない。
明日は低気圧の影響で関東南岸太平洋側で雨。
このようなときは、西から接近する低気圧の影響で、
天候が悪化する前に半日〜1日ほど、
西高東低の冬型気圧配置が崩れ、脊梁山脈の天候が回復する。
それでは谷川岳に行くしかない。

しかし登山者800人以上がこれまで死んでいる谷川岳、
油断と慢心は厳禁だ。

なお、今回で47回目の谷川岳だ。


高崎駅から上越線電車に乗り、水上駅へ向かう。



上牧駅からは谷川岳が見える。
事前に着雪状況や天候の確認ができて大変便利。


水上駅からはバスでロープウェイへ。
ロープウェイ駅では、クリスマスソングが流れていて完全に冬の雰囲気。
そりゃ11月の谷川岳は間違いなく冬である。
天神平は今朝の時点で4℃、積雪40cmとのこと。
積雪はおおむね平年並みか。


ロープウェイに乗り天神平へ。
スキー場はまだ雪が繋がっておらず営業はまだ。


天神平から谷川岳を見る。
ではスタート。
早速歩き始める。


基本的には夏道だ。
トラバースが多く、落ちないように要注意。


熊穴沢避難小屋はまだ建物が出ている。



いい天気だな。



バックカントリースキーヤー等によりシュプールが刻まれている。
ついに11月になりスキーシーズン突入だ。


肩の小屋。



内部で飯を食べたり、防寒着を着たりと体勢を整える。
壁沿いでは落雪に注意。


水上駅前の商店で買った温泉饅頭、同・どら焼き。
どら焼きは冷凍で売っているがここまで来るまでにほどよく解凍される。


肩の小屋がかっこいい。



トマの耳。



トマの耳からオキを見る。
雪庇が成長している。
崩壊ラインのギリギリくらいにトレースが付いているので、
対向者と交換するときに風下側に避けないように注意。


オキの耳へ。
途中で有名な高速女性ヤマレコユーザーに追い抜かれる。
天神平では僕のほうが先に出ているが、
なぜ途中で自撮りしまくっている人のほうが速いのか。
さすがに噂に違わぬ高速だ。
というかあちらのほうが若いので勝てるわけがない。


山頂。



もちろんピッケル。
足回りは10本アイゼン持参だ。
トレースがはっきりあり、ワカンなどは不要だな。
慣れていればチェーンスパイクや6本アイゼンでもOKそうだ。


山頂ジャンプ写真はSNS映えするらしい。
写真から頭が見切れてしまった。
もっと広角にすればよかった。


越後側に落ちないように注意。



上州側は激しく雪庇。
内部が空洞になっている可能性もあり踏み抜くと落ちる。


パノラマ2800PIX。



奥の院まで往復してくる。往復10分ほど。
奥の院から先、一ノ倉岳方面はトレースなし。
その奥には雲が見えるが、これは寒冷前線の前線面。
徐々に接近してきて今は
12時だがあと5時間であれに飲み込まれる。
そのため速やかな下山が必要だ。



そろそろ最後尾になりそうなので、いったんトマの耳まで戻る。
トマの耳ではツアーパーティが13時ごろに到着し、
山頂は諦めて下山していった。
高気圧に覆われ土日のためトレースもある今日のような絶好の条件は、
1ヶ月に1〜2日程度であろう。確率では5%くらいだ。


では、山頂で2時間ほど過ごしたので
肩の小屋で準備を整え、下山開始。
14時ごろに頂上を目指すスニーカー姿の若者とすれ違う。


天神平に戻ってきた。



ロープウェイで降りる。



水上駅〜高崎駅では「SLレトロみなかみ」に乗る。
レトロ客車で夜ということもあってなかなか良い雰囲気が出ている。
たまに連結される1938年12月製造のスハフ32はJRE最古の客車で、
日本全体でも同年の1938年製造の客車があるのみで、ほぼ最古の客車だ。
いちばん水上方に連結される。
ゼロ戦(1939年4月初飛行)よりも古いが、
こういった戦前製の乗り物が完全に稼動しているのは、
見るだけでも難しいのに乗れるんだからありがたい。
この時期だと「国鉄型」ではなく、鉄道省時代なので「鉄道省型」だ。
このためヲタからは絶大な人気を誇っていて満席のことが多いが、
たまたま空席があったので乗車できた。


凄いレトロ感だが、出入りのドアだけは危険なため半自動に改造されている。
もちろん冷房はないため、盛夏は運用に入らないようだ(暖房はある)。
SLの夜間走行は日が落ちるのが早い今の時期限定のため、
なかなかかっこいい。
シートピッチは当時の体格を前提に設計されているためなかなか狭い。
ガタイのいいヲタが詰め込まれると1ボックス2人が限界だろう。
このスハフ32自体は電気機関車牽引でもOKのため、
その気になれば埼京線を走らせて、
最新鋭のE5系と並走なんていう夢のあることも可能か。
米軍でもP-51とF-22の編隊飛行をやったことがあるし。


登り:0920→1145
下り:1330→1430

11月の谷川岳に登頂できて大満足。
冬の谷川岳は、好天時に、天神尾根から往復するのが精一杯だ。
ラッセルになれば人が多い土日でも頂上には届かない。
今回は好天に助けられ、なかなかいい山行だった。

以上、無事に帰還。総費用 8k。