旅行記



2017/06 富士山

富士山は、山梨県/静岡県にある3,776mの山である。日本最高峰。
スバルライン5合目に前泊のうえ、日帰りで富士山である。
マイカー規制は7月10日〜9月10日のため、
車で行く場合には6月がベストシーズンとなる。
入梅してしまったが、富士山は梅雨時期でも下界よりは晴天率が高い。
これは梅雨前線がそれほど高くないためだそうである。
この場合、雲海となり、下界は曇りだが富士山は晴れる。

これで44回目の富士山だ。


前日夕方に新宿から富士山5合目行き高速バス(1645→1920)に乗り、
スバルライン5合目へ。


定刻15分前に到着。
スバルライン5合目はまだ少し明るい。
スバルラインの営業時間は3時〜21時のため、
時間外は人も車も「道路内には」残れない。
そこで道路外で適当にツェルトにくるまって朝を待つ。
なお、国立公園内のためテント設営は禁止である。


翌朝。
暁の地平線。
2030就寝、0340起床。
朝3時半くらいになると、
スバルライン営業開始とともに登ってきた車が10台ほどあり、
うるさいため起きる。


0430スタート。
すぐに日の出になる。
雲海となっている。


6合目(実際は5.5合目)からは上がよく見える。
正面の雪がたまった沢が吉田大沢だ。
雪がかなりしたのほうまで繋がっている。
帰りはだいぶ楽できそうだ。


どんどん登る。
画像は8合目太子館付近。


8合目蓬莱館は山小屋のスタッフがいる。
トイレもあいていて利用可能。大変ありがたい。


画像は本8合目。
ここまでほとんど雪を踏まずに来れる。
ただしブルドーザによる除雪は8合目までしか提供されていない。



9合目からはさすがに雪渓を通過するが、
既に雪が緩みまくっていてアイゼンは使わなかった。
降雨と気温と日照で雪の状況が大きく変わるため、
使わなかったとしてもアイゼンとピッケルは必携だ。


9合目からは雪渓へ。



山頂に到着。



いい感じだ。



ANAのB787が通過。
富士山は標高が高く、飛行機の音がよく聞こえる。
B777などバイパス比が高く大型で回転数が低いエンジンは、
ターボプロップっぽい音に聞こえて不思議な感じである。


すぐに最高地点の剣ヶ峰を目指す。
だいぶ雪が多い。
残雪はこの時期特有の針山になっている。


青い空がかっこいい。



富士宮口。



雪が多いな。



ブルドーザの除雪が頂上まで来ていた。



山頂。
手前の赤いしるしが日本最高地点。


山頂標識と三角点。



タッチ。
暖かい。


7℃と夏のように暖かい。
毎週登ってると特に疲れも感じず、余裕だな。
山頂では常連のOFF会が開催されていてかなり盛り上がっていた。


ダイナミックな火口だな。
写真右には南方向に高い雲が見えるが、
これは梅雨前線の一番北側の雲である。


お鉢をまわる。



お鉢を巡ったあとは下山にかかる。
吉田大沢が7合目まで雪がつながっているのを確認できたため、
吉田大沢にドロップイン。
快適に滑り下る。
だが、雪が予想以上に腐っていて、シリセードで滑らない。
歩くと30cm以上踏み抜くため大変歩きにくい。
富士宮口の雪渓は快適にシリセードができたが、だいぶ状況が違う。
だが、雪が硬いと滑落の恐れもあり、状況をよく見極める必要がある。
総合的にはこういうバリエーションルートは中級者以上向けで、
あまりお勧めできないな。


7合目近くなると雪渓の幅が狭くなるが、雪が繋がっている。
画像のようにトレースもばっちりある。
ついついアイゼンなしで下りたくなるが面倒がらずに装着する必要がある。
7合目トモエ館(2800m)で登山道に戻る。
ガスっていると山小屋が見えず、心細い。
雪渓の分岐で間違えるととんでもないところに出る恐れがあり要注意。


5合目に戻ってきた。
水は1.5Lほど持っていき、やや余った。
5合目からは高速バスに乗り、新宿へ。
新宿へは33分遅れで到着(1500→1808)。
小仏で5km、三鷹で13kmの渋滞に参加してだいぶ遅れた。
往復ともバスは隣席なしで2席を1人で使えて大変快適だった。
富士急のバスは基本的にコンセントはないが、
一部はUSBソケットがあり、スマホなどを充電可能で便利。

登り 0430→0919(4:49 CT5:55)
下り 1255→1428(1:33 CT3:20)

以上、無事に帰還、総費用10k。