旅行記
2016/12 両神山
両神山は埼玉県にある1,723mの山である。百名山選定。
メインとなる日向大谷(ひなたおおや)ルート、
鎖場ばかりの八丁峠ルート、
事前予約有料制の白井差(しろいさす)ルートは使ったが、
七滝沢コースは使ったことがなかったっため、
今回はこれで行ってみたものである。
この「七滝沢コース」は、埼玉県内の山では、
熊倉山、和名倉山と並んで遭難が多い3大スポットである。
極めて注意が必要だ。
なお、山と高原地図では破線ルートの表記になっている。
これで両神山は10回目だ。


本当は赤城山にいこうと思っていたのだが、
朝起きて自宅から赤城山を確認すると、
標高1400mから上部で冬型の雲に包まれている。
GPV天気予報でも北緯36度30分くらいまで雪の着色があり、こりゃだめだ。
というわけで両神山を目指す。
途中の道路からも進行方向に両神山が見える。(停車中に撮影)

日向大谷からスタート。
駐車場は上から順に4つあるが、上の2つは有料(500円)。
このため下の2つが人気がある。ただし標高差45mあり、
登り9分、下り6分の計15分が余計に必要になる。
このため3人以上のパーティの場合や、
高級車や高価値車(ハイエース等)で車上荒しが心配な場合、
有料が良さそうだ。

会所分岐から七滝沢コースに入る。

全体的に急斜面のトラーバスが続き、水平歩道を思い出す。
落っこちたら死ぬような場所が多いので要注意。

時折明るい場所もあるが、基本的には無人の暗い沢が続く。

一見大丈夫そうでも落ちたらヤバイ。
地面が水平ではなく谷側に傾いているのが困る。
雨後など濡れている時には無理だな。雪や凍結は論外。
1000人通ったら1人くらいは落っこちそうだ。

表参道と合流すると一気に整備状況がよくなり一安心。

山頂。
新しい山頂看板が追加設置されている。
小鹿野町公式のようだが、標高が1723.5mとなっていて謎。
国土地理院の基準点成果閲覧サービスで確認すると、
三角点の標高は1723.33mとなっている。
改定される前は、1723.01mとされていたため、
古い山と高原地図には1723.0mと表記があったが、
今の山と高原地図には1723.3mとちゃんと直っている。
で、1723.5mはいったいどこから出てきたのか?
しかもマジックで「最高点は1724.5m」と落書きがある。
1/25,000地形図に表記される標高点は1m単位のため、
もし仮に標高点を打つなら1724mまたは1725mとなると思われる。
そもそも三角点から岩の最高点までは120cmあるとは思えず、
目算ではA4用紙縦3枚分くらいだったので90cmくらいだろう。
とすると1724.2m程度(地形図表記では1724m)だと思われるが、
1724.5mはいったいどこから出てきたのか?
小鹿野町役場にも測量士は1人や2人は居るだろうし、
もうちょっとよく確認してから標識を作ってもらいたいところだが・・・。

以前からあったこちらの標識に1723.5mの表記があるのが、
さきほどの誤解の原因かもしれないな。

上州の山々は冬型が強く、雲に隠れている。

八丁峠へのルートは厳しい岩場と鎖場を越えていく必要がある。
にいちゃんが写っているのがなかなか絵になるな。
こうしてみると、両神山は西上州の山々に雰囲気が近い。
埼玉県内だし、奥秩父ということになっているが、
さすがに西上州に含めてしまっては埼玉県民が怒るだろう。

いい展望だ。
東京スカイツリーも見えた。
左は武甲山、右端から30%くらいの場所にかすかに写っている。
山頂で見ていた限り、スカイツリーに気付いた人はいなかった。
もちろん、スカイツリーから両神山も、特徴的な山容が一発で分かる。

帰りは表参道を通って下る。
整備状況はよく安心だが、
トラバースが多く落ちると死にそうな場所も多数あり、
油断せずに歩き続ける必要がある。

日向大谷に戻ってきた。


帰りは道の駅「両神温泉薬師の湯」に寄り、入浴してから帰る。
温泉は塩化ナトリウム+炭酸水素で、pH9.2あり、なかなかぬるぬるする湯だ。
しかし湯がおおむね無色透明無臭なこと、露天風呂がないことから、
なんだか近所の健康ランド的雰囲気が漂うのが難点。
七滝沢コースは破線ルートだけあって八丁峠ルートや、
他の山では穂高岳の重太郎新道などより危険で、
気味の悪いトラバースが続き、鎖場岩場攻略のような面白さも少ない。
僕の技術ではもう通ることはないだろう。
登り 0830→1150 2h30m
下り 1300→1456 1h56m
行き 0711→0818
帰り 1501→1657
以上、無事に帰還。総費用 6k。