旅行記
2015/04 八ヶ岳縦走
八ケ岳は長野県/山梨県にまたがる山塊の名称である。
八ケ岳という単独の山はなく、
八ケ岳連峰の最高峰は赤岳(2,899m)である。
赤岳は東京から公共交通でアクセスする場合、
中央線茅野駅からバスを利用するのが一般的であるなど、
一般的に八ヶ岳は西側からのアクセスに優れる。
西側は茅野駅など中央線が通っており東京からは便利だ。
(ただし東京まで行くのが大変である。)
そこで、行きは新幹線経由で東側の稲子湯からアクセスし、
西側の美濃戸口まで抜ける縦走を計画したものである。
公共交通機関利用だと縦走できるのが最大のメリットだ。
なお、逆ルートだと1日目の登り始めが遅くなりイマイチだ。
なお、八ヶ岳はこれで22回目(計45日くらい)だが、
4月の赤岳には登ったことがない。
3月には2回登っていずれもかなり怖かったが、
4月のGW直前になり、今年は非常に小雪だったため、
例年のGW明けくらいの残雪状況らしい。
これならば、10本アイゼン+ピッケルの完全装備で、
登ることが十分可能だと考え、行ってきたものだ。
1日目


高崎から北陸新幹線で佐久平へ。
新幹線が速いため、東京から八ヶ岳への最速ルートである。
新幹線には(どこに行くかはわからんが)山屋が結構乗っている。
待っていると朝一のかがやき下りが200kmh程度で通過していった。


ザックは水・食料・燃料・ウェア等を搭載した全備重量で16.5kgだ。
これはピッケル、10本アイゼンなどが重くなっているためだ。

佐久平。
小海線のホームからは、八ヶ岳が一望できる。
上のほうにはだいぶ雪が残っているな。

小海線で小海駅へ。

バスで稲子湯(バス停名はみどり池入口)へ。
一気に標高1560mで、美濃戸口(1500m)よりも高い。登山口に雪はない。

みどり池へ。

本沢温泉。
厳冬期にゆっくり1泊するのも楽しそうだ。
厳冬期の場合、公共交通機関でのアクセスが問題になるが、
小海駅からバスがリエックスまで出ているから、
登り5時間・下り3時間程度だろう。

本沢温泉の内風呂もなかなかよい。

夏沢峠まで上がる。
硫黄岳がかっこいい。

ここから上には雪はない。
アイゼンの脱着が忙しいが面倒がらずにやったほうがよい。

硫黄岳。
実は最高点(2760m)の場所はここではない。
風がやや強いためそそくさと下る。

赤岳方面は真っ白になっている。
硫黄岳山荘は営業中のようだ。
ここから横岳を越えていくのは難しいため今回はパス。

下る。

硫黄岳を降りて赤岳鉱泉へ。
茶色い鉄の川を過ぎればすぐに赤岳鉱泉だ。
雪が残っているため6本くらいのアイゼンが必要だ。
内部は相変わらず快適そうだ。
しかし名前に反し、冬季は風呂には入れない。

赤岳鉱泉から45分歩いて行者小屋(ぎょうじゃごや)へ。
まだ営業開始前だが、水場・トイレは使用可能だ。
行者小屋は今年から厳冬期の休日は営業を始めたようだ。


水場が出ており大変ありがたい。水は命。
すでに17時のため急いで飯にする。

日が暮れたのでテントを設営して寝る。
なあなか平坦かつ雪がなく水はけが良い場所がない。
小屋のスノコ部分に設営しているパーティもいた。
小屋前のベスポジには1人用テントが6張り設営されているが、
これは宴会している6人パーティのものだ。
山岳部、山岳会、警察などならともかく、
普通の個人山屋なら、1人1テントが普通だな(夫婦なら2人)。
特にここ20年くらいは装備が軽量化されているから、
1人1テントでもまったく問題がない。
2日目

19時半就寝、5時起床。
夜には雨が降ってきたが降水量は多くないようだ。
標高2600mから上で降雪になっていたので、
標高2400mの行者小屋では+2℃くらいだろう(てんくらでも同様)。
寝袋はモンベル#2(快適2℃)でぬくぬく快適に熟睡。

テント内に寝袋等をデポして赤岳へ。6時50分出発。

地蔵尾根のほうが難しい予感がしたので、登りで地蔵尾根にする。
結構急傾斜の残雪があり、ナイフリッジにも残雪があり危ない。
ピッケル装備で慎重に行ってもなかなか怖い。
軽アイゼンでは絶対に無理だが、
ピッケル無しの夫婦が赤岳に撤退し下りてきた。
なおこのあたりでヘルメットを持ってこなかったことに気付く。
ヘルメット装備率は7割くらいのため、ぜひ装備したい。

雪のリッジが超怖い。
鎖が新設されている。
高い位置に設置されているので冬でも埋まらなさそうだ。
(だからといって冬に来るつもりにはなれないが)

赤岳天望荘の上あたりから横岳方面を見る。
いままでガスの中だったのは、雲海の下だったのか。

赤岳への最後の登りも急傾斜の雪渓横断などがあり注意。
結局、行者小屋から頂上までアイゼンつけっぱなしだ。

赤岳頂上山荘。
頂上山荘はほんとうに頂上にあり、なかなかよいロケーションだな。
テント場が八ヶ岳は稜線上にないのが残念。
もっとも、小屋が営業していないときには、
軒先でビバークする奴がいるとかいないとか・・・。

赤岳頂上。
頂上の看板が新しくなっている。

三角点、タッチ。

厳冬期に比べればだいぶ軽装でOKだ。

風下となる山梨側にはガスが出ている。
だんだん天気が回復傾向なのは分かっていたので、
しばらく待機して天候回復を待つ。

赤岳神社の祠(写真中央)は阿弥陀岳の方向を向いているため、
いったん裏側に回ってからお参り等をする必要あり。
諏訪の神様だから当然諏訪湖のほうを向いているというわけだ。
左の祠は赤岳神社とは関係なく、ネットでも謎の祠と言われている。
なお、関西人の6人パーティが、
「500円のつもりで1円入れて沢山お願いするわ」「わいもそれに便乗するわ」
といって1円(1人あたり数十銭)で大量のお願いをしていたが、
関西人のコストパフォーマンスを追求する真摯な姿勢に感動した。
僕も見習いたい。

山梨側にガスが出ているため、180度の展望写真だ。

こいつも持参。

では、頂上で2時間以上ぐだぐだしたので下山にかかる。

文三郎尾根は、地蔵尾根よりは難易度が低いか。
それでもピッケル・アイゼン・ヘルメット必携だな。
慣れている人ならダブルストックで登れる気もしないでもない。

行者小屋に戻ってきた。
行者小屋からは横岳が壁のように見えてミニ涸沢のような雰囲気。
テントを撤収して下山。

林道まで出ればもう下界である。
林道を50分歩いてバス停へ。(美濃戸口バス停)
バスで35分でJR中央線地茅野駅だ。

茅野駅。
指定席の予約状況を見ると満席になっている列車はない。


待ち時間があるため立ち食いそばを食べる。
なお、事前に言えば、汁の濃さを通常の半分にすることが可能だ。
茅野駅からは特急あずさで新宿まで。


えきねっと予約なら、(諸条件を満たせば)あずさ回数券より360円安くなる。
茅野〜新宿で3910円は、運賃が3350円することを考慮すれば、
特急料金は実質560円か。
しかし土休日は3910円のチケットは少ないのが難点だな。
最低でも前日までに予約する必要があるため、
帰りの列車決め打ちになるので、山行では使いにくい。
柔軟性を考えると、あずにゃん回数券が一番よさそうだ。
1日目 出発1010→到着1700(所要6:45、CT7:40)
2日目 出発0650→到着1425(所要7:35、CT6:00、休憩込)
以上、無事に帰還、総費用16k。