旅行記



2016/03 甲武信ヶ岳

甲武信ヶ岳は山梨県・埼玉県・長野県の3県境にある2,475mの山である。
甲武信は甲州・武州・信州の頭文字である。
今回は、西沢渓谷から入山し、甲武信ヶ岳頂上を踏んだあと、
甲武信小屋にテント泊をし、
長野側の最短ルートである千曲川源流ルートで降りる計画だ。

この時期は甲武信小屋が営業しておらず、人が少ないため難易度は高い。
このため宿泊する場合は幕営になる。
以前は小屋が冬季開放していたのだが、使用マナーが悪く閉鎖された。

甲武信ヶ岳の登るルートはいくつかあるが、
日帰りの場合、下記のようになる。
(1)西沢渓谷ルート
山梨県側から登るルートである。
標高差1300m、コースタイム9時間だが、
東京からのアクセスがよく、一番人が多い。
(2)千曲川源流ルート
長野県側から登るルートである。
標高差1000mと小さく、コースタイム7時間10分と最短。
東京からは遠回りになり、公共交通機関は不便のため、やや人は少ない。
(3)奥秩父縦走路
奥秩父縦走路を通過する過程で登頂する。

なお、甲武信ヶ岳2475mは、隣にある三宝山2483mのほうが高い。
三宝山は埼玉県最高峰だが、甲武信ヶ岳は3県境のため、
地理的には甲武信ヶ岳のほうが重要である。



今回搬入食料。


1日目


普通列車を乗り継ぎ山梨市駅へ向かう。
自宅からだと秩父山塊を半周以上しなければならず大変遠い。
途中であずさ等の特急も退避するため、20分以上の時間ロスがある。


山梨市駅からはバスに乗り、西沢渓谷を目指す。


西沢渓谷からスタート。
ここは標高1,110mのため、小屋までは1300mの登りのみ。
ザックも16.1kgと冬山にしては軽く、今日の行程は楽勝だな。


唐松などの葉が落ちているため見通しが効く。



近丸新道はトラバースが多く、
積雪期は徳ちゃん新道のほうがよいようだ。
だいぶ雪が増えてきた。


木賊山の頂上を経由して甲武信小屋方面へ。



雪が深い。
奥秩父縦走路方面はトレースなし。


三角形に尖っているのが甲武信ヶ岳。
その右にあるなだらかな山が埼玉県最高峰の三宝山だ。


見晴がよい。



甲武信小屋には誰もおらず。
小屋前の平らな場所にテントを設営する。
日帰りの人は10人弱はいたようだ。


飯などを補給したあと、頂上へ。



木賊山が見える。



北奥千丈岳方面が見える。
北奥千丈岳は奥秩父最高峰(2,601m)だが、
地理的な重要性は甲武信ヶ岳のほうが上だな。


特に危険箇所はなく、ストック+6本アイゼンで登ることができる。


頂上に到着。
これで5回目だ。


頂上ではおおむね電波が通じる。
甲武信小屋でも通じるため、
おそらく埼玉県側の電波を拾っているか。
このため天気予報等が確認できて非常に便利。


三宝山方面はトレースなし。
毛木平方面はうっすらトレースという感じだ。


もちろんこいつも持参。



だいぶ陽が傾いてきた。



小屋に戻る。
夕食はいつものカレーだ。


快適だな。
暗くなってきたので寝る。19時就寝。


2日目


翌朝。
5時20分起床。10時間睡眠。
夜は気圧の谷の影響で降雪があり積雪+2cmほど。


夜はマイナス6℃まで冷え込んで大変寒かった。
モンベル#0にホッカイロ4枚装備でぬくぬく10時間睡眠。
両足と背中にホッカイロを貼り付ければまだまだ戦えるな。
夜は吹雪だったが、吹雪の中をトイレに行くのが面倒なときは、
アルファ米の容器(チャック付き)にすると大変便利。


完全に雪山の様相になっている。
トレースには影響はない。
まるで北八ヶ岳のような感じになっている。


なんと三宝山方面からラッセルして登ってきた人がいた。
このため撮影をお願いする。


千曲川源流ルートへは、一部トレースがない区間もあったが、
おおむねトレースはあり、特に問題なく歩くことができる。
昨日、千曲川源流ルートで登ってきたチームは、
頂上のほんの手前で敗退したようだ。


奥秩父縦走路方面はトレースなし。



雪もやわらかくどんどん下れる。



下っていくと晴れてくる。
雲が掛かっていたのは上のほうだけのようだ。


ここからは道路を5km歩いて梓山バス停まで。
ショートカット可能なところはない。
道路の先には八ヶ岳が見えたがガスっていた。


バス停まで戻る。
バスの時間には1時間半ほどあったため、
手前のデイリーヤマザキで補給をする。ありがたい。


信濃川上駅。
ここでも40分ほど待ち時間がある。
東京へ戻るならば小淵沢経由のほうが安くて速いが、
僕は新幹線で高崎のため、佐久平経由だ。
友人のほうは小淵沢経由のあずさで帰るそうだ。


小海線。
珍しくハイブリット車両だった。
ハイブリットの制御は、
蓄電池をいたずらに減らさない守りの制御になっていて、
あまり燃費向上効果は少なそうな予感もする。
なお、減速時にもエンジンが作動するが、
エンジンブレーキをしているようだ。
加速時は30km/hを越えるとエンジンが動くし、
ホンダのIMAのような、マイルドなハイブリッドだな。
佐久平駅からは新幹線に乗る。新型車両E7系だ。


行きは山梨市駅まで中央線で行っているので、
これで秩父山塊を電車で1周したことになる。
秩父山塊を2日で越えた自分の足より、
半日で1回りできる鉄道網に感激だな。
帰りは軽井沢付近を通過したが、
軽井沢プリンスホテルスキー場には殆ど雪が無くてわろた。

帰りも新幹線で快適に帰還。

以上無事に帰還。
掲載写真の一部は友人撮影。
お疲れ様でした&ありがとうございました。
総費用14k。