旅行記
2016/03 草津白根山
草津白根山は、群馬県にある2,171mの山である。100名山指定。
火山活動活発化のため、2014年6月より噴火警戒レベル2となり、
半径1km以内の徒歩の立入が禁止されている。
草津白根山という単独の山はなく、いくつかの山の総称だが、
そのうち最高峰の本白根山(もとしらねさん、2,171m)は、
登山道がなく、ブッシュが積雪で覆われる冬季しか登れない。
このため、ロープウェイ駅から往復2時間の短い行程の割に、
100名山ピークハンターにとっては難関の山となっている。
しかも、冬季に草津国際スキー場が営業中は、
安全のためパトロールに禁止されるため(法的権限はない)、
雪が積もっているがスキー場が営業していない期間、
具体的には4月中旬〜GWくらいまでしか登れない。
これまで5回、草津白根山には行っているが、
未だに2,171mの山頂までは登ったことがなく、宿題になっていた。
しかもこの登山禁止については明確に告示されておらず、
口コミでしか情報がない状態なので、役所への事前確認が重要だ。
http://jetstream777.blog.so-net.ne.jp/2012-04-17
このため、万座温泉から登るルートが定番だが、
踏抜き等、かなり難易度は高いらしい。(下記参考)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-603070.html
しかし、今シーズンより、草津町の方針が転換され、
「冬季登山は、装備十分で好天ならば、自己責任で認める。」
というような方針となったことから、
ヤマレコにも次々と記録がアップされているところである。
このため、チャンスであるので、早速行ってみたものである。
草津国際スキー場はロープウェイの強風による運休が多いと評判で、
Wikipediaによると風速18m/sで運休という記事があるが、
問い合わせたところ20m/sで運休とのこと。
朝7時半から事務所が開いているとのことで7時半に電話すると、
風速14m/sのためロープウェイは運転するとのこと。
このあたりの運転状況をよくチェックしてから出かけないと、
ひたすら草津温泉で湯巡りになってしまう(それもいいか)。


高崎駅から長野原草津口駅を目指す。
2014年10月より新線に切り替わったため、川原湯温泉駅は新しくなっている。


(左)
長野原草津口駅からはバスに乗り草津温泉を目指す。
(右)
テンポ良く乗り継いで草津バスターミナルから、
ロープウェイ駅行きの始発・無料シャトルバスに乗る。


(左)
始発のシャトルバスで殺生河原へ。
(右)
殺生河原までは、冬季閉鎖された国道を通行する。
なお、「車両通行止め」と書いてあるが規制標識は「通行止め」なので間違い。
教習所で習ったのが懐かしいな。


(左)
有名なスキー場のコースと国道292号が立体交差するポイントだ。
土木設計屋は橋梁を水平にしたがるが、
ここもその例に倣って橋が水平になっているため、
スノーボードで低速で突っ込むと途中で停止してしまう。
きっとスノボーをやったことがない設計屋が作ったのだろう。
(右)
有名なスキー場のコースと国道292号が並走するポイントだ。
帰りは40km/hのバスと、滑走するスキーヤーが並走し、なかなか楽しい。
降雪後は国道を滑走する国道マニアが現れるとかなんとか。

ここがロープウェイの山麓駅だ。標高1540m。
硫化水素なども湧き出ており、なかなかの匂いだ。

ロープウェイに乗り、山頂駅へ。

山頂駅ではパトロールに場外届け(登山届)を提出する。
そこからはリフトで更に上を目指す。
ロープウェイ駅や、草津温泉の街並みが見える。
リフトは2020m〜2120mを結んでいて標高差100mだが、
山頂遊歩道に合流するには10m下り、2110mで合流するため、
標高差90mを稼ぐことができる。
頑張れば歩いても10分ほどだし、
登山者が多いとリフトは減速運転していて遅いため、
所要時間はほぼ同じか、歩いたほうが速い。
下りはリフトに乗るために10mの登り返しがるため尚更である。

リフト終点(ゲレンデトップ)から歩き始める。
既にここで2120mほどあるため、
頂上まではアップダウンを考慮しても100mも登る必要がない。
むしろスキーメインで来て、
非常用装備を持ちスキー靴のまま頂上まで行けそうだ(推奨はできない)。

ここでロープウェイ山頂駅からの遊歩道に合流。
しかしすぐに分かれ、本白根山2,171mへの直登ルートに入る。
スノーシューのトレースのため、つぼ足ではやや沈む。

なかなかの展望だ。

やや雲が多いがガスっているわけではなく、いい天気。
草津白根山はこの箱庭感が楽しいな。

本当の山頂に到着。
無雪期は猛烈なブッシュに覆われているようだ。

GPSで確認するが、やはりこのあたりだ。
なお、GPSでは高度2,178mをさしているが、
地面高2,171+積雪2+機械高1=2,174あたりが正解だ。

山頂標識がないので適当なところで写真をとる。

標識はない。

気温は高いが風がそこそこあるため、カッパ含め3枚着ている。

こちらは遊歩道最高地点(2,150m)。

これが山頂標識ということになっている。

万座温泉方面へ5分ほど行くと、西側が見渡せる。

万座温泉へ降りるルートのトレースは無し。
さすがに万座温泉から来るのは今の季節では非常に難しい。

本白根三角点へ向かう。
こちらも無雪期は登山道がないため、
100名山三角点マニアの悩みの種になっている。
無雪期は三角点に行けないが、積雪期は三角点が雪で覆われ隠される。
なお、火山性ガスの噴出地点がすぐしたの本白根沢にある。
http://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1227593500311/index.html
この本白根沢、火山性ガスで死人も出ていて非常に危険だが、
西風の際は火山性ガスが三角点付近まで来るため同様に危険だ。

360度の展望だ。

そこから南へ2,130m地点まで下ると、表万座スキー場の廃墟がある。
営業休止から暫く経ち、気候が厳しいため施設の損傷が激しい。
山頂からここまで、山スキーのトレースがあった。
おそらくここから万座方面へ滑走したのだろう。

木製の床に乗るときは梁の上に乗るように気をつける。
廃墟探訪の基本だな。

なぜか遊歩道の看板もある。こんなところに登山道があったのか。

山頂に戻ろう。
時折踏み抜いて腰まで埋まるのが困る。

遊歩道を周回して戻る。

ゲレンデトップに戻り、帰りもリフトを利用する。
コースタイムはおそらく3時間程度と歩き足りないが、
初心者などには良さそうだ。
なお、スキー場を歩いて下山することも可能だが、
高速道路の路肩並みに危険なので要注意だ。


(左)
帰りは、草津温泉で時間があったので、大滝乃湯へ(BSから徒歩5分)。
合わせ湯は、草津に来たら絶対に入っておきたいところだ。
38℃、42℃、44℃、45℃、46℃の温度の5つの湯船があり、
順番に入っていくのが正しい作法だ。
なお一番高い46℃の湯船は30秒くらいが限界だった。
このシステムは那須湯元温泉「鹿の湯」のような感じだな。
草津温泉はpH2.0程度で十分な殺菌効果が期待できる。
強酸性温泉マニアには特にオススメだ。
(右)
入浴後はバスで駅に戻る。


電車で高崎方面へ。
上越新幹線と交差するところではE4系新幹線電車が通過した。
無事に頂上まで到達でき、これにて100名山は、93座となった。
以上、無事に帰還、総費用10k。