旅行記



2016/03 谷川岳

谷川岳は群馬県と新潟県の上越国境にある1977mの山である。
厳冬期は冬型気圧配置の出現率が高く、ほとんど晴れないが、
3月となり、定期的に移動性高気圧と低気圧が通過するようになり、
冬型気圧配置が続かなくなってきた。
このため頻繁に谷川岳も好天に恵まれているところ。
気温も高くなり、雪が柔らかくなったことから滑落の心配も低下。
だいぶ登りやすくなったということで、
早速谷川岳に向かったものである。


高崎駅から上越線電車に乗り、土合駅へ。
青春18切符のシーズンに入ったこともあり大変混雑している。
土合駅からはロープウェイ駅まで歩くが、
ロープウェイ駅行きバスが遅れており、土合橋からバスに乗ることができた。


だいぶ雪が少ない。



ロープウェイで上がると快晴。
スノーボードの大会が開催されていて賑わっている。


まぶしいのでサングラスが必要。
ISO100、1/2000sec、F5くらいになる。
富士フィルムXF1は、
最高シャッター速度が1/2000とコンデジとしては速いのが助かる。
このあたりのセンサーサイズ(1/1.5型)のコンデジは、
一番画質が良いのがF4〜F5あたりだ。


熊穴沢の頭のあたりで切れ落ちているところは注意して通過。
熊穴沢避難小屋は屋根まで埋まっているが、前回よりは雪が減ったか。


登っていくと西風が少し出てくる。
肩の小屋手前の急斜面は、
厳冬期は雪が締まっていてピッケルがほしいと思うこともあるが、
もう3月ではぐずぐずに緩んでいて余裕だな。
もちろん油断は厳禁だが。
なおアイゼンを使わずに登頂したという報告も。


どんどん登っていく。
今日はなぜかペースが上がらない。理由は不明。
有名なヤマレコユーザー(女性)が居たが歩きは僕よりも速く、
RW駅→オキで1h45mとのこと。(驚愕)
後姿の勇姿は、なでしこジャパンの選手のようだった。


だいぶ人が多い。
積雪期とは思えない人数だ。
初心者っぽい人もいたがそんな装備等で大丈夫か。
僕もあまり人のこと言えないが。


肩の小屋。
天気がいいしまた米軍のF/A-18でも登場してくれれば面白いのにな。


トマの耳からオキを見る。
マチガ沢本谷に滑走しようとしているBCボーダーが居るが、
マチガ沢本谷で昨日全層雪崩があり、雪が繋がっていないらしく、
結局誰も滑らず。


で、3月の谷川岳の頂上に到着。



撮影をお願いする。
気温もプラス4℃(ヤマテン)と非常に暖かい。


もちろん、こいつも持参だ。



東尾根から登ってきているエキスパートパーティが居て凄い。
東尾根を見下ろすと崖みたいな斜面の連続で見ているだけで恐ろしい。
ここから落ちるだけでも命はなさそうだ。
こういうバリエーションルートでの死者が圧倒的に多く、
これまで谷川岳では800人以上死者が出ているため要注意だな。


人が多い。



360度の展望写真。
だいぶ春霞で視程がよろしくない。
赤城山が見えないレベルなので30kmくらいか。


おみやげで貰った高級チョコを食べる。
チョコみたいな単糖類はエネルギーへの転換が速く、
登山中、継続的に補給することにより高出力の連続稼動が可能となる。
600kcal/時のペースでエネルギーを消費し、
うち6割は脂肪が燃焼するから、240kcal/時の補給で十分対応できる。
つまり、だいたい板チョコ1枚1時間のペースだな。


マチガ沢本谷にはシュプールはないが、マチガ沢三ノ沢には大量の滑走痕が。
見ているうちに何人も崖にダイブしていった。
とはいえ、マチガ沢本谷は崖から滑空するようなレベルだが、
マチガ沢三ノ沢はそこまで崖でもなく、ちゃんと雪面を滑走できる。
なお、条例に基づき10日前までに登山届の提出が必要だ。
※同条例に基づき、1978年以来、数人が未届けで書類送検されている。


徒歩5分の奥の院へ。
厳冬期ピッケルがないと越後側に落ちる恐れがあるが、今日は余裕だな。
ザックを置いて空身で歩く。


だいぶ長時間、山頂でゆっくりした(3時間)。
肩の小屋で準備を整え、下山開始。
西黒尾根も面白そうだったが技術的に難しいのでパス。天神尾根を下る。
帰りはどんどん下ることができる。
天神平スキー場は、スノボ大会のためボブスレーコース状に整備されている。


あっというまにロープウェイ駅へ。
スノーボード大会がかなり賑わっている。


帰りは土合駅まで歩いていき、
土合駅からは電車に乗り、帰還する。

登り 0920天神平駅 → 1120オキの耳 所要2:00 CT2:30(80%)
下り 1350肩の小屋 → 1436天神平駅 所要0:46 CT1:30(51%)

3月の谷川岳に登れて大満足。
谷川岳(天神尾根)は天候を選べばお手軽安全に、
森林限界以上のアルパインな雪山登山が楽しめる。
しかし、今日はコースタタイムが往復4時間40分とやや運動し足りないか。
お手軽安全といいつつ、今日は2人、遭難者が出ていたから、
油断せずに厳重に注意する必要がある。

以上、無事に帰還。総費用 6k。