旅行記
2015/11 富山
北陸新幹線(長野〜金沢間)が2015年春に開業したところ。
新幹線により東京駅〜富山駅間は2時間半程度で結ばれた。
そのため羽田空港〜富山空港の航空便が廃止の危機に瀕している。
いつ廃止になるか分からないため、早速乗ってきたものである。
なお、今回は久々に1泊の旅行だ。
行き : 羽田0915→富山1015
帰り : 富山1445→羽田1555
電車で羽田空港を目指す。
羽田空港は低気圧の通過により曇っていた。
久々に羽田空港第2ターミナル。
早速搭乗だ。
久々のANA便。
B738でシートのしつらえはSKYMARKを同じだな(同じレカロ社だしな)。
うむ。
C滑走路から離陸。
離陸すると高度300mくらいで雲の中に入る。
高度3000mくらいからはオントップ。
高度7500m、速度700kmh前半を維持。
羽田富山便の場合、直線距離で260kmと短く、
高い高度まで上昇している時間はない。
もっとも水平飛行しなくてよいならば40,000ftまで上昇後、
すぐに降下することはできるが・・・。
いままでは羽田→松本空港→富山空港となる航空路を通っていたが、
2014年に羽田→富山空港まで直行する航空路が設置されたので、
やや北よりを通過するルートになっている。
立山連峰は高度6000mで飛び越えるが、
これは付近が自衛隊の訓練空域になっていて、
その高度がSFC/19,000ftとなっているため20,000ftで飛び越えるためだ。
富山湾のかなり北側まで出てから富山空港にアプローチ。
直線距離では260kmと短いが飛行距離は410kmと長い。
これは直線距離390km・飛行距離420kmの羽田伊丹便と同程度。
更に立山連峰を高度6000mで飛び越え富山平野に降下する際、
派手にスピードブレーキをし、燃料を無駄に使ってしまう上、
帰りの富山羽田便では飛行距離は更に長く550kmで、
これは羽田岡山の直線距離(540km)よりも長い。
このため安い運賃ではやっていけないのも当然だが、
一方の新幹線は距離が短いため当然安く、なかなかつらいな。
羽田伊丹は前日までの購入の特割で11〜15k程度、
羽田富山は同じく11k〜13k程度のため、これがギリギリだろう。
高度700mで雲の底に出たと思ったらすぐに河川直上を飛び、
滑走路に正対。
ちなみに富山空港は計器着陸装置(ローカライザーのみ)が、
RWY20のみに設置されている。
天気が悪いことからRWY20かと思いきやRYW02に進入。
雲の底700mなら十分だな。
富山空港に到着。
バスで富山市街地を目指す。
富山市街まではバスで23〜25分程度とアクセスが良い。
富山市役所の展望デッキ(建物高70m)で景色を見る。
晴れていれば奥に立山が見えて絶好の展望台のようだ。
駅方向の奥には富山湾が見える。
3000m級の山と、海が同時にあり、
7月なら、午前に立山でスキーをし、午後に海水浴も可能だ。
双眼鏡が設置されており走行中の新幹線を捕捉することができた。
富山駅付近は新幹線はごらんのように急カーブがあり、
半径800mでカント180mmでも、制限145kmhになる。
このため通常は通過列車はありえない。
市役所の食堂で昼食にする。480円。
富山駅。
富山駅はまだ高架化事業の真っ最中で暫定的な雰囲気。
自由通路。
路面電車に試しに乗ってみる。
運賃は均一でICカード180円、現金200円だが、
Suica等と相互利用していないため現金で支払う。
新しい電車でなかなか快適。
低床車両のため、自動車のシャコタンマニアにも受けそうだ。
自動車の場合は車軸より床面を低くできないが、
こういう路面電車やバスの場合は車軸を分割して、
車軸よりも床面が低い超低床車両になる。
ちなみに車両は2.6億円するため、自動車を運転する場合は、
自動車保険は対物無制限にしておくのが無難。
宿にチェックインする。
いつもの東横インだ。
「富山かがやき天然水」というものが売っていた。
また宿にチェックイン時に、路面電車無料券2枚がついてきた。
コレを知っていたら先にチェックインしていたのに(いいけど)。
市内散策。
そのあとは新幹線の入場券を購入して撮り鉄をする。
新しい雰囲気がありなかなか面白い。
入場券。
かっこいい。
しかし凄い監視カメラの数だな。
FullHD20Mbps×100台だと、
1日21.6TBのデータ量になるがどう保存してるのか(当然HDDだろうが)。
防犯上1年は保存していると思われ、この場合は8000TBくらいになる。
ホームにあがるが客は少ない。
ホームドアがあるのが当たり前というレベルだな。
E7系が入線してきた。
1日のうち19:59には、奇跡的に2面4線が全て埋まる。
左から、富山終点の「つるぎ」、東京行き「かがやき」、
金沢行き「はくたか」、金沢行き「つるぎ」の順だ。
夜の富山駅。
路面電車のレールがあるのがかっこいいな。
翌日は富山市街を少し散策する。
駅北口から徒歩10分くらいにある公園。
スタバは世界一美しいスタバといわれているようだ。
その後、船にも乗れるようなので早速乗ってみる。
電動なので非常に静かで面白い。
当然スラスターも電動機なので制御は自由自在。
新型船の屋根には太陽光発電が付いているが発電量2kw程度では微妙。
富山へのアプローチの飛行機が市街地上空を飛んできた。
次は富山駅のうち在来線のホームに入る。
在来線はJRではなく、あいの風とやま鉄道所管のため、
別に入場券を購入する必要がある。
ホームは延長280mあり、10両編成に対応しているが、
実際には14両までは停車可能だろう。
しかし今は4両の普通列車が最長である。
新幹線と同時に作ったんだから4両あれば十分だろうが、
実際にはトワイライトEXPの復活や、
サンダーバード富山乗入れなどで使う可能性があるからとのこと。
なおホームの一部は切り欠きがあり、高山本線の列車が使用する。
デザインが新幹線ホームに似ているのが凄い。
その後は空港連絡バスで富山空港へ。
展望デッキで時間をつぶす。
河川敷に滑走路がありなかなか凄いな。
2000mあり、B787やB767の国内線や、B737での国際線には十分だ。
北陸道の神通川橋梁が赤白に塗装されている。
ちなみに北陸道には「航空機通過わき見注意」という看板があるが、
マニア的には逆効果かもしれないな。
滑走路端から700mしかないため、
RWY20への着陸時には高度35mくらいを通過するので大迫力。
ターミナルはこじんまりしているが、
1日8便くらいの空港ではこんなもんだな。
むしろ歩く距離が短くなり便利だ。
時間になったので搭乗する。
搭乗。
ちなみに通常3人がけだが、一番後ろの席は2人がけになっている。
そこは窓まで遠くオススメできないな。
今回は北向きに離陸するようだ。
離陸するとすぐに北陸道を飛び越える。
すぐに富山の市街地を通過する。
富山駅なども良く見える。
新幹線の高架がずっと続いていて凄いな。
市街地はともかく、郊外は盛土にすれば建設費が削減できそうだ。
とはいえ、道路を下に通すとそれなりの高さの盛土になり、
今度は用地幅が多く必要になる難点もあるが・・・。
神通川の河口が見える。
良く見ると脇を運河が通っている。
この運河はさきほど船に乗った公園まで続いている。
立山・剱岳はこの時期では真っ白になっている。
立山室堂では山スキーヤーが滑走しまくっているだろう。
ただこの時期は新雪雪崩が起きやすく、高度な技術が必要だ。
黒部宇奈月温泉駅付近。
黒部湖の河口のあたりを通過する。
2年前、水平歩道登山の際、徹夜で運転してここまで来た記憶が。
北アルプスの白馬岳などは雲海になっている。
当然真っ白になっておりもう登っている人はいないだろう。
(唐松岳くらいならリフト利用で頑張れるが)
糸魚川駅付近。
このあたりは海岸線まで山が迫っていて難所になっている。
高速道路は海上を通過し、新幹線は山の中をトンネルで通過する。
妙高山・火打山なども雲海になっている(写真左奥)。
速度900km/h前後、高度は8400m(FL270というアナウンスがあった)。
しかし巡航高度で飛んでいたのは僅かな時間だ。
谷川岳や尾瀬の北側を回りこむように通過。
写真中央に湖が見えるが、これが尾瀬沼だ。
尾瀬ヶ原は茶色の草紅葉に覆われていた。
尾瀬沼の奥は赤城山だ。
付近は軍用訓練空域になっており、高度制限は23,000ftのため、
通常はそれより高い高度で飛び越える。
このため羽田富山線を仮にDHC-8-Q400にする場合、
同機の最大運用高度が25,000ftのためなかなかつらい。
乾いた関東平野へ。
あとは北方面(北海道方面など)からと同じ進入ルートに乗る。
千葉市と木更津を通過して北風好天時のルートだ。
そろそろC滑走路に着陸。
着陸。
なかなか快適なフライトだった。
快適。
羽田空港からはスカイツリー等が見える。
帰りも京急線とJR東上線などを乗り継いで帰る。
乗り換え2回で自宅まで帰れて快適。
以上、無事に帰還。総費用43k(累積キャンセル料8k)