旅行記
2015/08 塩見岳
塩見岳は、南アルプスにある3,052mの山である。
100名山指定。
これまで行ったことがなく、南アルプスの100名山では唯一残っていて、
ここ5年位、行こう行こうと思っていてがアクセスが不便で放置していた。
マイカーやレンタカーで前夜に登山口の鳥倉まで入り、
翌日一気にコースタイム14時間半を日帰りする方法と、
中央高速バスで松川ICまで行き、
そこから1日2本の登山バスで登山口の鳥倉まで入り、
山中で1泊〜2泊で登る方法がある。
今回は、後者の作戦で実施したものである。
1日目:鳥倉登山口→三伏峠小屋
2日目;三伏峠小屋→塩見岳→三伏峠小屋→鳥倉
立川駅。
自宅からはJR線等で立川駅へ。
立川駅からは中央高速バスで一気に松川ICを目指す。
大荷物を持って東京の電車に乗るのはたいへんしんどい。
立川0745→松川IC1140
松川IC。
松川ICからは南アルプスがよく見える。
炎天下で12時のバスをしばし待つ。
鳥倉登山口。
松川ICからはバスで2時間だ。
なお、マイカーの場合、ここより1.8km手前(CT30分)のゲートまでとなる。
登山口までは自宅からはるばる9時間以上、めちゃくちゃ遠かった。
準備を整えて登り始める。
標高1800mのためなかなか暑い。
南アルプスという感じの深い森林だな。
三伏峠。
三伏峠小屋に到着、申し込みをして幕営する。
「日本一高いと言われる峠」である。(注:日本一高い峠とは異なる)
テントが多い。
樹林に囲まれており風が防げて快適そうだ。
テン場の区画は駐車場のようにトラロープで区切られている。
今回搬入食料。
その後はやることも無いので19時半に寝る。
夜は気温11度と暖かく、モンベル#2では暑すぎた。
ダブルウォールテントで1人用の場合、外気温よりやや高くなるか。
2日目
3時20分起床、3時40分に出発しようとするがあまりに漆黒の闇でビビる。
このためわずかに明るくなった4時出発。
塩見岳のシルエットが見える。
塩見小屋。
改築工事中で宿泊できないが売店は営業中。
かなり狭いが2001年までここでも幕営ができたんだから驚きだな。
テン場はその後、オーバーユースからの環境保護のため閉鎖されたが、
テン場跡地を活用して小屋を拡張したのでは当初の目的が達成されない気が。
塩見小屋から先は急勾配かつ岩場っぽいため要注意。
要注意。
山地図にも「危」マークがあるが納得だな。
西峰の頂上。
西峰(3047m)は東峰(3052m)より低いが三角点がある。
このためこちらが塩見岳の正式な標高とされることが多い。
山頂標識。
いい展望だ。
遠くには荒川岳と、隠れてみにくいが赤石岳・聖岳。
アクセスが最難関の南アルプスの山々だ。
東峰と西峰は、徒歩3分といったところ。
あちらは間ノ岳・北岳方面。遠くには仙丈ケ岳と甲斐駒。
あちらまで縦走できれば大変面白そうだが、
各ピークをつなぐ尾根は標高2700mをギリギリ割り、樹林帯になる。
このため奥秩父縦走のような感じになり、北アとはかなり雰囲気が異なる。
記念撮影だがボケボケだ。処理がなくて楽でいいな。
もちろん、こいつも持参。
テントに主要な装備をデポしたため装備は軽い。
360度の展望だ。
では下山に掛かる。
塩見小屋までは快適な森林限界以上のトレイルだ。
塩見小屋まで下ってきた。塩見岳がかっこいい。
今日はヘリで20便くらい資材の荷揚げをするようなので、
ヘリの離発着マニアにはオススメだな。
緊急時にテントを張るくらいのスペースは残っている。
途中の三伏山から。
高速トレイルランナーに抜かれまくる。
彼らは鳥倉から塩見岳まで日帰りだそうだ。
看板も東海フォレストの標準仕様のものだ。
マイテントまで戻ってきた。
今回から新規導入のモンベル・ステラリッジ1型だ。
メスナーは80泊以上使用してだいぶくたびれてきたためだ。
おかげで0.4kgくらい軽くなりなかなか快適。
なお写真ではペグ打ちがいい加減だが、これは樹林帯で無風のため。
テントを撤収し、登山口まで下山。
登山口でしばらく待機し、1日2便のバス(1425発)に乗る。
松川IC。
終点の松川ICからは、今度は中央高速バスに乗る。
高速バスに乗るときにはピンポイントで座席指定をして1列目に乗る。
行きももちろん同様だ。
運行状況が確認できてなかなか面白い。
バスマニアにはオススメの席だな。
なお、行きも帰りも、速度は85km/hをキープ。
メーター誤差等を考慮すれば、ほぼ制限速度80ジャストである。
なお、ダイヤ編成上は、80km/hの設定になっているようだ。
帰りは中央道小仏トンネルの渋滞19kmにハマり、1時間10分遅れで新宿に到着。
その後はSSライン等で帰る。
以上、無事に帰還。総費用20k。