旅行記



2015/07 北岳・間ノ岳

北岳は山梨県にある3,193mの山である。
日本2位の高峰、南アルプスの最高峰で、100名山指定。
間ノ岳は山梨県にある3,190mの山である。
日本3位の高峰、南アルプス2位の高峰で、100名山指定。
いずれも近くにあることから、セットで登る人が多いようである。

これまで南アルプスは3年間行っていなかったこと、
下界があまりにも暑いため3000m級でテントで2泊を企んだものだ。


自宅からは中央線沿線は非常に遠い。
所要時間ベースでは、上高地より、南アルプスの広河原のほうが遠い。


立川〜甲府間はあずさを利用。
休日ということもあり激混みである。
新宿八王子間は原則として特別快速は特急退避をしないため、
先行の特別快速があればそれに乗ることもできる。
もしくはあずにゃん回数券のバラ売りをゲットするのがよいか。


甲府駅からは山梨交通バスで広河原を目指す。
所要2時間だが立ち席になるほど混んでいてしんどいのが難点。

バス代に加えて協力金を徴収される。
マイカー規制の趣旨に賛同し、自宅から公共交通機関で来ており、
また、協力金は夜叉神の駐車場やゲートの関連費用に充当されるため、
自宅から公共交通機関で来ている人には関係ない。
夜叉神・芦安の駐車場を有料にしてそれを充当するのが公平だ。
2013年では80,980人のうち27人が支払い拒否したようであるが、
小心者なのでとても断る気にはなれない(涙)。


広河原のインフォメーションで状況を確認。



では歩き始める。



最初は小雨がパラついたがすぐに止んだ。



白根御池小屋。
大混雑である。
次の北岳肩の小屋まで行くか悩むが、
テント泊装備でどこでもビバーク可能なため、とりあえず肩の小屋を目指す。


白根御池小屋のテント場は池のほとりで快適そうな感じだ。
この標高(2270m)なら池にボウフラも沸かないだろうし。


どんどん登る。



稜線まで出るとガスっているうえに暴風。



肩の小屋に到着。
早速テントを設営し、とっとと飯にする。


今回搬入食料。
2泊なので1日3000kcal×2=6000kcalだ。


夕食は白米+味噌汁+野菜で和食風のテイストに。

その後はやることもないので寝る。21時就寝、6時起床。


2日目


夜は暴風でなかなか寝付けなかったが、いったん寝てしまえば熟睡だ。
ヤマテンでは15m/sで、吹きさらしの稜線なのでなかなかしんどい。
もっともテントの設計値では30m/sまではOKだが、
風の息吹が1.5倍はあるし、暴風下ではテントが消耗する。


気温は9℃と下界の猛暑が嘘のように涼しい。
なお、このためモンベル#2(快適2℃)で余裕でぬくぬく熟睡だ。


こちらは肩の小屋内部。
伝統的な南アルプスの小屋仕様である。
昨日はおそらく布団1枚に2人くらいの混雑か。


こんなテント場で非常に快適。3000mの別荘だ。
混雑も関係ないしな。風と雨には弱いのが難点だが。


では北岳を目指す。
といっても、肩の小屋からは200mの登りなので40分だ。


北岳の頂上だ。
3年ぶりに来た。


360度の展望だとこんな感じ。
遠くの山々は雲が掛かっており見えない。


とりあえず記念撮影だ。



三角点。



うむ。



下を見下ろすと登山ルートがわかる。
広河原も見える。


では北岳山荘へ。



なかなかかっこいい稜線だ。
西風が強いときは稜線から1段下がった登山道を通るのがコツだな。


で、テントを設営してから間ノ岳を目指す。



間ノ岳。



三角点。
なぜか祭られている。
仕様は北岳のものと同じだな。


こいつも。



降水量は0.5mmくらいだが、横殴りの暴風雨のため非常に濡れる。
このため多少の給水と行動食をとって戻る。
なお、視界がないときは下る方向に注意。
へんなところに下ったら死にかねない。


テントに戻る。
装備がかなり濡れたためストーブで乾かす。
乾かしておかないと寝るときにつらい。


だいぶテントが増えてきた。
最終的には200張り近くになった予感。


小屋の前などをはじめ、あちこちに張られているが、まだ増える。
見て分かるように8割以上はダブルウォール・自立式だ。


もちろん、小屋のほうはというと布団1枚に3人とのこと。
夜は、廊下まで含めびっちりと寝床になっていた。
布団が足りないためか、シュラフや毛布1枚で寝る人も多数。
というが人が多くて熱気が篭っているため暑い。

布団1枚3人の小屋泊 vs 暴風雨のテント泊
でどっちがマシかは微妙なところだな。

その後はやることもないので寝る。20時就寝、5時起床。


3日目


朝日があがってくる。
北岳には笠雲がついている。
富士山ではよく見るが富士山以外ではなかなか見ることは少ない。
もちろん、どんなに晴れていてもあの笠雲内部だけは暴風雨だ。

夜は気温10℃くらいだったため余裕でぬくぬく熟睡。
しかし暴風雨がなかなかしんどく、1mmの雨×10時間でだいぶ浸水した。
このテントも大規模修理が必要だな。
風のほうはやはり14m/sくらいだったようだが、
ときおり風の息吹があるため要注意である。
夜にとなりのテントが風圧で圧壊して中ノ人が小屋に避難していた。
なお、通常、布地が裂けるより先にポールが折れるため、
折れた部分だけポールを買えば修理完了となる。おそらく1000円くらいだ。
しかし山中でそうなるとどうにもならんため、テントに包まって寝ることになる。
近くのテントもフライシートが飛んでいたりと被害甚大だったようだ。


富士山が見える。



反対側の仙丈ケ岳などもかっこいい。
下には深い深い南アルプスの森が広がっていて恐ろしい。
適当に迷い込んだら富士樹海よりも脱出は困難だな。


準備をして出発。



登山道の途中より360度の展望写真。
というのもこれ以上あがると雲に突入する。


とりあえず分岐から往復35分程度なので空身で北岳山頂へ往復。
写真だけとって引き返す。


途中の八本歯のコルのあたりでは風がない上に眺めもよく、
多くの人が休憩していた。


おみやげで貰った宇宙食テイスト食品。
フリーズドライで小型軽量高カロリー、山に最適である。
しょっぱいので塩分も補給できるし(1袋で1.6g)。


かっこいい。
間ノ岳と北岳の雲が取れない。


なので下山にかかる。
途中、1回ほど雪渓を横断するがアイゼンは不要。
南アルプスだと7月なのにもう雪はないもんだな。


大樺沢のコースは、いくつか登山道が輻輳しているため、
低速パーティを追い越しするときに活用できるが、
落石は絶対に起こさないように要注意だな。
人が多く、うっかり転がって誰かに当たったら目も当てられない。


正面の谷底に見える広河原を目指してどんどん下る。



下山。
八本歯のコルからは所要2時間ジャストだったが、
人が多かったため、もう少し余裕が必要だったな。


10時20分のバスに乗る。
バスは3台出ており、座ることができた。
バスは混雑しているにも関わらず10分遅れ程度で甲府駅へ。
そこから特急「かいじ」に乗り東京方面へ。
風呂に3日入らないで汗だくだと隣の人に申し訳ない。
更に登山靴を脱いだら隣の人もただちに逃げ出すレベル。


新宿からはSSライン特別快速。
まだ早い時間だと空いていて助かるな。

総費用22k。