旅行記



2015/02 谷川岳


谷川岳は群馬県・新潟県境にある1977mの山である。

中央分水嶺の上越国境線にあることから、
冬は極めて天候が悪く、また降雪量も多い。
これまで谷川岳は20回くらい登っているが、
厳冬期(12〜2月)に行ったことはなかった。

しかし、天気予報とにらめっこしていたところ、
休日と好天が重なるようであった。
朝起きてから自宅付近から確認すると谷川岳が目視できる。
このことから、トレースが十分期待できるものと考え、
谷川岳に向かったものである。



上越線上牧駅からは谷川岳が見える。



拡大するとこのとおり。
肩の小屋や、頂上付近の指導標が見える。
トレースはこの時点ではなさそうだが、これだけ天気がよければ大丈夫だ。


ロープウェイに乗り天神平へ。



天神平の緒元はこのとおり。



天神平スキー場はゲレンデスキーヤーで賑わっているが、
BCスキーヤーや登山者も多い。


さっそく登り始める。
トレースはしっかりありこれなら安心だな。
熊穴沢避難小屋の手前には切れ落ちた場所があり要注意。
とはいえ、スキーブーツで通過するなら大変だが、
10本アイゼンの登山靴なら楽勝だな。


熊穴沢避難小屋。
玄関が掘り出されて入れるようになっていた。
数少ない平坦地ということもあり休憩している人も多い。


さらに登る。
赤い旗は沼田山岳会のものである。
沼田山岳会は谷川岳の経験値や技術はピカイチと評判なんだとか。


このあたりで風が強くなってきたので着込む。
目出し帽まではいらないな。
BCスキーの団体が多い。
スキー滑走は帰りは速く、頂上から土合口駅まで25分程度とのことだが、
代わりに登りが遅くなるのが難点。
体力さえあれば総合的にはBCスキーのほうが速く、
たとえば厳冬期に槍ヶ岳日帰りなんてのはBCスキーでないと不可能だ。


肩の小屋に到着。



すごい造詣だ。



内部も入れる。
誰かの戸締めが甘かったためか雪が吹き込んでいた。


トマの耳へ。



最高峰のオキの耳へ向かう。
途中には盛大にクラックが入っており要注意。
歩きやすそうでも雪庇崩壊ラインへは絶対に近寄らないのが大切だ。


頂上。
厳冬期の谷川岳に登頂!


だいぶ寒い。
ダウンなどを着込み完全装備に。


ピッケル+10本アイゼンであるが、
今日の状況ならば総合的にはストック+6本アイゼンでいけるか。
しかし雪の状況が変化するため、やはりピッケル+10本アイゼンが安心だ。


なんと茂倉岳の頂上にも人が居る。




奥の院。
神社の鳥居には氷がついてすごいことに。


人が多いな。



いい展望だ。




遠くには苗場など冬季には秘境の山々が。
冬季限定だが日本の最果てだな。


トマの耳へ戻る。
よくみるとオキの耳から絶壁方面へ滑降した跡が4本ある。
斜度150%くらいの斜面(というか崖)を滑降するのはすごいな。
これはマチガ沢本谷というルートである。
谷川岳遭難防止条例では冬は危険区域とされている。


と、ここで、BCボーダー2名が同じくオキの耳から絶壁にダイブ。
滑降していくが落ちる雪煙のほうが速いのが恐ろしい。



では山頂で2時間休憩したので下山にかかる。



帰りも落っこちないように慎重に。



ロープウェイ駅に戻り、水上駅から電車で帰還する。

行き0925→1135
帰り1345→1425

厳冬期の谷川岳に登頂できて大満足。
技術的な難易度は八ケ岳でいうと赤岳未満硫黄岳以上だが、
天候が極めて悪い上に積雪量も多く、総合的な難易度は赤岳くらいか。


以上、無事に帰還、総費用8k。