旅行記



2014/09 奥秩父縦走路 西区間


奥秩父縦走路は、東京都雲取山〜甲武信ヶ岳〜長野県金峰山に至たる、
秩父山塊の主稜線を東西に縦走するルートである。

アルプス縦走や飯豊山縦走などと違い、首都圏から近くアクセスも便利。
またエスケープルートも多いため初心者でも大丈夫である。

南側から当縦走路にアクセスするには、
・鴨沢から雲取山
・一ノ瀬高原から雁峠、将監峠
・西沢渓谷から雁峠、雁坂峠、甲武信ヶ岳
・塩山から大弛峠
・韮崎から瑞垣山荘
などアクセスも便利でエスケープも自由であるが、
北側から公共交通でアクセスする場合は、
・三峰神社から雲取山
・川又バス停から徒歩3時間で出会いの丘駐車場、そこから雁坂峠
・梓山バス停から徒歩90分で毛木平駐車場、そこから甲武信ヶ岳
・川端バス停から徒歩90分で廻り目平駐車場、そこから金峰山
などアクセスが不便なのが難点。

そのため、北側に住んでいるためやむを得ないのだが、
川又バス停IN→雁坂峠→甲武信ヶ岳→大弛峠→金峰山→川端バス停OUT
という、奥秩父縦走路の西半分を踏破するコースとした。
当縦走路は西半分に高い山が集中しており見所も多いし、
埼玉県〜山梨県〜長野県と渡り歩くため国を越える実感が沸く、
なかなか良いルートである。


今回の消費食料は以下のとおり。
 アルファ米100g×6袋 2200kcal
 カロリーメイト3箱 1200kcal
 袋麺2袋 800kcal
 味噌汁2袋 100kcal
 アルフォート1箱 300kcal
 フルグラ380g 1200kcal
 ドーナツ1個 300kcal
6100kcalで、3日目の夜は家で食べているので、
1日2500kcal換算くらいで良さそうだ。
なお、袋麺・味噌汁がないと1日の塩分が2gとかになってしまい、
電解質不足で動けなくなってしまうので要注意だ。
このほか、飲料水2Lを持参(調理用水は別途水場より調達)。


1日目

(自宅→三峰口駅→)川又バス停→雁坂峠→甲武信小屋



秩父鉄道の三峰口駅。



ここからバスで道の駅大滝温泉。



そこから秩父市営バスで川又まで。



ここから車道と林道を約7kmで登山道入り口だ。
川又バス停から1kmで尾根に取り付く登山道もあるが、
こちらの登山道が正真正銘の「旧・国道140号」なのでこちらを選択。
なお、停まっている軽トラは雁坂小屋のものだ。


どんどん登るが荷物が重い。



なかにはこういう箇所もあり要注意。
幅員1mで完全に登山道規格だ。


有名な便所国道(Wikipediaにも載っている)。
国道が便所内を通過している。


雁坂小屋。



小屋から15分の登りで雁坂峠だ。
道路マニア(国道マニア)なら絶対に見ておくべし。
この写真などには道路マニアのうちのオヤジも大満足。



雁坂峠の様子。



では甲武信ヶ岳方面へ。



どんどん進む。
この区間ではすれ違う人もほとんど居ない。


アップダウンがありしんどい。
正面に甲武信ヶ岳(木賊山)が見えているがまだ遠い。



破不山避難小屋。ここで昼食。



なかなか快適そうな小屋だ。
こちらに泊まってもよいが、明日の行程がちょっと辛くなるので、
甲武信小屋まで頑張って進む。


甲武信小屋に到着。
テントは20張りほどか。


小屋。



荒川源流に降りる。
標高差はおそらく150mほどで、意外としんどい。


荒川の最初の一滴である。
荒川流域の住民ならぜひ見ておきたい。
この写真には河川マニアのうちのオヤジも大満足。


小屋の内部。今日は大混雑だそうだ。

やることも無いし疲れたので1930就寝。


2日目

甲武信小屋→甲武信ヶ岳→三宝山→甲武信ヶ岳→北奥千丈岳→大弛峠



翌日は5時半起床。すぐに撤収して甲武信ヶ岳へ。
気温は5℃ほどあり、モンベル0#だと余裕で暖かい(が重い)。
厚着やダウンを着込めば寒がりでもモンベル#3でギリギリ大丈夫か。



甲武信ヶ岳。
2008年に来たことがあり、6年ぶりである。



富士山も綺麗。



こちらは埼玉県最高峰の三宝山。
今年8月に山頂標識が新しくなった。
「埼玉県最高峰」と書いておりかっこいい。県民ならぜひ来ておくべき。



頂上は眺めはない。



では今日はその後は奥秩父最高峰の北奥千丈岳を経由して大弛峠へ。
写真の一番左奥が北奥千丈岳だ。
あそこまで遠いようにみえるがコースタイム6時間。



深い樹林を進む。
この区間が奥秩父縦走路のハイライトで、もっとも奥地の区間である。



休憩もそこそこに頑張って歩き続ける。



時折枯れ木帯からは展望が。



国師ヶ岳。
大弛峠からの軽装ハイカーや観光客が多い。


こちらは奥秩父最高峰の北奥千丈岳。
主稜線からは少し外れており徒歩15分。


いい天気。




頂上部の僅かな範囲だけがハイマツで覆われた高山帯になっている。
ほかは、下界まで濃い樹林が続いている。



もちろん、こいつも持参だ。



いい天気。



大弛峠へは夢の庭園を経由して下る。
夢の庭園は、2007年に来たことがある。
免許取立てで車で頑張ってきたのだが、それは遠い場所であった。
なかなか感慨深いものがある。



大弛峠。



小屋だ。


もちろん幕営する。



快適なテント生活だ。
グラウンドシートは養生シートで代用。軽くて便利だ。



暗くなってきた。



ダイナミックレンジが高い夜景写真は不思議な感じになる。
実はこれでも結構暗いのだ。

その後は1930就寝、0500起床。


3日目


大弛峠→金峰山→廻り目平→川端バス停(→信濃川上駅→佐久平駅→自宅へ)


テントを撤収して金峰山を目指す。



途中、2570m地点からはついに森林限界となる。
奥秩父でも唯一の森林限界以上である。
なお、金峰山だけに森林限界があるのは、地質が原因とのこと。
「金峰山 森林限界」で検索するとかなり詳細に考察した論文がヒットする。


頂上だ。
金峰山も2008年に来たことがあり、6年ぶりである。




曇ってはいるがおおむね展望が得られている。



うむ。



山頂は岩がごろごろしており要注意。
見ればわかるとおり、森林限界といいつつ、
低木化したダケカンバなども生えており、
森林限界のほんのちょっと上という感じだ。



三角点。
この三角点は2595mで、頂上の2599mとは異なる。


人が増えてきた。
なお、正面の五丈岩は、7年前と同じ場所までしか登れなかった。
それ以上は、登れそうではあるが下るのが無理そうなので諦める。


いい天気だ。
左は南アルプス、右は八ケ岳だ。


そして南側には深い谷と深い樹林があり恐ろしい。



では、北側に下っていく。



ちょうど森林限界批点にある金峰山小屋。



どんどん下山。



登山口まで下山。
しかし、ここから頑張ってバス停までは4km歩く必要がありしんどい。



バス停へ。
バスは1日6〜7本あり、まあ登山者基準ではそこそこ便利。


川上村の高原野菜畑を走っていく。
なかなか豪邸が多く、川上村では1戸あたりの年収は2500万円とのこと。



信濃川上駅からは小海線だ。
三峰口駅から、埼玉県、山梨県、長野県を国を越えて歩いてきたわけだ。
県を越えて別の国に行けるのが縦走の醍醐味だな。



小海線も33‰の勾配があったりとなかなかの路線だな。



正面には浅間山。



佐久平から新幹線に乗り一気に東京方面へ。



ただし、高崎に停まらない列車だったため軽井沢で乗り換える。



軽井沢からはE7系あさまで高崎へ。その後は自宅へ。

以上、無事に帰還、総費用16k。