旅行記



2014/02 E7系試乗会



E7系とは、2015年春に開業が予定されている
北陸新幹線区間に併せ投入される新幹線の新型車両である。
開業に先立ち、2014年3月から先行して営業運転するが、
その前に試乗会が開催されたので参加してきたものである。



早速だが普通車の車内。



細かい部分は改良が多く、コンセントが全席に設置されている。
コンセントや電子機器が常時使えるのは、
飛行機にはないメリットなのでもっと推していいと思うところ。
特に最近はスマホなどでコンセントの需要が非常に高い。
なお、コンセントは、走行区間の50/60Hzに関係なく常に60Hzである。

シートピッチも拡大されている。
新幹線では乗車率が平均的には飛行機よりは低いはずだから、
飛行機のクラスJほどではないにせよ、かなり快適なはず。
これは対空戦には非常に有利だ。

正直いって平均的な所要時間でも2時間半となる東京富山間では、
毎時1本以上運転される利便性、また片道1.1万円の運賃を考えると、
特割などでも1.3万円程度(+空港への交通費)のうえ、
2時間に1便の飛行機を使うとはとても思えない。
羽田山形が2往復、成田新潟が1往復(機種Q400)あるため、
全面撤退にはならず、乗継用に2往復程度は残るものと思うが、
機種は大幅に小型化されそう。
しかし、プロペラ機なら、羽田富山線は最高の遊覧飛行が楽しめ、
マニア的には非常に楽しみな予感も?

一方、羽田小松線は、福井の需要も取り込んでいるし、
平均的な所要時間3時間弱であれば、
新幹線優勢なものの航空勢力も健闘しそうだ。



窓はE5系よりやや大きいがE2系よりかなり小さい。
軽量化のために小さくなっているとは聞いているが、
窓が大きいのも飛行機にはないメリットなのであるが。


編成の後ろのほうだと走行で雪が舞い上がり景色が見難い。
なお、車内の騒音はE5系並かそれ以上に静かに感じたが、
これは単に雪で音が吸収されているだけだろう。
実際のところは不明である。



完全に雪国である。



本庄早稲田駅を通過。
臨時運転用ということもありダイヤに余裕があり、
全般的に210kmhくらいのまったり走行だ。



E7系は基本的にはE2系と同性能と言われているが、
実際には重量と出力比では、E7のほうが1割以上パワーがある。
軽井沢への30‰の登りは、この重量出力比が重要のため、
多少は改善が期待できそうなところ。
なお、高崎のポイント通過後に加速し、260kmhに達したあと、
30‰の勾配になるとどんどん減速するが、
安中榛名通過時でも250kmhまであった。
E2ではたいてい230〜240kmhくらいまで落ちているので、
これだけ見れば改善されているか?
その後はトンネルが多く速度は計測できず。

なお、車重が1割軽いため、ブレーキ性能が同一であれば、
30‰の下り坂も210kmhだったものが、
220kmhにアップすることも可能と思われるが、
これはE2同様に210kmhでの運用がなされるようだ。


おまけ


撮影のため熊谷駅へ。
なお、本庄早稲田駅は、元々駅が無いところに設置した新駅のため、
通過線と停車線の間に壁があり撮影には適さない。
雪を舞い上げて通過するE2系が超かっこいい。
ノイジーに見えるがこれはノイズではなく雪で、
被写界深度が深いため手前の雪がボケずに写っているもの。


雪を舞い上げて通過していった。
しかし、これでは最後尾車両からは景色が見えないのでは。
なおこれでも実は通過速度は200kmhほどである。
320kmhのE5+E6はどんな感じになるんだろうな。
関東のべちゃ雪でもこんなに撥ねるんだから、
北東北のサラサラ雪でどうなるか見物であるな。



一般公募用の試運転のほか、
関係者ONLYの試運転がいくつかあったようである。
大宮〜長野の往復のほか、大宮〜軽井沢で運転されていたようだ。
横から見るとノーズの短さが判る。



熊谷〜本庄早稲田間で車窓を見ていたところ、
いい感じの山(標高差30mほど)の頂上に神社があるのを発見。
後日行ってみる。
新幹線線路直近にあり、新幹線の通過を俯瞰撮影するのに最適か?

以上、無事に帰還。