旅行記
2013/01 関西・福岡
ジェットスタージャパンは成田と関空をハブに主要幹線に路線展開している。
しかし関空をベースにしようとしたところ、整備士が基準より足りない問題があり、
関空に飛行機をナイトステイ(夜においておくこと)ができないでいる。
そのため、成田→関空へは早朝に2機、飛行機を回送している(6:15と7:00)が、
もちろん回送だともったいないので客扱いで格安運賃で営業している。
しかし早朝に2便続行の便が満席になるとはとても言えず、
だいてい空いている上に安いのでお得である。
成田⇔関空の便もどのルートを通るのか、乗ったことがなかったので、
これを調査するために行ってきたものである。
そのあとは久々に羽田から福岡への往復だ。
いつものように前日夜にスカイライナーで成田空港へ。
今回は第1ターミナルからホテルへのバスに乗る。
マロウドインターナショナルホテル。3700円と安い。
翌朝は5:40のバスに乗り成田空港へ。
飛行機に搭乗するがまだ日の出前だ。
さっそく離陸。この季節としては珍しく南向きへの離陸だった。
成田空港。今日も視程が良くいいかんじだ。
横浜の南くらいをフライパス。
羽田空港。こちらも朝7時半では出発のラッシュだな。
関東平野のすぐ北、前橋くらいまで冬型の雪雲が張り出している。
これは前橋もにわか雪だな。
奥秩父も雪雲が掛かっており今日は最強の冬型だ。
丹沢は頂上部に雲がある程度だが、雪で白くなっている。
富士山。奥の甲府盆地は雲で覆われている。
頂上部はすごい勢いで雪煙が上がっており地獄の様相。
気象庁の数値計算では高度3900mで気温-22℃・風速41m/sだ。
しかし、富士宮ルートのうち尾根部分は、まだ全面雪になっていない。
これから4〜5月の積雪量のピークにかけて増えていくだろう。
左の南アルプスも冬型の雲に覆われており視界ゼロだろう。
新東名と交差する。
今日は偏西風が強く、高度8800mの割に630kmh程度しか出ていない。
機内では機内販売が始まっておりこの短い飛行時間でも結構売れている。
ほとんどは、Plus運賃で予約して500円分のバウチャーによる購入のようだ。
Plus運賃は900円ほど高いが、
・500円分の機内バウチャー
・400円分の次回使用可能のクーポン
・標準座席指定250円が無料
などのメリットがあり、単純に足すだけでも1150円分オトクだが、
機内バウチャーで買える機内販売物品は山小屋価格で市価の2倍。
まあ山小屋よりも高い場所なのでしょうがないが。
なので実質は250円程度相当のものが買えるくらいなので、
結局はメリット合計は900円分というわけだ。
名古屋もすぐ北まで雪雲が迫っている。
これは東海道新幹線は雪で遅れるな。
西へ。
三重の津市上空を通過し、関空への降下ルートへ。
着陸時には、関空神戸ベイシャトルを追い抜く。
関空と神戸空港を30分で結ぶ高速フェリーだ(といっても25ktくらいだが)。
関空に到着。
ヒマなので2時間ほど有料ラウンジにひきこもる。
僕はあまり飛行機に乗らないので、ゴールドカード等を作るより、
個別に現金払いしたほうが便利だ。
そのあとはホテル日航関空内にある和食屋でランチ。¥1500。
「飛行機に乗るためだけに日帰りで関空まで往復した」だと不思議がられるが、
「ランチを食べに日帰りでちょっと関西へ」はそこまで不自然じゃないはずだ。
実際、新幹線の日帰りで東京から青森へ往復するツアーもあるし[1] [2]。
(そのツアーには昼食用に「のっけ丼」などが食べられるクーポン券がついてくる。)
帰りもジェットスター。なお、この便は、行きと同じ機材だ。
運用としては、 成田→関西→沖縄那覇→関西→成田→関西→成田になっている。
ほぼ定刻に到着し、搭乗するが、乗ったあと
「最終の書類チェックを行っています」という謎な理由で出発が20分遅延する。
やや曇っているが南向きに離陸、その後、時計回りに250度ほど旋回して東へ。
名古屋は更に雪雲が掛かっている。自機の飛行機雲が見える。
帰りは高度8500mなのに1040kmhくらい出ている。
行きが630kmhだったので、偏西風は200kmhくらいだろう。
飛行速度は気温を考慮するとMach0.79くらいか。
もちろんこいつも同様に1040kmhの弾丸並みの速度
(同じ機に乗っているんだから当然だ)。
静岡。
南アルプスも同じようにまっしろ。
富士山はやや雲が掛かっている。
伊豆半島を横断。
伊豆半島最高峰の天城山(1,405m)もかなり白くなっていた。
神奈川県沖へ。
千葉の館山沖から成田へ回り込む。
B滑走路へ南側からの着陸だったが、
同時並行着陸でA滑走路へ同時にユナイテッド機が進入しており、
10nm以上は編隊飛行で超かっこよかった。
で、到着すると整備士がたくさん待っており、早速エンジンをバラし始める。
エンジンから液体を抜いてバケツに入れていたが、無色透明だったので冷却水か?
しかし関空出発時に謎の「書類チェック」で遅延していたあたりから怪しいな。
なおこの機材を使う便は、15:25到着のあと18:00出発のため2時間35分ある。
運行状況を確認してみると修理は間に合ったようで、
18:00の便は10分ほどの遅れで出発していったようだ。
なお、ちょうどアルジェリア人質事件の便が到着しており大騒ぎだったようだ。
その後は東京へ移動。
翌日、朝のモノレールに乗る。
今日は羽田⇔福岡の往復だ。
空港からは富士山が見える。
はるか遠くに思えるが距離は約100kmで、B738の足なら離陸後15分ほどだ。
手前の山は丹沢で、左のピークが大山1,252m、右が塔ノ岳1,491m。
ちょうど丹沢表尾根のあたりが見えている感じだ。
さっそく搭乗でスタート。
どんどん西へ。
中央線は高架化が進み、上空からはかなり目立つようになってきた。
調布飛行場上空をパス。
正面には雲取山が見える(判別しにくい)。
甲府上空へ。
八ヶ岳は冬型により雲が掛かっている。
諏訪湖の凍結は先週よりも後退したか。
御神渡はまだまだだな。
南アルプス上空へ。
今回も北岳山荘を確認。あまり積雪は増えてなさそう。
伊那谷は真っ白になっている。
御嶽や穂高・槍は雲から出ているな。
小牧上空まで来るが、岐阜の美濃市のあたりも雪で真っ白になっている。
名古屋のちょっと北側にあるだけなのにずいぶん気候が違うな。
琵琶湖。
こちらも湖畔はまっしろになっている。
大阪駅で電車を待っていると雪を載せた新快速が来たりして、
ほんとどっから来たんだよという感じ。
偏西風に押し返され、速度は610kmhほど。
高度はいつものように10,000mくらいだ。
珍しく日本海側も晴れている。左上に見える白い山は伯耆大山。
福岡に近づくと高度2000mくらい?から雲に覆われている。
福岡空港はかなり大粒の雪が降っており視程が悪くなってきた。
ILS-cat1だし大丈夫か?
展望デッキでぐだぐだ。
帰りの便は15分ほど遅れてスタート。
愛媛県新居浜のあたり。
1110kmhとかあほみたいな速度が出ている。高度も11700mと高い。
毎秒300mオーバーで拳銃弾なみのスピードだ。
もちろんこいつも一緒に毎秒300mオーバーだ。
淡路島が一望。1100kmhなので明らかに速い。
関空。神戸空港もかなり近くに見える。
両空港間の距離は25kmくらいしかなく、
そこそこ高速フェリーで30分で連絡されている。
浜名湖。
東海道新幹線を何本か追い抜く。
新東名が山を削って貫いているのがわかる。
伊豆半島。
伊豆大島上空を通過して羽田方面へ。
成田到着と異なり、羽田到着はみどころが多くて楽しい。
房総半島を250ktで遊覧飛行だ。
羽田が見えてきた。着陸は千葉上空をとおりB滑走路へ。
写真のようにA滑走路(34R)への進入は、
背後に東京の摩天楼が見えており夜は絶景だろう。
羽田に到着。
すみっこに787が大量に駐機してあってわろた。
モノレールで戻る。
京急よりモノレールのほうが楽しいな。
写真は車体からカメラがはみ出さない範囲で撮影。
帰りは秋葉により帰還。
以上、無事に帰還。総費用50k。
飛行ルート。
ピンク:成田→関西、羽田→福岡
青:関西→成田、福岡→羽田
成田⇔関西については、陸地上空の飛行が多く、
東海道筋を通るので、眺め的には面白い。
前夜泊日帰りで行けるし、冒頭の理由で安いため、なかなかおすすめ。