旅行記
2012/11 福岡
ヒマなので成田から福岡に往復である。
福岡へのルートは中部山岳上空を通過して大変面白いし、
国内線としては長いほうに入るルートなので、途中のみどころも多い。
今回は行きはSKYMARK、帰りはエアアジアだ。
行き NRT0840→FUK1050
帰り FUK1405→NRT1550
時間に余裕があるのでいつもの株主優待券でアクセス特急。
久々のスカイマーク。LCCに比べるとかなりのハイクオリティぶりを実感。
・座席が広い(JAL・ANAと同一)
・機内販売の飲み物が安い(JAL・ANA無料、SKY100円、LCC200円)
・預け荷物が15kgまで無料(LCCだと1000円以上徴収される)
・座席下にコンセントがある
・チェックインがJAL/ANAと同様に20分前まで可能(LCCは60分前等)
・キャンセル料が500円で済む(LCCはキャンセル料100%で返金無し)
などなど。全体的な雰囲気からもLCCとJAL/ANAの中間を感じる。
搭乗は97人ほど。6割くらいか。
3人がけ席で2人だったので快適な感じだ。
成田を離陸して高度をあげていく。
外環道の建設が順調に進んでるな。
一気に奥秩父山地を飛び越える。
ここを縦走できたら面白そうだなあ?
甲府盆地へ。
八ヶ岳。
10日前にテント泊で行ったときにはたいしたことなかったのに、
いつのまにか完全にバリバリの冬山になっている。
奥秩父もやや白くなっているか。
甲武信ヶ岳のあたりである。
秩父は鋭鋒が少なくずんぐりした山塊のため、上空からの山々の識別は難しい。
八ヶ岳より北には、冬型気圧配置の吹き出しが迫る。
南アルプス。
北岳山荘が確認できる。
こちらも1ヶ月前までテントで泊まれたくらいのになあ。
しかし冬山はきれいだな。
SKYのB738らしく高度は高めだが、偏西風に押し返されて速度は700kmhほど。
若狭湾。
山口県長門市。どんどん西へ進む。
着陸進入は福岡空港の南側からのアプローチで、
市街地上空を低空飛行して非常に面白い。
そして福岡空港へ。
福岡空港では3時間ほどあるので時間をつぶす。
しかし国際線の場合、行き先の案内板を眺めていると、
フランス/シャルル・ド・ゴール行
アメリカ/ジョン・F・ケネディ行
とか表示されていても、その国のどこに行くのかさっぱり判らないよな。
日本/東京成田
などは判りやすくてよいのだが、
人名だけが空港名になっているのは不便だよな(僕の教養不足か?)。
対抗して日本も、水樹奈々国際空港とか、東風谷早苗空港とかとしたら、
初耳の人はどこにある空港だか判るのだろうか?
展望デッキが一番面白い。
国際線のほうがいろんな機材があるし、こちらのほうが午後は順光になるな。
さてチェックインする。第1TのすみっこにLCCが寄せ集められている。
国内線のほうのデッキ。
エアアジアが時間通り到着した。
後ろのほうの座席だったので3列を1人(よめふくむ)で独占だ。
こいつを置いておけば他から人が移ってくる事もない(おいおい)。
ちなみにエアアジアの場合、同じ価格帯の席同士ならば、
水平飛行後は移っても良いようだ。
離陸前に移動しようとしていた客は注意されていた。
ジェットスターの場合も同様だが、着陸時には戻らないとダメなようだ。
スカイマークの場合も同様だが、
席によって価格が違うわけではないのでどこに移ってもOKだ。
搭乗率20%の旭川便などは、僕も最前列でゆっくりくつろいだこと多数。
A320の場合は窓が小さいのが難点である。
B738のスカイインテリア機の場合は窓が大きく&薄くなっていて視界は大変よい。
新造ということもあって、B777などよりも大きいようだ。
左がB738(スカイインテリア機)、右がA320だ。
そのためスカイマークのほうが、遊覧飛行目的の場合は良いかもしれないな。
ちなみにB787は更に窓が大きいようだが、このB738とはあまり変わらないとか。
大分方面へ。
どんどん進む。南紀白浜空港。
新宮市。
ここから海上に出る。
39000ftはA320の限界高度だな。
速度は偏西風に乗っている割には遅めの1020kmh。
ちゃんと必要なIAS出てるかな?
伊豆半島の先端だ。
遠州灘の自衛隊訓練空域を避けるために大きく南に迂回することになる。
手持ちの航空路図でみると、
制限高度はUNL/SFC、つまり海面から上限なし、という区域もある。
近隣には、制限高度FL800/SFCとかもあって、
高度24km以上なら上を通過しても良いですよとは言うものの、誰が通るんだ?
せめてFL300以上は開放してほしいもんである。
三宅島の上空を通過する。写真は新島だ。
伊豆諸島が見える。
成田に着陸。
帰りも夕暮れのスカイアクセス線で戻る。
はるか高い空を飛行機雲を曳いた飛行機が通過したが、
あれの先端の米粒のような飛行機に、さっきまで乗っていたんだから、
やっぱり高度12kmを800kmhで移動できるのはすごいことだ。
以上、無事に帰還。
総費用23k(うち航空券18k)
途中の飛行経路 白地図は(C)Craftmap
ピンクが行き、青が帰りだ。
おおむね行きは最短経路になっているが、
帰りはかなり南に迂回している。
東京周辺は混雑しているし、こんなもんだろう。
東京福岡コウモリバトル
新幹線 | 飛行機(SKY) | 飛行機(LCC) | |
06時 07時 08時 09時 10時 11時 12時 13時 14時 |
0600 東京都庁 0617 新宿駅 0630 東京駅 0650 東京駅 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓新幹線 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 1159 博多駅 1213 博多駅 1228 千代県庁口駅 1240 福岡県庁 所要6時間40分 2.1万円 |
0600 東京都庁 0620 新宿駅 0702 羽田空港駅 0800 羽田空港 ↓ ↓ ↓ ↓飛行機 ↓ ↓ 1010 福岡空港 1038 福岡空港駅 1101 千代県庁口駅 1110 福岡県庁 所要5時間10分 2.1万円 |
0600 東京都庁 0624 新宿駅 0734 空港2ビル駅 0940 成田空港 ↓ ↓ 1040 遅延して出発 ↓ ↓ ↓ ↓飛行機 ↓ ↓ 1250 福岡空港 1322 福岡空港駅 1337 千代県庁口駅 1350 福岡県庁 所要7時間50分 1.4万円 |
駅to駅の場合は新幹線が超有利になってしまうので、
適当に東京都庁から福岡県庁へでシミュレートしてみる。
費用は、前日購入を前提にした、閑散期のおおまかな想定値段だ。
新幹線の場合は乗るまでは早いが、
乗車時間5時間オーバーはやはり致命的に時間が掛かる。
所要時間はそこそこ掛かるが、費用もそこそこ高い。
これでは新幹線を使う人が1割しかいないのも納得というところ。
早得系の切符は更に安いが、事前購入前提なら飛行機のほうが安くなる。
とはいえ、途中でずっと乗っていっぱなしなのも楽そうなので、
これはこれでアリな話かと思うところ。
定時性の高さも魅力で、ビジネス用途にはかなり便利だ。
乗ってしまえば9割以上の確率で1分以内の遅延で到着する。
チケットの変更も可能で、打合せが長引いたなどにも対応可能だし、
逆に3時間早く用事が済みました、となれば、
3時間のヒマつぶしをせずに3時間早い列車に乗って帰ればよい。
飛行機ではそれができず、実質的な所要時間は短いとも言える。
コンセントも使え、5時間ぶっつづけで使用可能なので仕事も捗る。
飛行機(羽田からのSKYMARK)の場合は、
時間的には最速、費用も前日購入(もしくは当日)でも安い。
JAL・ANAの場合でも十分事前に買っておけば似た様な値段だ。
これじゃあ新幹線使うやつはいないわな。
想定では1時間前に羽田に到着しているが、20分前までIN可能。
しかし実際にはこのくらいが妥当だろう。
鉄道で人身事故でもあると軽く1時間は遅れるからな。
羽田の場合、東京や新横浜に近いので、万が一欠航になった場合、
いそいで新幹線に乗れば3時間くらいのロスで済むのも安心だ。
LCCは安いかというと、確かに安い。前日購入で概ね1万だ。
成田は遠いが、それを補うためにスカイライナーを使ったとしても、
十分におつりがくる感じである。
ただし、LCCの場合は遅延防止のためにチェックインの締切が早く、
エアアジアで60分前などのため、普通は1時間前に到着する人なら、
2時間前に到着しておかないと不安だ。
それでいて飛行機のほうは遅延する可能性が高いのだから酷い話だ。
1時間の遅延を見込んでおけばたいていOKで、
むしろ早く着いたら儲かったくらいに思っておいたほうが良さそう。
結局、所要時間は7時間50分となって、安いが遅いという結論になる。
成田遠い&チェックイン〆早い&遅延するの3重苦が原因だ。
しかも成田に向かうのが福岡とは反対側なのが気分的にもよろしくない。
とはいえ、せいぜい3時間余計に掛かるだけで7000円安いから、
あまりスケジュールのタイトではない旅行には良さそうだし、
出張でも、対象者に払う給料が2000円/h以下のときは良さそうだ。
ただ、稀に大幅遅延や欠航があるので、重要な予定は入れられない。
国際線への乗り継ぎなど厳禁である。