旅行記



2012/08 奥穂高岳(ジャンダルム敗退)

奥穂高岳は3190mの日本3位の高峰、および北アルプス最高峰である。
登山口の上高地1505mからは標高差1700mの登りとなり、
どこから登っても激しい急登になるが、
一度登ってしまえば快適な避暑生活が可能である。
そのため、テントで4泊5日(夜行バス込)の大規模作戦を展開した。
しかし初日に夜行バスで上高地入りするとしても、
1日で穂高岳山荘(2980m)まで上がるのは今の体力的には厳しい。
以前は20kg背負ってコースタイムの8割タイムで歩けたのだが、
今はコースタイムどおり(=40代・50代と同じペース)が限界である。
そのため初日は上高地から6時間の涸沢(2310m)までとした。

奥穂には隣接してジャンダルム(3163m)があり、
日本5位(槍ヶ岳3180)と6位(荒川岳3141m)の中間に位置する高峰だ。
垂直の岩壁に囲まれた特異な形状は人気があるが、
登るには超高難易度のクライミングになってしまう。
奥穂〜西穂は息をつく暇もない難ルートが連続7時間であるが、
奥穂から往復するだけならば3時間程度でOKだし、
危なかったら引き返せばよいだけだ。
厳冬期の赤岳(八ヶ岳)などに比べればそんなんでもないだろうと思い、
チャレンジしてみるが、恐ろしい難ルートであった。
(難易度でいうと厳冬期赤岳のほうが上だと思う)
また、ジャンダルム手前に岐阜県のヘリ(JA96GF)の墜落地点があり、
痕跡も残っているようだったので様子を見てきたものである。
結論からいうと、ジャンダルム直下で敗退であるが、
久々に全力(技術的に)を出し切り非常に満足であった。


0日目 新宿→上高地  車中泊
1日目 上高地→涸沢  涸沢テント泊
2日目 涸沢→奥穂高岳 穂高岳山荘テント泊
3日目 奥穂高岳ジャンダルムアタック 穂高岳山荘テント泊
4日目 奥穂高岳→上高地


0日目


新宿から上高地直行高速バスで行く



3列シートで広いが、トイレがないのが残念だ。


1日目



上高地は観光バス規制のため、沢渡でいったん乗り換えになる。
観光バス規制は、駐車スペースの問題なので、
今回のように単に上高地で客を降ろすだけなら問題なさそうではあるが・・・。



穂高岳周辺は地獄だな。



上高地からスタート。



横尾までかったるい平地歩きを11km・3時間。



そこから更に3時間で涸沢に到着。
友人のほうは重いザック(12kgくらい)で大変だったみたいだ(僕は21kg)。
高速ランナーでも山だと大変である、
というか普通は12kg背負って初登山でコースタイム通りにはこれないだろう。



さっそくテントを設営。
今回もそれぞれソロテントで1国1城スタイルだ。



テント場の雪はほぼなくなった。



すでに4人死人が出てるのか地獄だな。



テントが大量にある。
紅葉の最盛期には1200張りに達するとか。恐るべし。



小屋は大混雑。涸沢までならそんなにきつくないしテントがおすすめか。



衣装も持参。+1kgするのが難点だが、
寝るときにはザックに押し込んで枕代わりにしたり、
寝袋の下に敷いてマット代わりにしたりできるので、結構寝心地がよい。


2日目



快晴だ。



穂高岳山荘を目指して登る。
穂高岳山荘は水がないため、涸沢で補給する。
おかげでザックが20kgオーバーだ。



山地図2012からは、涸沢→穂高岳山荘について、
コースタイムが2:30だったものが2:50に更に緩くなった。
20kg背負って2:30だったので、このコースタイムは妥当だと思うのだが?



テントを設営後、頂上に向かう。




頂上のほこら。



その後は山荘に戻り、ちょうど雷雨がきたので、山荘内で食事にする。
山荘内でもガス使用OKなので便利だ。



内部はこんなんで快適そう。



同じく。



雷雨が通りすぎたので外に出る。
ここで友人は仕事の都合により下山(涸沢でのテントを撤収)。
以降は1人での山行だ。
しばらくはこの穂高岳山荘をベースにてゆっくりしよう。


夏空だ。



今回搬入食料。



夜のテント場。



ほのかに松本の市街地が明るい。
気温は8℃と下界の猛暑がうそのようだ。
#3の寝袋でやや寒いので、湯たんぽ(山荘で¥200)とホッカイロで対応。
ホッカイロはそろそろストックがなくなる。
夏だとどこにも売ってないので困る。


3日目



朝4時半。一面の雲海になっている。



日の出だ。



絶壁のテント場も明るくなってくる。
この写真を親に見せたらあまりの断崖絶壁ぶりに絶句していた。




コーヒーを飲んでから行動開始だ。




頂上へ。



大展望。



槍では落雷事故があったとか。
まあ天然の避雷針みたいなもんだしな。
雷が接近してきたらあえて穂先には登らないのが鉄則だ。
事故では、穂先に登ろうとしたところで起きたそうだ。



人が多い。



さて、ジャンダルムへ向かう。
ここは馬の背を過ぎたところで奥穂を振り返ったところ。
写真ではいまいちな感じだが、ものすごいナイフリッジである。



人が通っているがこんな感じ。
怖いが、下りで通過したので、帰りは登りになるため帰ることは可能だろう。
足の置き場はちゃんとあるので大丈夫。
道路で白線の上だけを歩ける人なら問題なく通過できる。
(ただしその白線の脇から1000m切れ落ちているが)



ジャンダルムが近づく。



ちなみに岐阜県ヘリ墜落地点はこのあたりだ。


どんどん進む。
このあたりは、奥穂〜ジャンダルム間での唯一の休憩ポイントだ。
数人のパーティが飲み物を補給したりくらいはできそう。



もちろん絶景だ。



垂直に近い壁をトラバースしつつジャンダルムへ。



しかしこの辺で登るのが困難になる。
登れなくはなさそうだが、帰りの下りが無理そうだ。
帰れなくなると困るのでこの辺で引き返す。



写真だとたいしたことはなさそうだが、下は1000mはきれ落ちている。



もう少しなのだが、やむをえないところ。




奥穂に戻る。



山荘に戻る。



絶壁のテント場も快適だ。



夕方テラスでノンビリしていると、
穂高岳山荘オーナーによる山荘ツアーが開催されて面白かった。


4日目




今日も雲海からの日の出だ。



よく見ると星が見える。(デジカメ写真を等倍にすると見える)
太陽と星が同時に見えるのはなんだか不思議な感覚だ。



今回もコーヒーを飲んでからスタート。
スタバのシリーズは、このアイスラテが一番おいしい。
砂糖が入ってないので血糖値的にも安心(登山中なら心配ないが)。



頂上へ。











14℃あり暖かい。



大荷物だ。



重太郎新道を上高地に向かい下山。
途中の岳沢小屋でヘリ(東邦航空SA315B)に遭遇。
独特の高い飛翔音が印象的だ。



上高地に戻る。ここで昼の12時だ。



帰りもバス・電車を乗り継ぎ帰る。



長野駅。
ここからは新幹線で一気に戻る。



夏空がきもちよい。
高崎駅付近から撮影した赤城山だ。
新幹線は久々に乗ると車窓が速くて大変面白い。


以上、無事に帰還。総費用29k。
大規模作戦によりかなり費用は要したが面白かったので大満足。