旅行記
2012/07 木曽駒ケ岳
木曽駒ケ岳は、中央アルプスの最高峰で2956mの山である。
頂上付近は、1km×1kmくらいの台地状の地形になっており、
頂上直下2850mにはテントサイトもある。
連日うだるような猛暑(38℃)だが、標高2850mなら快適なはずだ。
そこで早速、2泊3日でテントで行ってきたものである。

新宿からは高速バスで駒ヶ根ICまで一気に3時間半ほど。

+1000円で2席利用できる「ひとりだけシート」を利用。
専用コンセントもあり、ノートPCでネットしつつ行くのは快適だ。
N700系のビジネスマンごっこである(座席は狭いが)。
1時間あたり300円なら結構おとくな感じだ。
普通列車のグリーン車を2時間利用しても400円/時だし。

途中では並行する中央本線の普通列車を追い抜く。

駒ヶ根ICで降りる。
ここからは路線バスに乗ってロープウェイへ。
IC前とあって、何もないので待つのがつらい。

標高2612mのホテル千畳敷から歩き始める。
半袖1枚で暑いがこれは重荷のせいなので辛抱だ。
森林限界は積雪の少ない中央アルプスとあって高く、2600m以上からだ。
ロープウェイで2612mまでアクセスでき、歩き始めから100%景観が得られる。
テント場までは標高差300mほどで物資の荷揚げも楽勝である。
以前の経験からは27kgまではいけそうだが、
最近は体重が5%くらい落ちておりパワーはそれ以上に落ちている。
(経験上、体重が51kgを切ると体調が悪くなり現在はギリギリ)
寝袋モンベル#0、水4L、椅子、サンダル、食事などで、
とりあえず快適装備を積み込み、20kgくらいの搬入量にした。
一度設営してしまえば2泊するので、ここはがんばりどころだ。
また、標高2850mの頂上台地まで出ればあとはハイキングである。
あと3日間はこの頂上台地で過ごすことになる。
しかし平日なのにすごい混雑だ。ロープウェイのくだりは1時間待ちだったし。
これでは土日は恐ろしいことになる予感。

今回の宿になる「頂上山荘」テントサイトは余裕の50張だ。

さっそくベースキャンプを構築して快適な別荘になる。
騒音防止のために周囲から離れているサイトをチョイス。

今回搬入の食料。
前回、肉を食べないと力が出ない感じもしたのでハンバーグも持参。
まあ頂上山荘では幕営でも食事対応は可能なようなので、
物資に制限があるならそれでもよさそうだ。(朝夕で3000円)

頂上は一応往復してくる。テントから往復20分ほどだ。
テント場はこんな感じ。
ちょっと雪が残っており、これでビールを冷やすパーティ多すぎでわろた。

頂上にあったのれん


翌朝。
テントに入りつつ朝日が見れるが、暇なので頂上へ。
テントサイトは非常に快適だが、ディーゼル発電機がうるさいのが難点。
発電機を使うのはしょうがないが、もうちょっと防音に配慮してくれても。
たとえば小屋の裏側に設置するなどだ。
小屋のトイレが新しくなっており非常にきれい。
水はかなり下から沢水をポンプアップしているようだ。
稜線上で水があるのは非常に快適。これなら何週間も住めそう。

頂上には御来光待ちの多くの人が。




反薄明光線だ。




はるか遠くには昔、日帰りで標高差2000mを登って辛かった空木岳が。
しかし辛い山行ばかり記憶に残るな。
常念岳とか厳冬期赤岳とかGW聖岳とか・・・。


朝陽があがる。

三角点。
ちなみに2956.3mで、これが中央アルプスの最高点だ。
周囲の岩盤の最高点より10cmほど高いが、
それでも岩盤の最高点は2956.2mはあることから安心だ。



テントに戻り二度寝するが、8時半くらいになると強烈な日差しに照らされ、
寝袋に入らなくても暑くて寝れなくなる。
つーか8時半はいくらなんでも寝坊しすぎでしょう。
とはいえ、今日はやることがないのである。とりあえず飯にする。

しかしずいぶんと残っているテントが多い。
これが北アならばみんな出発してカラッポなのだが、
ここが最高峰であるので、アタックしに行く場所もないのである。
北アの小屋は戦うためのベースキャンプだが、
ここの小屋は避暑のための別荘といった感じである。
(これは尾瀬にも言えるかもしれないな)

出発。

まずは定番の宝剣岳へ。
2931mと高峰だが、2850mの頂上台地から見ると、
ちょっと岩が盛り上がっている程度にしか見えない。

宝剣岳の直下は切れ落ちており1000m以上下が見える。
1年に1人くらいはここで死亡事故になるんだよな。

高空を飛行機が真西に向かって通過していく。
ここの直上を通るのは、成田発中国方面などだろうか?
成田発・満載のB747でもここまでに高度10kmは可能だ。
少なくとも国内線ではなさそうだ。4発機だし。

頂上の祠

下界との標高差は大きい。
標高800mの駒ヶ根から一気に2100mの標高差を以って立ち上がり、
この標高差はかなり大きい。
上高地から見る穂高岳はまことに立派だが、
これは標高差は1700m(3190/1505)だから、これよりも大きい訳だ。


次は行ったことがなかった伊那前岳へ。

こちらは千畳敷を別角度から見ることになるので面白い。


あんな下(といっても2600mくらい)に池がある。
テントに戻り昼飯にする。
この日あたりは連日で38℃などの猛暑日になったようだが、
この標高2800〜2900mでは長袖1枚で快適だ。

高山植物も多く咲く。
背景がボケるのが面白い。

肉が足りない感じがしたのでハンバーグを作成だ。

夕方はちょっとだけにわか雨になったがすぐに止んでしまった。
しかしずっとガスガスの状態でやることがない。

夜のテント場。
テント場は平和だが、小屋は1畳2人の大混雑になったようだ。
まあテント場も設営場所が足りなくて、
整地が悪い場所を必死に床堀して何とか設営したパーティもいたが。
20時半くらいに「道に迷ったので泊めてほしい」という2人組が小屋に現れ、
土間で寝るとかどうとか色々大変だったらしい。
小屋のあんちゃんも大変だったようでその声がテント場まで響いていた。
モンベル#0は超ぬくぬく快適で、下着姿のままでも余裕だ。
実際には寝袋から出たときに寒いので服は着たほうがいいが。
荷物が厳しい登山(槍穂高など)なら当然軽い#3にするが、
今回は荷物が余裕だしな。
下界の街の灯が見えるが、こちらは電力消費ほぼゼロ生活なのと、
下界が熱帯夜の中を煌々と電気を使っているのが対照的だ。
こういう下界の灯は、下界の生活がおかしいと疑問を抱かせるには十分だ。

翌朝。神社のシルエットがかっこいい。


同じように頂上で日の出だ。
下界は薄い雲が掛かっており雲海になっている。

2850mのカフェへようこそ。店と異なり210円と安いのは大変助かる。
しかし綺麗だな。
あまりにも快適なので下界に戻りたくない。
ここで1週間くらい暮らしたい。
風呂は2600mくらいまで下って沢で水浴びでもするしかないが・・・。


伊那前岳からの宝剣岳は角度が違ってかっこいい。

ロープウェイ駅に戻ってきた。

同じく高速バスで戻る。


帰りはSクラスシート。
+1000円でかなり広く、おまけに先頭の1人がけシートをゲット。
コンセントもあるため、快適にN700系ビジネスマンごっこだ。
これで缶ビールもあれば完璧だな。
座席は新幹線の普通車よりは広いだろう。

帰りは日曜日午後の中央道上りの渋滞回避のため早めにいくが、
すでに13時から渋滞発生しててわろた。
12時くらいには小仏TNを通過しないとダメなのか。
登山の場合は早出早着が基本だから問題ないが、
一般の場合はこれでは日曜日は観光時間取れないであろう。
新宿からはJRで帰還。
20kgの荷物も背負うのは楽勝だが、混雑した電車で運ぶのは本当に気が重い。
ストックなどは危なくないように梱包するがそれでも気を使うし。
高速バスであればトランクに突っ込んでしまえばOKだが・・・。
以上、無事に帰還。総費用18k。