旅行記
2012/02 福岡
というわけでまた福岡です。
今回は往復とも成田便を利用して、どんなルートになるかを調査した。
なお今回は航空券は往復8kである。
980円・3800円・5800円・7800円など安い運賃がそれぞれ20席あるが、
980円は業者BOTに瞬殺されてしまうのだが、
3800円はなんとか人力でも予約できるレベル(成功率1/5くらい)で、
5800円なら、朝9時半にPCの前に居れるならほぼ確実に予約できる。
さて、成田福岡はRNAVルートになるので、どんなルートになるか分からず、
当然その日によっても異なるはずだが、
推測すると結構良い感じのルートっぽいので楽しみである。
福岡では6時間ほど時間があるので、
前々から行ってみたかった太宰府天満宮に行ってみることにした。
いつものように成田空港。
今回は始発電車で行き、かなり余裕をもった到着だ。
バスでスポットまで移動。このほうが面白い。
よし今日も往復2000kmを飛ぶぞ。
早速離陸。
成田空港上空を旋回して高度を上げる。
東京上空を通過する。
最近開通した東京ゲートブリッジ。
羽田空港。
横浜へ。
富士山まで20分だ。
空港からは遥か遠くにみえる富士山だが、
そこまで20分で行けるんだからこれはかなりすごいことでは。
しかし、、、富士山の南をこの高度で通過するか・・・!
富士山上空は高度14000ftまでが自衛隊の制限空域(火力演習などがあるため)
計器飛行の飛行機は16000ft以上を飛ぶことになっているが、
今回は高度6300mなのでわずか21000ftと、
富士山そのものが13000ftあることを考えればかなり低い高度である。
これはなかなか見れないお得な絵だな。
高度6300mと低いだけあって南アルプスの通過も大迫力。
これは遊覧飛行状態。
天竜峡だ。
と奥には中央アルプスだ。
恵那山と中央アルプスは同じ山塊ということになっているが、
こう見ると結構とおい気がするな。
名古屋
名古屋もこのとおりで遊覧飛行みたいなもんだ。
名古屋駅
しかし高度6300mまで下げても飛行速度が620km/hほどで、
おそらく250km/hほどの偏西風で押し返されている。
ボンバルディアDHC-8-Q400の場合は最高速度660km/hほどなので、
これでは飛行速度はわずか410km/hほどになってしまうことから、
おそらくもっと低い高度を飛ぶことになるはず。
しかしアルプスをパスするには高度4000〜5000mは確保したいところで、
どんな感じに飛ぶのか興味あるな。
ちなみにレシプロのB-29だと570km/hほどだから、320km/hしか出ないことに。
どんどん西へ
JALの747としばらく並行して飛ぶが、
あちらのほうが高度が高いため向かい風が強いらしく、こちらのほうが速かった。
しかし高速な747と低速な737では、Mach0.06くらいの巡航速度差があるので、
向こうも本気を出していない可能性もあるな。
国際線で出発したばかりで重いとか。
福岡空港では降雪のためホールドを指示されるが、
同じ場所をぐるぐる旋回するわけではなく、
対馬のあたりまで飛んでいくような迂回ルートとなった。
対馬がはっきりと見えるが、韓国は確認できなかった。
そして福岡空港に到着。
着陸進入中に福岡高速が見えたが全面通行止めになっていてわろた。
西日本鉄道で大宰府へ
太宰府天満宮は学問の神様で、受験シーズンのいまは非常に賑わっている。
雪が積もっており地面が滑るが、
かなり縁起が悪いのでちゃんと塩カル撒いとけよな。
なお「落ちない」にちなんで日本航空もここに奉納してるとか。
そりゃ落ちられたら困るわな。
太宰府天満宮では何と梅が咲いている。
これは飛梅という曰くつきの梅で、
こちらが開花すると九州地方の新聞に載るほどのものらしい。
菅原道真が西暦901年に京都から福岡に左遷されると、
あとを慕って1日にして飛んできた、というものらしい。
まあ京都から福岡は新幹線で3時間くらいだし、
AMAZONお急ぎ便なら1日で到着するしな。
10世紀に「1日にして京都から福岡」というのはまさに伝説だが、
その距離を普通に日帰りできるようになっており、
それらを実現した新幹線や飛行機は伝説級に速いのか。
35mm版フルサイズでF9相当の深度ということもあって、
結構ボケるのが面白い。
あとは博多駅でしばらく暇をつぶす。
N700系のぞみ(東京行)を見送ってから空港に行くが、
あの「のぞみ」よりも速く東京につくことになる。
むかしはよく18切符を使っていたが、それでもさすがに福岡まで来たことはない。
東京からはるばる20時間以上をかけて福岡まで来たら感動も大きいだろうな。
飛行機だと旅情もくそもないのが難点だわな。
福岡空港へ戻る。
帰りは夕日が沈んだあとからスタートだ。
大阪の夜景などが見えるが、暗くて様子はさっぱりだ。
しかし大阪湾の形がはっきりとわかる。
あと東京と名古屋の夜景が同時に見えるのは結構びっくりした。
東京名古屋といえば、夜行快速で1晩掛かる長い距離のイメージがあるが、
高度12kmからだと一気に見える程度の距離なんだな。
成田空港に到着し、
いつものように京成電鉄の株主優待券でスカイアクセス線の特急に乗り、帰還。
総費用15k
福岡線は、旭川線よりもだいぶ値段が高めなので、あまり沢山乗れないよな。
参考
往復の高度と速度。
行きは偏西風に押し返されて600km/hちょっと。
福岡上空でのホールド中は燃費のためにそこそこの低速飛行だ。
まあ速くても遅くても燃費悪化するので最適速度を維持していたのだろう。
帰りは一転して高速で、最高速度は1195km/hだ。
拳銃弾よりも速く、1kmを3秒で駆け抜ける速さは、国内旅行においては反則だ。
飛行ルート 白地図は(C)craftmap
空港付近は推定。行きが青、帰りがピンク。
福岡でのホールドは同じ場所をぐるぐる旋回するわけではなくて、
単に遠回りさせるだけのようだ。
帰りは浜松沖の遠州灘訓練空域を避けるためのかなり南周りだ。
陸上を飛ぶ時間が短く、遊覧飛行的にはあまり面白くないのが難点か。
行きはほぼすべて陸上飛行で高度も低く、
東京上空も通過できるし、非常におすすめ。