旅行記


2011/08 中国 北京

今回は珍しく海外旅行シリーズである。
海外旅行は実は2年ぶりで、前回は中国チベットに行ったのだが、
中国深セン・中国チベットに続き、3回目の中国旅行である。
今回は羽田の国際線ターミナルを使ってみたいと思ったが、
羽田発着・JAL便・8月ということで、結構高かったが、まあ良しとしよう。



朝早い便なので蒲田のホテルに前泊する。
蒲田のホテルはいつも安いビジホで、今回は4200円だった。
カプセルホテルでも3000円くらいなので、4200円なら文句なし。
おかげで10泊くらいしている。

とにかく早朝の羽田空港からスタート。




早速離陸して雲1つない(?)青空である。
しかし翼の上の席なので下がさっぱり見えない。



こちらはビジネスクラス。
座席は新幹線のグリーン車より狭い。
羽田北京は運行時間3時間でビジネスだと+8万円は取られるが、
新幹線は5時間の東京博多などであればG車で+7000円とオトク。



機内食。
さすがに日本発の機内食はうまい。
ちゃんと日本発でしかもいかにもJAL便らしい日本らしさが盛り込まれてて、
かなりセンスが良いと思う。



中国上空に入る。
天津あたりから上陸したため、ずっと市街地となる。
物凄いビル群である。




しかし空は霞んでいるな。



高速道路や新幹線が見えた。



北京首都国際空港に到着。
時差があるため、時計を1時間遅らせる。
遅らせる分には、夜型生活者にはちょうど良い感じだ。
日本はGMT+0900だが、
一般的なネットゲーマーだと朝10時就寝〜夕18時起床といったところなので、
これはGMT+0000となって、ほぼヨーロッパの生活タイムと同じとなる。
一般的な登山者だと夜19時就寝〜朝4時起床といったところなので、
これはGMT+1200となって、ハワイなどとあまり変わらない感じだ。



そこからは送迎の車でホテルまで移動する。
空港からは「機場高速」という専用の高速道路があるが、
北京の渋滞はなかなか激しく、やや混雑している。
ちなみに3車線で最高速度は120km/hである。
同様に「機場快軌」という空港アクセス鉄道もあるため、
公共交通派ならこちらのほうがおすすめ。



途中で王府井(ワンフージン)に寄る。
北京で一番の繁華街である。



大きな本屋に行くと、ちゃんと日本書コーナーがあった。
ただし結構高い。




途中で天安門広場に寄る。



ちなみに50cm×50cmの配置で50万人を収容可能なんだとか。



コミケの開催はちょっと難しいかな。



ホテルに到着。
ツインで1部屋2.5万円のなかなかの高級ホテル。



夕食。
油っこいため若干口に合わないが、そんなもんだろう。



近所の便利店に行って買出しをする。
値段も安く、なかなか楽しい。




ホテルに引き揚げる。



遠くには市街地の夜景が。


2日目


朝食。普通のバイキングだ。



中国北京といえば外せないのは万里の長城だ。
距離は50km以上あって結構遠いのだが、
実は万里の長城の直下を高速道路が貫通しており、
ICも至近にあるため車で1時間程度で到着する。



超大混雑。
30℃以上ありなかなか暑い。




空が霞んでいるのは中国なのでしょうがない。




しかしすごいな。



昼食。おいしそうでしょ?
4人で5人分のセットを食べたのでなかなか量があって大変満足。



こちらは明の十三陵。日本でいう古墳である。世界遺産。



戻る。
ちなみに北京は環状道路ネットワークはかなり良く整備されている。
市内には5つの環状道路があり(もちろん立体交差の高速道路)、
東京と比べるとかなり凄い。
東京は1周繋がっている環状道路は都心環状線C1しかないからな。

夕食はしゃぶしゃぶ。



3日目


今度は北京の公共交通について偵察だ。




地下鉄ネットワークは今のところ大阪以上東京以下といったところだが、
猛烈な勢いで建設中であり、あと5年もすれば東京以上のネットワークになる。

車内は一部に非冷房車があるものの、基本的には清潔で快適だ。
混雑した場所では壁際に陣取るに限る。
ネットゲームの経験から、壁際だと索敵範囲が半減するので、
周囲に敵が多い場所だと難易度がやや下がる。
また待機する際に壁を背にすれば後方から不意打ちされない。

■自分
□索敵範囲

 通常      壁際
□□□□□  |□□□
□□□□□  |□□□
□□■□□  |■□□
□□□□□  |□□□
□□□□□  |□□□
索敵範囲24  索敵範囲14




地下鉄のチケット。
運賃は2元(24円)均一と安く、運行頻度も高いためかなり便利。



北京駅。



北京の場合は都市間鉄道同士は都市鉄道で結ばれておらず、
たとえば北京駅から北京南駅などへ移動するには地下鉄となる。
日本でいえば、新宿駅・上野駅や東京駅などからそれぞれ長距離列車が発着しており、
山手線がなく各駅間を地下鉄で移動することに似ている。




平壌行きの国際列車なども出ていてすごい。


中国で売っていた時刻表を読む。
2011年7月版であるが、超急ピッチで建設が進む中国では、
2年もすれば現況の時刻表はアテにならなくなってしまう。
とはいえ、色々と面白いことを読み取ることができる。

中国で日本の東海道新幹線にあたるものといえば、
北京から上海を結ぶルートである。
北京南駅⇔上海虹橋駅は、1318kmもあり、東京熊本よりも遠いのだが、
所要時間は最速4時間48分、平均的には5時間くらいで、毎時2本も列車が出ている。
表定速度は275km/hとなって、これはかなり速い。
なにせ最高速度は350km/hで途中停車駅も2駅とかだったりするから当然だが、
それでも日本の新幹線よりもだいぶ速い。
運賃は2等車でも7000円くらいと安いが、中国の所得水準を考えればかなり高い。
国内線の航空機もかなり多く、毎時1本近くあるし、所要時間は2時間ちょっとと短いが、
空港アクセスを考えると所用時間的にはタイかやや速い程度だ。
運賃は12000円程度はするので日本よりは安いが、やはり高い。

他にも凄いのが、北京⇔天津の路線である。
日本で言えば、東京と横浜のような関係であるが、
距離が120kmあるのにも関わらず、毎時3本の列車が出ており所要時間は30分。
しかも途中停車駅が1駅あるのにだ。表定速度は240km/hにもなる。
新宿⇔横浜も湘南新宿ラインで30分だが、こちらは30kmと近い。
これだけ速いのは、350km/h運転ということもあるが、
大都市圏でも線形が良いことが挙げられる。
日本の新幹線では東京付近では線形が悪くスピードが出ないが、
中国の場合は北京を発車するとすぐに最高速に達する。
そのため、120km離れた天津まで30分で到達するが、
東京駅を発車した「はやぶさ」は30分では大宮駅をちょっと過ぎて蓮田市に入った程度で、
だいたい走行距離は40kmといったところ。

最長距離を運行する列車は北京発ラサ行きの列車で、
距離3500kmを2泊3日での運行になっている。
これで国内列車なんだから凄い限りだ。
日本だと定期列車だと北斗星などで1200km程度があるのみだ。
3500kmというと鹿児島〜稚内よりも長いことになる。



切符がないとホームまで入れてくれない。
日本と異なり、入場券というものもないため、列車を撮影するのは不可能だ。





こちらは北京南駅。
上海や天津行きなどの高速鉄道も頻繁に発着している。


ちなみにタクシーは初乗り10元、kmあたり2元とかなり安い。
日本では100km乗って3万円かかるが、こちらでは2500円である。
ただしタクシーに限らず車の運転マナーはかなり悪いので要注意だ。
基本的には車優先(というか自分優先)なので轢かれないように要注意。



空港まで移動する。
混雑しているので早めの到着が肝心だ。

「首都機場」というのがなかなかかっこいい。


かえりもJALの羽田行きで帰還だ。







機内食。




徐々に日が暮れる。




高空の夕暮れは非常に美しい。
すぐに日が沈み(東向きへ飛行しているので)、漆黒の空となる。
真っ黒な空でもよくみているとはるか遠くにいくつも航法灯が点滅しており、
おそらく100km以内の範囲にかなりの数の航空機が居ると思われる。




その後は、静岡の南を通り、普通の国内線の羽田アプローチと同様に飛行し、
A滑走路に着陸。



以上、無事に帰還。総費用80k。
お盆の時期が近く飛行機が高かったこと、前泊したことなどから、
費用がかなりかさんでしまった。


参考(C)GARMIN,MAPSOURCE

往復の飛行ルートについて

何がネックかというと、
・北京周辺の空域の混雑
・北朝鮮領空と平壌FIRの迂回
・羽田周辺の空域の混雑
などがあってなかなか遠回りになっている。
ソウル周辺もそれなりに混んではいるが、高空を通過するので問題ない。



行き


帰り

巡航高度が何回か変わっているのは、
ソウル⇔天津の間の航空路は巡航高度がいくつかに指定されていることによる。
なお羽田付近と北京付近がないのは電子機器が使用できないことによる欠測。
GPSをONにした直後などは精度が悪いのでデータを除いているのと、
高度よりも速度のほうが精度が悪くなりやすい(位置の差分になるため)。

帰りに巡航高度がゆっくりと上がっているのは、
気圧高度を使用しているために、
気圧が高いところにいくと徐々に(真の)高度があがってしまうことによる。
最大では12600mとなかなかの高高度を巡航することとなった。