旅行記



2011/04 富士山(須走口から9.7合目まで)

富士山もとうとう冬を終え、やっと春となった。


各登山口の状況について
■吉田ルート
スバルラインが4月27日に5合目まで開通した。
例年は4月頭に開通するのだが、
地震により橋脚がズレるなどの被害を受けたため、
開通が遅れていた。
■富士宮ルート
地震により盛土の崩壊などがあったため、依然として通行止め。
復旧の目処が立っていないが、夏までには開通させたいとの事。
最も標高が高い5合目(2380m)で、かつ南側のルートなので、
5月・6月の残雪期には重宝するルートなのだが。
■御殿場ルート
4月末に例年通り開通したが、5合目の標高が低いので、
他の車道が開通する5月以降はあまり利用価値は少ない。
■須走ルート
例年通り4月末に開通した。
標高は2000mとやや低いのが難点だが、
スバルラインは夜間通行止めのため、
ここは前日入りして高所順応するのには非常に有利。

というわけで須走ルートに決定。

コース状況
■5合目〜6合目
樹林帯は積雪が多いが、アイゼンは不要な感じ。
■6合目〜7合目
積雪が多く斜度も徐々に出てくるためアイゼンが必要。
■7合目〜8合目
斜度がかなり出てきて、氷の上に新雪が積もっているため、
アイゼンの効きはしっかりとある。
アイゼン・ピッケル必須だが滑落しても何とか停められそうな雰囲気。
■8合目以上
氷がやや硬くなり斜度も増してくる。
滑落しても停められるかはちょっと微妙なところ。




深夜に5合目まで車を走らせ、車中泊する。
駐車場に車は10台程度でこの時期にしては意外と多い印象。



朝、日の出となって暖かくなってからスタート。




歩き始めは樹林帯なので、日出後でないと怖い(ビビリ)。








まずは登山口の古御岳神社に参拝し登山の無事を祈る。




7合目。




少し休憩をする。



7ヶ月ぶりの高度3000mオーバーで出力が上がらない。
(前回は昨年10月の奥穂高岳3190mが最後)




ちょっと斜面の状況が悪く撤退を考えるが、もう少し登ってみよう。



雲海。



氷がやや硬くなり斜度も増してくる。
滑落しても停められるかはちょっと微妙なところ。




この雲海は富士山ならではだよなあ。
飛行機に乗って雲海だと「やられた!!失敗した!」って感じだが、
登山での雲海はまさに感動だ。



9.7合目(標高3650m)まで来た。
かなりきつい斜度、頂上まではあとちょっとであるがさらに斜度がきつくなる。
実は先行者が1人居るが、ちょっと自分には無理そうだ。
悔しいが撤退する。




撤退すると決まったらこんな恐ろしい斜面に長居は無用、とっとと降りる。









ちなみに下界は曇り。



7合目以下はシリセードに大変適する状況。
ソリを持参して正解だった。
8〜7合目は、滑落停止体勢のまま滑れる。
(速度が上がりすぎたら滑落停止する)
で、調子に乗って滑ってたら累計で標高差1000mくらい滑ってしまった。
最高速度はGPSログで27km/hを記録!
(10秒間の平均速度、10秒で75mを滑走)

たまに新雪が積もっていない氷の斜面もあり、
そういう斜面に突入すると急加速してしまうため、
滑落停止姿勢に切替えて緊急停止することも。
おかげで肩が痛い。



5合目に戻ってくる。
神社で登山の無事に感謝する。
滑走をしたため、膝の負担はかなり少なかった。




帰りの富士あざみラインは桜が咲いており、なかなかドライブに適する道路。

しかし平均斜度10%、最大斜度20%の道路はなかなかの急勾配だ。
登りはエンジンが心配だったし下りはブレーキが心配だ。
そもそも20%つったら斜路付き階段のレベル。



帰りの中央道はGWのはじめということもあり下りが大渋滞していた。
無事に帰還。

その後、東京に(電車で)行き飲み会に行ったら、
久々の富士登山で疲れていたのか酔いまくってしまった。

以上。



追記

本日富士山に入山した男性が滑落し7合目で遺体で発見とのこと。
事故については帰宅後に知ったので状況は不明。
謹んでお悔やみ申し上げます。