旅行記
2011/03 茨城上空偵察フライト
大震災による陸上交通の寸断に伴い、空路で臨時便が運行されている。
現在のところ、JAL・ANAなどが山形や花巻空港に運行しているが、
スカイマークも、茨城⇔神戸を2往復運行している。
茨城県南については激しいダメージを受けているわけではないので、
空路の需要はそれほどは高くないようだが、
被災地応援という意味もあっての臨時便である。
ところが、茨城⇔神戸で便を運行するにしても、
羽田においてある予備機材を使用するため、
羽田から茨城に飛行機を回送しなければならない。
今回、羽田から茨城に回送する飛行機に乗せてくれるという、
特別フライトが運行されることになった。
羽田から茨城までは、直線距離で90kmほどであるが、
東京上空は軍用区域や羽田成田の到着出発ルートが激しく入り組んでいるため、
直線で飛ぶことはできずかなり大回りの迂回となり、
実際の飛行距離は230kmである。
そうすると関東の広い範囲を低空で偵察飛行することになるので大変面白い。
運賃は10,000円。
かなり長距離の偵察飛行で1万円は非常に安いといえる。
(地上から行くなら3000円ほどで行けるのだが・・・)
仮にセスナ172で行くとすれば直線で飛べるため飛行時間35分、
7万円/hとして4人乗っていけば、1人1万円になるから偶然にも値段は同じだ。

ガソリン不足の影響で首都高の交通量も減っている。

良い天気だ。

茨城行きの便に搭乗だ。

今日は富士山も見える。

足止めを食らったときように非常用装備も準備。
というか山用の非常セットそのままである。

羽田空港はいつもよりも閑散としている雰囲気。

バスでスポットまで移動して搭乗だ。
特別フライトなのでブリッジは使用できないようだ。

12人を乗せてスタート。
170人が乗れるB737-800で12人はかなり贅沢だ。
1人1列になるので両側どちらの展望も楽しめる。
12人なら伊豆諸島に飛んでるドルニエでも十分な気もするが。

南風運用のためC滑走路からスタート。
巡航高度に達するのも早いためか、ベルトサインの消灯も速かった。
地震による液状化で使用不能になった東京ディズニーリゾート。
駐車場がまるで泥沼のようになっている。

新浦安上空。
同じように泥沼化しているところがある。
道路には液状化したあと乾いた泥が路肩に積みあがっているようだ。

なかなか絵になる景色。

巡航高度は4000m、速度は580km/hほどである。
セスナ172だと高度1000m、速度180km/hほどなのでだいぶ高いが、
ターボプロップの旅客機よりはだいぶ高度速度ともに低い。

つい先日、完成の634mに達した東京スカイツリー。
塔の先端が太くなりかなり存在感が増した。
航空機から東京を見るときにおそらく一番目立つ建築物だ。

埼玉が見える。

いつでも関東上空からは富士山と南北アルプスが見える。

利根川を横断する。
色々なところに橋が架かっておりかっこいい。

建設中の圏央道。
上空からみた感じ、ほぼ用地取得は終えているようだが、
橋以外の工事にはまだまだ入ってない感じ。

反対側の窓には筑波山と、奥には霞ヶ浦。

国道4号を平行して飛行する。
車も結構飛ばしており恐らく80km/h程度の巡航速度であろう。
こちらは570km/h程度は出ておりガンガン追い抜く(当然だ)。

小山。
上空からは特に地震の被害は確認できない。
新幹線は往復で毎時4本しかないためか、見かけることはなかった。
なお200km/h制限になっており地震後のダメージを考慮して減速運転だ。

男体山などの日光の山々が綺麗だ。

こちらの高度3900mに対してあちらの山々が2500m程度なのでだいぶ近く見える。

宇都宮。
同じく震災被害は確認できない。
距離は小山から新幹線1駅だが飛行機だと所要時間僅か3分。

北茨城の山岳地帯を通過し太平洋側へ。

日立のあたりの市街地だろう。
津波の被害があるのが上空からも確認できる。
家屋の屋根にブルーシートが掛かっており、地震の被害もでかい。

常陸那珂火力発電所。
地震&津波でダメージを受けており復旧にはかなりの時間がかかるとか。

津波で炎上した自動車。
コンテナも散乱しており非常にひどい。
そのあと震災により通行止めとなっている東水戸道路直上をパス。
復旧工事が全力で進められている様子がわかった。

その後は空港に無事に着陸。
横風が強くやや不安だったが衝撃もなくナイスなフライトだった。

地震で損壊した茨城空港。

建屋は無事のようだ。

国際線は全て欠航となっている。

なぜか百里飛行場にはF-4ファントムが大量に並んでいる。

そうしているうちに1機飛び立っていった。
さすがに超音速(飛行が可能なエンジン)の排気はめちゃくちゃうるさい。

今度は自衛隊のヘリが直上をパス。
北方向に飛び去っていった。

茨城県警のヘリもとまっている。
カメラがついており、おそらく震災被害確認用だろう。

SKYMARKの神戸行き臨時便が飛び立っていった。

羽田の札はなかったためか手書き。

さて、500円の高速バスで東京まで戻る。
乗客は20人ほどで、そのうち航空機利用者は僕だけ。
地元住民が便利に利用しているようだ。
飛行機だとあっというまの距離であるが陸路で戻るのは大変。
常磐道はまだ被害があり、橋脚の繋ぎ目などが段差になっている。
そのため50km/h規制となっている。

完成した東京スカイツリー。

その後、無事に東京駅まで戻る。
常磐道が制限50だったのにも関わらず、定刻より速い1時間40分で到着。
その後、秋葉により、無事に帰還。総費用14k。