旅行記



2011/02 国道120号(金精峠)

国道120号は日本で第3位の標高となる金精峠を通過する国道である。
金精峠は栃木県と群馬県の県境にあるが冬季は積雪のため閉鎖となる。
今回、その閉鎖の状況を確認するために行ってみた。


東武鉄道で日光へ。


日光湯元温泉へのアクセスは東武日光駅からバス1時間20分。
毎時1本程度は出ており非常に便利。
料金は往復3200円なので3人以上で日帰りならレンタカーのほうが良いか。
東武の日光フリー切符であれば、
東武日光までの電車も含めて安くなるのでおすすめ。



日光湯元温泉までは除雪され道路状況は快適。



まずは温泉寺へ。



春夏秋の期間は、日帰り入浴もやっていて非常に評判が良い。
なかなかよさそうな雰囲気だが、入浴はできないのが残念。




温泉の源泉地帯から登り始める。



地面からボコボコ源泉が湧き出していて、ものすごい硫化水素臭だ。
源泉が湧き出す部分には屋根がかけられている。
硫化水素のために覗き込まないことという注意書きがある。
地面には源泉が流れており暖かい。



その先の冬季閉鎖区間は、
最初のうちはスノーシューコースの一部になっており、
トレースはかなりしっかりしている。



しかし、スノーシューのトレースはツボ足だとかなり沈むので大変。



トレースはスノーシューのもののみなので、ワカン・スノーシューは必須。
「体重が軽いから楽勝!!」とか思ったが実際にはそんなことはなかった。
何もないと非常に苦労することになる。



途中、「ドーン」という音がどこからか聞こえてきて、これは多分雪崩だろう。
道路が開通してからも、雪崩で一時的に通行止めになることもあるそうだ。



雪崩のデブリが出ているところもある。




約1時間ちょっとを要して金精トンネルへ到着。
車では5km・7分の行程だが歩くと非常に大変だ。
しかもカーブの部分をショートカットしているのに。




看板が緑なのは、昔は有料道路だったからだそうな。


背景には男体山・戦場ヶ原・中禅寺湖などが綺麗。




トンネルは完全に板でふさがれており、
群馬県側に通り抜けることはできない。



いつも車が通る道路が雪に埋まっているのは非日常感たっぷりで、
ドライブ好き・道路好きの人にもおすすめしたいところ。



駐車場となっているのだろう、結構広いスペースがある。

トンネルの上の稜線にある金精神社へ・・・と思ったが、
非常に雪深く+急斜面で登ることができなず、当然トレースもなし。
連日の高温で雪も緩んでおり雪崩も怖く、結局諦める。




帰りは国道ではなく、金精沢を下って戻る。
スノーシューのトレースがあり、ラッセルに苦労するが、下りなのでだいぶ楽。
しばらく進むとスノーシューコースに合流し、
トレースは一層濃くなる。



温泉神社。
神社の参道の階段は急勾配で雪斜面になっており滑落に注意。
観光客が滑る事例が多いのか、夜間立入禁止の看板が。



せっかくなので入浴していく。
強烈な硫黄の温泉で、豊富な湧出量のために基本的に源泉掛け流しになる。
ただし高温のために加水しているものもあるようだ。
遠くは中善寺温泉までパイプラインで輸送されているとか。
入浴料は1000円とやや高いが、宿の格から考えるとむしろ安いと言える。
むしろ2000円とか払ってもいいから超高級旅館の温泉に入りたい。



またバスで戻る。






帰りは特急スペーシアで戻る。






以上、無事に帰還。

 交通費  5k
 食事代  1k
 入浴料  1k
 減価償却 3k
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 計    10k


参考



ちなみにこちらは群馬県側の国道120号。もう5月なので雪はない。



山行の2週間ほど前に航空機から撮影した奥日光エリア。


金精峠付近。
はっきりと国道120号のラインがわかる。