旅行記
2011/01 八ヶ岳(天狗岳)敗退
八ヶ岳のうち森林限界を超える部分は、赤岳・横岳・硫黄岳・天狗岳とあるが、
赤岳・横岳は死亡率0.1%に達する山で非常に危険なため、
1年間に1回まで自主規制しているところである。
天狗岳はこの中では最も標高が低く、
危険箇所も少ない(10本アイゼン+ピッケルでOK)ため、ここに行くことにした。

今回は朝出発で登山口の渋の湯を目指す。
浅間山が白く輝き非常に美しい。
高速道路だが非常に眺めが良いドライブだ。
アスファルトの黒と、雪の白が非常にコントラストが高く、
かなりアンダーで撮影しないと白飛びが激しい。

登山口の渋の湯。
駐車料金は2日で2000円と非常に高いのが難。
ここからスタート。

今日は高見石(2270m)に宿泊するので、500mほど登るだけだ。

雪が明るいおかげで空が青く写る。

ISO80,F4だとシャッター速度が振り切れるほど。

静まり返ったシラビソの森、空がひたすら青い。
快適なスノーハイキングだ。
こういうのも楽しいな。

高見石小屋に到着。
小屋までは麦草峠からキャタピラ車両による物資搬入が可能であり、
比較的物資には余裕がある。
(麦草峠が閉鎖される冬はスノーモービル等で麦草峠までは搬入できる)

シラビソに囲まれた静かな樹林帯にある小屋だが、
小屋の裏には高見石という岩場があって、ここに登ると非常に見晴らしがよい。
この岩場、1mくらいの岩が積み重なっているので、
カメラとか財布を落とすと回収不能になりそう。

佐久平が一望できる。
長野新幹線や上信越自動車道がはっきりと確認できる。
新幹線は佐久平駅の前後のみで、ほかは全てトンネルになっているが。


嫁も持参。
マイナス8℃、風もあり非常に寒い。

今回は素泊まりで宿泊だ。
1人あたりの料金は、素泊まり4700円+暖房費300円+個室代1600円=6600円。

部屋はこんな感じ。
5畳ほどで、コタツ・ストーブもあり非常に快適。
これならば山小屋というよりも民宿に近い感覚で利用できる。


夕日が沈む。

日が沈んだので夕食にする。

夕日が沈むと、佐久平の街の灯が輝きだす。
しばらく眺めていたが、長野新幹線が通過する光は確認できなかった。

夏はこういうテラスで夕食にするのも楽しそう。
冬はあまりにも極寒でちょっと・・・。


夜は満点の星空だが、関東平野方面がやや明るい。
上の写真 PowershotS90
, ISO800 , F2 , 15s
下の写真 E-P1 , ISO6400 , F4.5 , 13s
Powershotのほうがレンズが開放値で3倍明るいが、
E-P1はセンサーが5倍は大きいので感度は上げられる。
総合的に見ればE-P1のほうがやや有利。
(もちろんF0.95等の明るいレンズがあれば圧倒的だ)
比較写真ではE-P1でISO6400まであげているのでノイジーだが、
ISO1600くらいなら、PowershotのISO400と同じくらいの画質が出る。

翌日は冬型が強まり暴風雪となった。

朝食。

あまりに寒いのでホッカイロを服の中に3個装備する。
更に足の指先が寒いので、靴の中に靴用ホッカイロを入れる。
結局この靴用ホッカイロは、5時間の歩行でも中身が破れることもなく、
ちゃんと使えたので、靴の保温性が足りない場合は十分実用になりそう。
なお手については、凍傷で指がなくなるとPCの使用に支障になるため、
PAINEの分厚い冬季用手袋をちゃんと買っている。

こいつらも凍結中。

気温はマイナス10℃とそれほど低くは無いが、風があって辛い。
天狗岳を目指すが、森林限界上では猛烈な暴風雪で前進できない。
多くの人も引き返していたことから、我々も撤退を決断する。

黒百合ヒュッテに戻る。
テント場も賑わっていて、
1人1000円と結構高いがトイレなどもあり快適という話。
(学生は700円に値引きされるとか)
結構ワカンを装備した人が多いが、
八ヶ岳でトレースがないルートなんてかなり限られるし、
一体どこのバリエーションルートにいくんだろう?

渋の湯に下山し、渋の湯で温泉に入る。
渋の湯の温泉は、pH3以下と強烈な硫黄泉だが、源泉温度27℃と低いのが難。
とはいえ、温泉そのものはなかなか良い。
風呂には、源泉掛け流し浴槽もあるが、
さすがに27℃に浸かると心臓が止まりそうなので遠慮しておく。
麓から見た八ヶ岳。
冬型が強いとこんな風に山頂部だけ雲がかかりやすい。

車で帰還。

高速道路からは正面に赤城山。また男体山なども確認できた。
概算費用
直接旅費
交通費 5.5k
駐車場 1 k
宿代 6.5k
温泉代 1 k
間接旅費
食料費 3 k
装備品減価償却 3 k
=============
計 20 k
参考

小淵沢上空から撮影した八ヶ岳。
11月のため、標高1500m以下の広葉樹林帯は完全に秋枯れの模様だ。
1500m〜2500mの針葉樹林帯は緑色を保っている。
2500m以上の森林限界以上は地肌の色が出て茶色になっている。

今回のルート付近を拡大。
なにげに白駒池は凍結している。