旅行記



2010/08 成田スカイアクセス

成田スカイアクセスは、
2010年7月17日に開業した成田空港へのアクセス鉄道である。
開業直後に乗りに行こうとは思ったのだが、
あまりに暑いことと、開業直後は撮り鉄が多いだろうということで、
後回しになっていたのだが、
開業フィーバーも落ち着いたと思われる1ヶ月後に行くこととした。


ダイナミックレンジ±2EV(32倍)

せっかく京成線を使うので東京スカイツリーにも寄っていく。
暑いので夜の行動だが、夜は人も少なく、写真の撮り甲斐もあり一石二鳥。


今の高さは438mだそうだ。
今の時点でも圧倒的に日本最高の高さの建築物である。
ああ暑い、あの上に行けば地上より3℃は涼しいのだけれど。


夜なのでHDR写真にも適する。
ダイナミックレンジ±4EV(225倍)
肉眼を上回るダイナミックレンジである。


見上げると夜空に輝く星をバックに展望台が。


成田に移動する。
ホテル(3900円)にチェックインし、荷物を置いて、三脚だけを持って成田山へ。


ダイナミックレンジ±2EV(32倍)

夜が深まってきて涼しくなってきた。
涼しいわ、人はいないわで、写真撮影には最適だな。


普通に撮影するとホワイトバランス(WB)がおかしくなって画面が緑色になる。
RAW現像時にグレーを指定して正しいWBにするが、
画面内に月明かりで照らされる部分と蛍光灯で照らされる部分が混在し、
画面内で色温度が異なるために正しいWBにセットすることはできない。


ダイナミックレンジ±2EV(32倍)


これだけ暗いとAFが効かないのでMFで合わせることになるが、
たいていは無限遠に合わせておけば5m〜無限遠までジャスピンである。


ダイナミックレンジ±2EV(32倍)

HDR夜景写真はなかなか幻想的な感じに仕上がる。
特に彩度を上げなくても、長時間露光による色が蓄積されるため鮮やかな感じ。
おまけに人がいない・全域にピントが合ってるなど、
これではだいぶ肉眼とは違うようなCG的な雰囲気に仕上がる。
また擬似アオリ効果を付加していることも原因の1つだ。



ダイナミックレンジ±2EV(32倍)

無人の寺院は良いな。
なんつっても人がいないので撮影には最適。
警備員のおっちゃんにも挨拶すれば、
普通に三脚で撮影しているわけだから問題なし。


ダイナミックレンジ±2EV(32倍)

無人で、大混雑の成田山からは想像できない。


ダイナミックレンジ±4.5EV(480倍)

月明かりが綺麗である。
これだけ明るければ8秒も露光すれば十分撮影できる。
月は太陽より20EVくらい暗いが、露光量は15EVくらいの差でしかない。
この分は要するに街灯の明りである。


ダイナミックレンジ±2EV(32倍)

成田山の御守で一番有名なのは「身代わり札」であろう。
大工が地上17mから落下したが無傷だった伝説があり、
高度17m(もしくはそれと等価の65km/h)までの衝撃であれば、
御守が壊れる代わりに本人は無傷になるという有難いものである。
航空機による事故には耐えられないだろうが、
自動車による事故であれば十分効果が期待できるためおすすめ。
というわけでよく自動車に「成田山」のが貼ってあるんだな。


深夜の撮影を十分楽しんだので、ホテルに戻り、寝る。


ダイナミックレンジ±2EV(32倍)
カメラのダイナミックレンジが広がっただけの設定で合成。

翌朝は成田駅から成田空港へ。


成田スカイアクセス。
ひとまずは無料の「アクセス特急」で印旛日本医大まで往復してくる。
しかし成田空港から、羽田空港直行の列車が出ているのは感慨深い。
ちなみに羽田成田で所要時間は2時間掛かるが、
重い荷物を持っている中で乗換なしのメリットはでかい。
成田⇔羽田のスカイライナーもあれば面白いのに。
需要があるかどうかはわからないが・・・。
(ちなみに都営浅草線に直通できる規格ではないので不可能である)

もしそれなりに需要があるなら、
ドルニエ228みたいな19人乗り機材でピストン輸送しても面白そう。
ただ、大混雑の両空港の発着枠を無駄に圧迫することになるうえ、
ドルニエ228くらいだと、着陸誘導時に200ktで並ばされるのもちょっと苦しい感じ。
とはいえ、発着枠に関しては、羽田のB滑走路は空いてるし、
成田のB滑走路も余裕があるはずなので、いけるか?
調布⇒伊豆大島(距離100km)で1万円なので、
羽田⇒成田(距離60km)なら着陸料を考慮しても1万円は切れるか。
ただ、伊豆諸島路線は手荷物5kg以上で超過料金を取られるくらい、
荷物積載量が少ないので、海外旅行者には辛いところである。

しかし、客からすれば、例えば仁川⇒成田⇒羽田⇒伊丹と行く際に、
「荷物を仁川で預けて、伊丹で受け取る」さえできればいいわけで、
客にとっては途中でどういう経路で何で輸送されようが関係ないわけだ。
だから、成田⇒羽田だけを、どさくさに紛れて荷物だけ鉄道輸送するという裏技も?

羽田は、小型機やヘリの着陸を想定した1000mくらいの滑走路を
整備してくれれば面白いのになあ。
使われるかどうかは分からないが・・・。
でも、そうすれば調布発着の伊豆諸島便が全部羽田にできるし。
滑走路の用地は、B滑走路に平行して元々滑走路があった。

なお、都営浅草線に延長11kmの短絡線を建設して、
羽田成田を65分で結ぶという検討を国土交通省が真剣に行っている。
http://www.mlit.go.jp/common/000040245.pdf
さすがにこれは鉄道ヲタクの妄想でもありえない感じだが、実現できれば凄い予感。



ダイナミックレンジ±2EV(32倍)
カメラのダイナミックレンジが広がっただけの設定で合成。


だいぶ停車駅が少ないのね。


爆音をたてて通過するスカイライナー。
1両の長さが20m、160km/hだと44m/sなので、車両の通過音は133BPMだ。


JRとの単線並列。



最小曲線半径は1800mだとのこと。



高架で標準軌ということで、どうみても新幹線。


たしかに印旛沼を走る。



なんか新幹線のようだ、という感想があったが、
ぼくは北越急行のはくたかのほうを思い出した
あっちも美味しい新潟米を作っている田んぼの中を爆走するし。


スカイライナーをすれ違う。
こちらは110kmh+あちらは160kmh=相対速度270kmhなので撮影は大変だ。
連写性能が毎秒0.9枚なので実質1発勝負である。
こういうときに毎秒10枚くらいのデジカメがありゃな。
撮り鉄は連写性能が勝負である。

最高速度は160km/hと、間違いなく在来線最速である。
「狭軌の沙汰」であるといいたいところだが、京成電鉄なので標準軌なんだよな。
狭軌で160km/hで爆走している北越急行のほうが凄い気がする。
逆に言えば標準軌で全線高架という条件ならば、
新幹線と同じなのでもうちょっと頑張ってほしい気もする。
新線区間の最高速度は160km/hでいいだろうが、北総鉄道内も160km/hは無理?


印旛日本医大駅。


上野方面。


駅名票には、印旛日本医大(松虫姫)とあり、
これは付近にある松虫寺の松虫姫伝説にちなむそうだ。


ここの駅に来る列車は、
下りは全て「成田空港行き」
上りは全て「羽田空港行き」というとんでもない駅である。


成田湯川駅。


ここでスカイライナーを退避することになるが、
単線なので行き違い退避も多く、かなり所要時間がかかる印象。
せっかく東海道新幹線に近い規格なのにちょっともったいない。
できれば複線でお願いしたい。
とはいえJRと京成で三線軌にすると更にダイヤがややこしくなるので、
これはできない相談であろう。


成田なのでもちろん航空機もたくさん通過。


なお、スカイライナーは、「成田空港まで36分」と宣伝しているが、
日暮里⇔空港第2ビル間で最速で36分であり、
実際には、往復54本あるスカイライナーのうち33本であり、
最速36分・最遅49分・平均37分46秒である。
京成上野⇔成田空港間で、最速44分・最遅58分・平均46分13秒である。
ということで、平均的には46分という理解をしておいたほうが良い。
ちなみに一番遅いのは上り始発のスカイライナーで、
京成上野9時15分着と、朝通勤ラッシュに乗っかる形になるためである。

図は、全列車の所要時間を並べたものである。
日中は所要時間が安定しているが、朝夕のラッシュ時は遅くなっている。
整理していて気付いたが、上り列車のほうが2本多い。
(差分は、イブニングライナーやシティーライナーになっている)

なお実際にはシティーライナーなどもあり、
日暮里⇔空港第2ビル間で平均45分06秒、京成上野⇔成田空港間で53分49秒だ。

  日暮里⇔空港第2ビル 京成上野⇔成田空港
スカイライナー 最速 36分 44分
スカイライナー 最遅 49分 58分
スカイライナー 平均 37分46秒 46分13秒
シティライナー込み 平均 45分06秒 53分49秒




空港第2ビルに戻り、スカイライナーに乗車する。
特急券は1200円と高いが、まぁしょうがないか。
運賃も上がったので、結局500円アップになる。
だいたい15分の短縮で500円アップはちょっと高い気もするが、
それでもN'EXのほうが高いのでまぁいいか。



内部は新造車両というだけあってかなり綺麗である。
京成電鉄がこんないい車両を持ってるのはなかなか不思議な感じ。
どうでもいいが車内の自販機にはペプシN'EXも売っている。

座席にはコンセントも付いており、モバイラーには便利。もちろんAC100V仕様。
座席は最近流行のやつなのか、やや硬いが、
最大でも1時間しか座らないはずなのでこれでもいいだろう。
広いし、バスよりもメリットは大きいと思う。



空港第2ビル駅を発車すると、同時にJRのホームからE217系のエアポート成田も発車。
起動加速度も同じ2.0km/h/sと同じだが、京成のほうはポイント通過があるため、
エアポート成田が先行するような形になる。
しばらく(3分ほど)走り、信号場を通過したあたりで、
120km/h程度で走行中のエアポート成田を、こちらが最高速度で追い越すことになる。
120km/h vs 160km/h の高速併走バトルはなかなか珍しい。
実際にはエアポート成田は最高速の120km/hで走ることはないので、
かなりの速度差で追い抜くことになる。
これは京成の速さをJRに見せ付けているようで、かなり愉快である。
この様子は動画サイトにもいくつかアップされているが、
どの動画でもほぼ同じ地点で追い抜いているのが凄い。
つまり、両社とも完璧な定時運転であるということだ。

印旛日本医大の直線で160kmhから130kmhに減速し、
その後はまったりと上野を目指すことになる。
京成高砂からは95kmhに更にスピードダウンして京成上野を目指す。


日暮里まで来た。
暑くなる時間の前に視察が全て終了したので良かった。
とはいえ暑いものは暑い。

その後は秋葉に寄り、帰還。
秋葉は更に暑かった。


参考



航空機から撮影した成田スカイアクセス。
大半は、チャーターしたセスナ172より撮影。
龍ヶ崎飛行場からだとかなり近く、10分程度で行くことができる。



沼地を直線の高架が貫いているのがよくわかる。
スカイライナーの最高速度は160km/h=86ktなのでこちらのほうがやや速い。




イオン成田。



成田湯川駅空撮。
明らかにニュータウンな感じがわかる。




成田市街。



印旛日本医大空撮。
半地下構造の駅舎が印象的。




成田スカイアクセス全景。
羽田に着陸進入する航空機より撮影。