旅行記



2010/07 富士山

■注意■
この記録は、トレイルランという山を走る奇特なスポーツの記録です。
一般の富士登山ではありませんので、
富士登山を検索して辿り着いたかたは、この記録を参考にせず、
一般的なコースタイムを参考に計画を作成してください。


トレーニング(タイムアタック)のために富士山に行ってきました。
富士山は2007年1回、2008年1回、2009年1回、2010年1回登っており、
今回が5・6回目である。
うち2回は積雪期登山であった。



河口湖口 編


特に河口湖口は、一番メジャーなルートということもあり
所要時間によってコンディションを測るには最適。
また他の記録も多く、他の人と比較するにも便利である。
富士登山競争のルートでもあるので、トレイルランナーの記録も多い。

「山と高原地図」では登り5時間55分、下り3時間40分となっている。
所要時間をまとめると、こんな感じ。

■登り
7:00・・・バスツアーでのタイム、一般人はこのくらいか。
6:00・・・標準的な山ヤのタイム。
4:00・・・錆鉄人(天女モード)のタイム。コースタイムの2/3。
3:00・・・錆鉄人(ソロ)のタイム。コースタイムの半分。
2:30・・・標準的なトレイルランナーのタイム。
1:30・・・富士登山競争クラスのトレイルランナーのタイム。
1:10・・・富士登山競争での日本記録。

■下り
4:00・・・バスツアーでのタイム、一般人はこのくらいか。
3:40・・・標準的な山ヤのタイム。
2:25・・・錆鉄人(天女モード)のタイム。コースタイムの2/3。
1:50・・・錆鉄人(ソロ)のタイム。コースタイムの半分。
1:15・・・標準的なトレイルランナーのタイム。コースタイムの1/3。
0:30・・・富士登山競争クラスのトレイルランナーのタイム。

ちなみに標高差は1450mなので、
登り毎時300とすれば5時間となるが、空気が薄いので毎時300は苦しい。
毎時600まで行けるなら2時間半だ。



というわけで深夜に河口湖口の5合目に到着するが、
駐車場が満車で入ることができず、0.8km手前の路肩駐車場に誘導される。
高所順応のために3時間ほど仮眠して、深夜2時50分に出発。



徐々に明るくなってくる。
写真上の見かけの明るさは同じでもISO感度がどんどん下がっている。



HDR


御来光。
山小屋から次々に日の出を見る人が飛び出してくる。
やっぱりこのくらいの時間の空が一番美しい。



山も赤く照らされる。


だれか雪渓直登したやつがいるな。


だんだん日が高くなってきた。


やっぱり3200m以上は空気が薄くなり出力が低下してくる。
(だって3193mの北岳より高いんだし)
しかしそれでも毎時300mのペースを維持するように頑張る。



一方、観光客の方々は路肩でヘバってたりであるが、普通はこんなもんだろう。



で、山頂だ。
所要時間3時間50分。
標高差は1500mだから、毎時400mのペースを維持できた。

絶好調なら毎時600くらいまでは行けるので、
頑張ればもうちょっと行けるかな、といったところであるが、
そうすると高山病で激しく頭痛になるのでこれ以上は無理そうだ。
でも途中で誰にも追い抜かれてないので、このくらいでも十分かな。

朝になってくると今度は、富士登山競争の練習のトレイルランナーがあがってくるはず。



頂上には相変わらず青い空が広がる。



剣ヶ峰直下には雪が残っており、一般人が通るには危険な雰囲気。
公式には通行止めであるが、実際には通っている人多数。





銀明水


銀明水の碑




富士宮口の頂上。


頂上浅間神社の内部。



最高峰の剣ヶ峰は撮影渋滞ができていた。



当然日本最高地点の三角点である。



なんだか秋の空?


南アルプスが綺麗。
雪がある部分は実際通ってみるとたいしたことはない。
滑落しても火口に吸い込まれることはないだろう。
アイゼンも不要。
山ヤなら通れると思う。


なかなか良い眺めである。



金明水。


しかしちょっと頭が痛い。
登りがオーバーペースだったか、5合目での高所順応が足りなかったっぽい。
できれば1晩ゆっくり5合目で寝ないとだめかな。



山頂でぐだぐだしていると、物資搬入のブルがあがってきた。
この苦労を見ていれば、山頂の物資の値段が少し高いのも理解できるか。


さて、下りもタイムアタックである。
下りは足が疲れてヘロヘロになりながら下る人が多いが、こちらは体力も十分。
(だって山頂で3時間も休んだんだもん)
コースタイムの3倍速でガンガン追い越しつつ駆け下る。

よく「登りはパワー、下りはコントロール」とは言う。
下りは、膝のサスペンション機能で運動エネルギーを吸収できるので、
特にパワーは必要ないわけだ。
しかし高速下山だと、アクティブサスペンションのように、
能動的に力を入れてエネルギーを吸収しないと膝がやられてしまうため、
結局「登りはパワー、下りもパワー!」ということになってしまう。

途中でトレイルランナー1人に追い抜かれた以外は、
誰にも追い抜かれずに5合目まで到達することができたが、
7合目以下はバテバテになり歩く。
ちなみに途中でトレイルランナー2人を追い抜いて、
「来週(の富士登山)競争に出るんですか?」と聞かれてわろた。

結局下りは1時間25分。
トレランというのは微妙なタイムか。


以上、無事に帰還。


富士宮口 編


富士宮口は、もっともスタートの標高が高く、
登り返しもなく、剣ヶ峰に最も近いため、ピークハントに多用される。

「山と高原地図」では登り5時間15分、下り3時間30分となっている。
所要時間をまとめると、こんな感じ。

■登り
6:00・・・バスツアーでのタイム、一般人はこのくらいか。
5:15・・・標準的な山ヤのタイム。
3:30・・・錆鉄人(天女モード)のタイム。コースタイムの2/3。
2:40・・・錆鉄人(ソロ)のタイム。コースタイムの半分。
2:00・・・標準的なトレイルランナーのタイム。
1:30・・・富士登山競争クラスのトレイルランナーのタイム。

■下り
4:00・・・バスツアーでのタイム、一般人はこのくらいか。
3:30・・・標準的な山ヤのタイム。
2:20・・・錆鉄人(天女モード)のタイム。コースタイムの2/3。
1:45・・・錆鉄人(ソロ)のタイム。コースタイムの半分。
1:10・・・標準的なトレイルランナーのタイム。コースタイムの1/3。
0:30・・・富士登山競争クラスのトレイルランナーのタイム。

標高差は1340mなので、登り毎時300mとすれば4時間半となるが、
やはり空気が薄いので毎時300は苦しい。
毎時600まで行けるなら2時間15分だ。

全力全開フルパワーなら、毎時600まではいけるのだが、
さすがに標高3000m以上ではそんなに出るわけがない。
毎時500だとすれば、2時間45分なので、3時間を目標に登りたい。



高所順応のために深夜23時に到着し、車内で仮眠を取る。
高山病予防のためには必須である。
というかこれでも結局頭痛になる。

平日なので一番上の駐車場に停めることができた。
これが土日だとかなり下になってしまい、5合目までいくだけで大変だ。


深夜3時45分スタート。
日の出まで1時間なので、やや薄明気味の空の下を歩く。
早い時間にスタートするのは、気温が低いうちに高度を稼ぐため。



でも少しペースを上げると汗が噴出していくる。



日の出となる。
富士宮口は、山の影になるので、地平線から上がるご来光を見られるわけではない。



登山者を追い抜いてどんどん登っていく。
こんな格好のやつがコースタイムの倍速で登ってくるのは非常に目立ち、
追い抜くたびにびっくりされてわろた。



もう少し。



頂上。
5合目からは2時間45分であった。
ペースとしては毎時500であり、なかなか満足なタイムだった。
トレランではないので走ったわけではないし、装備も登山に準ずるものである。

ヤマレコの記録では、あまりトレランのものはないのだが、
2時間43分と、2時間19分のものがあったが、
うーんやっぱりこの僕のタイムでは「トレラン」とは言えるかは微妙なところ。



日の出の直後ということもあり人が多い。



剣ヶ峰。



剣ヶ峰直下のトラバースには雪が残っており、一般の観光客の通行はお勧めできない。
(山ヤなら全く問題ないと思う)




登りのハイペースで疲れたので、お鉢巡りは2時間ほどかけてゆっくりといく。



金明水。



中を覗くと少し雪は残っていた。



お鉢。



吉田口の頂上はなかなかにぎやかだ。
東京屋の前で店員8人に囲まれてしまった。
「トレランのトレーニングに登っているが、
 単に登るだけだと修行になっちゃうのでこの格好です」ということを説明。
(仕事の邪魔をしまくったわりに何も買わなくてすいません)



にぎやか。これぞ夏の富士山といった感じ。


なかなかかわいいでしょ。
3700mで3時間ほどグダグダ。
ここでばっちり高所順応して北アルプスめぐりを楽にしなければ。
こういう高地の非日常感の雰囲気を楽しみつつ休憩。



だんだんガスが上がってきた。
やっぱり10時くらいになるとだめだなぁ。
12時を過ぎると雷の危険も生じてくる。
こんな森林限界の山で雷に巻き込まれたらかなりヤバイ。

ガスが濃くなり、少し怪しい雰囲気になってきたので下山する。
9:55、下山開始。


下りは飛ぶように駆け下りる。
走っているとスカートのひらひら感がなかなかかわいい。
赤い原色の服は、派手な色が多い登山者の中でもひときわ目立つ。
おかげで高速で下山しているのがはっきりわかり、かなり異様な光景ではある。

また吉田口と異なり、登り下りが同じルートなので、トレランするにもかなり気を使う。
石が飛んで登りの人に当てたりしたら大変なので、すれ違うときは減速or停止。
11:05無事に5合目到着、所要時間1時間10分。
降下率は毎時1150mなので十分かな。

1時間10分なら、まあなんとかトレランと言えそうなタイム。
なかなか満足であった。

以上、無事に帰還。

次はもっと短縮できるように頑張るぞ。
通常の登山での最速ペースの毎時600mを維持できるなら、
富士宮口なら登り2時間15分の計算。
3000m以上の部分で毎時500mにダウンするなら、2時間30分となる。
これを達成するには、5合目で十分な高所順応が必要だ。
今回みたく4時間程度の仮眠では不十分で、
できれば夕方明るいうちに到着し、8時間は寝て高所順応し、
万全の体制でチャレンジすべきであると思う。




ちなみに何回か「東方ですね」と言われたのでわかる人にはわかるようだ。
元のキャラはこんな感じ。
(C)上海アリス幻樂団・ZUN・東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom.