旅行記
2010/06 網走
関東は天気がぐつつき気味であったが、北海道は晴れてたので、
飛行機乗って、かつ山も登ってきました。

例によって蒲田に前泊する。
だって蒲田以外に安いところが少ないんだもん。
羽田空港に1泊4000円くらいのビジホでもあれば面白いのに。
地方からの人には需要が多そうな気がするけどなあ。
風呂トイレ共用のシングル2畳くらいのスペースでも別に構わない。
(イメージ的には寝台列車のA個室みたいな感じ)
理論的には8畳はあるシングルを2畳に抑えて、
かつ風呂トイレ共用で清掃等のコストを大幅に縮減すれば、
ネットカフェの1泊1000円(1畳)を考えれば3000円位なら十分可能?

朝一のスカイマークで旭川まで。
旭川までは飛行時間1時間20分の予定。

離陸すれば眺めは非常によい。
全国的に高気圧に覆われ、途中に雲がほとんどない快晴である。
低空は視程が悪いが、高空は空気が澄んでいる。
ある程度上昇すると富士山の先端だけが見える。

宇都宮市街地。

中禅寺湖と男体山。

奥利根方面

那須岳。

猪苗代湖

猪苗代湖の近くの磐越道の磐梯猪苗代IC。

吾妻連峰はまだ雪が残ってる。

豪雪の飯豊山。

豪雪の鳥海山。
もう6月なのにまだ雪が残っており大変そうだ。

空が青くて美しい。

田沢湖。

なんだろうこの不思議な色の池は。

十和田湖。
一瞬なんじゃこりゃと思ったが、シルエットがどうみても十和田湖。
たぶん朝で気温が低いので層雲になっているのだろう。
これは川沿いの谷間とかにも発生するのであるが、
湖一面にこうなっているのはさすがに初めて見た。

八甲田山。

地形にそって低い雲が。

苫小牧。
見ることは多いが、新千歳を使うときには離着陸態勢中なので
たいていデジカメが使えないので撮影機会は少ない。

新千歳空港の直上をパス。
さすがは滑走路4本の巨大空港だ。

道央の牧場地帯が美しい。

旭川市街が見えてきた。
まだ高度がかなり高いが、このあと高度を下げるために540度旋回して着陸。
位置エネルギーがめちゃくちゃ勿体無い。
やたらと高度が高かったのは何か理由があったのだろうか。

432mm相当・ISO80・F5.6・1/1000s
旭川空港に到着。
反対側の撮影スポットからだと順光でなかなかいい感じ。
日差しが強いのでアスファルトから強烈な陽炎が揺らめく。

旭川空港からは空港連絡バスで旭川まで出る。
所要35分・570円。
旭山動物園直行バスもあるが実はそっちのほうが安い罠。

そこからは網走まで移動するが、
旭川→網走は「特急オホーツク」で4時間・7000円となる。
1日4往復でちょうどよい時間のがないので、
時刻表とにらめっこをしたところ、北見まではバスがあるようだ。
こちらは3500円と、普通列車よりも安く、所要時間は特急とほぼ同じ。
(所要3時間25分、実際には早着して3時間15分だった)
なのでバスで北見までいく。

層雲峡で休憩。

バスとはいえ、なかなかよい感じだ。
乗客は15人程度と少なくて快適。

北見からは普通列車(これは毎時1本くらいある)で網走まで。

ダイナミックレンジ±2EV(16倍)
手持ち撮影でHDR合成してみたが、連写が遅いために結構ズレが目立つ。
でもまぁ三脚を出すのが面倒なときは結構良いかも。
連写が速いデジカメなら問題なく合成できそう。

普通列車は通学の学生が多い。
さすがに通勤で使う人はいないだろうからなぁ。
ローカル線の定番の光景である。

北海道の都市間連絡特急はこんな感じある。
旭川⇔網走 3時間40分 237.7km 65km/h
旭川⇔稚内 3時間40分 259.4km 71km/h
札幌⇔函館 3時間10分 318.7km 101km/h
札幌⇔帯広 2時間20分 220.2km 94km/h
札幌⇔釧路 3時間50分 348.5km 91km/h
というわけで道内各地へ向かう特急気動車を比較すると、網走方面は群を抜いて遅い。
稚内方面もやや遅いが、こちらは途中の名寄までしか高速化事業を行っていないため。
函館・釧路方面は全線に渡り高速化がなされたためなかなか高速。
仮に網走方面も高速化されれば、
90km/hで旭川網走1時間短縮は十分可能に思えるのだが。
現状では高速道路が順調に建設され(しかも無料)、
国の後ろ盾がある道路の圧勝になる予感。

列車は冷房がないので結構暑くて大変だった。
いまどき非冷房車なんて首都圏じゃ滅多に見かけないぞ。
でもその代わりに堂々と窓を全開にできるのは爽快。
速度も60kmhくらいだから程よい風が気持ちよい。

ダイナミックレンジ±2EV(16倍)
網走駅。
網走駅のすぐ近くにあるすき屋で牛丼を食べる。
(だって歩いていける範囲に食べ物屋ないんだもん)

ダイナミックレンジ±2EV(16倍)

ダイナミックレンジ±2EV(16倍)

ここからはレンタカーを移動手段兼宿とする。
と思ったらHONDAライフが当たってしまった。
これは軽自動車の中では唯一フルフラットにならず、
車中泊を考える場合、どうみてもハズレの車種である。
天幕はヒグマが怖いし、しょうがないのでこれで寝るか・・・。

小清水原生花園。
ありゃ自分の影が写ってしまった。
やっぱり道路は望遠端で撮らないとだめか。

ドライブインの隣には駅もあり、なかなかいい感じ。

僅か高さ10mほどの丘であるが、眺めはすこぶるよい。
今回の主目的の斜里岳もよく見える。

道東のドライブは楽しい。
望遠端なら自分の影は入らないな。

登山口まではダート。
三脚でダッシュボードにデジカメを固定すると、走っている様子が流し撮りできる。
「運転中の画面の注視」にも当たらないし。

斜里岳登山口の直前にある斜里岳神社。

で、延々8kmのダートを走り、斜里岳登山口に到着。
6月19日から営業の清岳荘。まだ営業開始前。
営業期間中は、ここで車中泊すると500円とられるが、
素泊まり1500円とかなり良心的な価格なので泊まってみたかった。
避難小屋に管理人常駐みたいなもんだろうが、
それでもアクセスの悪い道東の山である。
登山口にベースキャンプがあるのはなかなか魅力的。
既にここからオホーツク海の眺めがよい。

次の日は朝4時40分スタート。
ヒグマが怖いので、日の出(3時40分)から1時間経ってかなり明るくなってからだ。

熊鈴をつけるが、これがザックにつけておくとさっぱり鳴らない。
重量物は揺らさないように歩くのが、省エネのコツである。
というわけで、何回か付ける場所を変えてみたりしたのだが、やっぱり良く鳴らない。
結局、ストックのストラップにくっつけると良く鳴ることが分かった。

しかし今回は渡渉が連続するルートであって、
沢が流れる音が煩くて、鈴の音なんかさっぱり聞こえない。
だから、もしかしたら岩の陰に熊がいるかも?
朝一のスタートで僕が先頭なのもあって、なかなか不安。
沢は雪解け水で増水しており、ネットの報告よりも水量が多い。
7〜9月くらいの渇水期ならもっと少ないのだろう。
(夕立による鉄砲水には要注意であるが・・・)
一見増水しまくっていてなんじゃこりゃ状態であるが、
冷静に水中のスタンスを探せば、最大水深10cmまでの浸水で渡ることができる。
普通の登山靴なら、靴の中がぬれることはないだろう。
あとは転倒防止のためにダブルストックがあると良いだろう。

旧道と新道の分岐までは13回の渡渉となる。
(右岸から左岸へ行くので必ず奇数回になる)
まだ雪渓が残っており、渡渉の大部分が省略できる。
雪渓の崩壊には十分注意が必要であるが。
おかげで普通よりも速い時間で来ることができた。

ここからは沢筋を登りつめる旧道と、一気に尾根筋まで登る新道がある。
旧道はこの先かなり雪が残っており危険そうな雰囲気なので新道へ。
新道はのぼりがシンドイ(誰がうまいことを言えと)という話であるが、まあいいだろう。
雪解けでぬかるみの道なので、うまいことを言おうとして滑らないようにも注意である。

本州中部だと森林限界は豪雪地帯を除けば2600m程度なのだが、
北海道だと1300m低下するらしく、
森林限界は北海道中央部で1300m、北海道北部で1000m程度となる。
ちなみにこのまま北上するにつれ森林限界は下がっていき、
サハリンでは500〜1000m程度(ただしサハリンは高い山がない)、
ついにはシベリア北部で0mとなり、ツンドラ気候となる。
ということはここもケッペンの気候区分だとツンドラ気候だ。

尾根筋に出ると展望が良い。
標高1200mなのに森林限界の眺めはさすが北海道といったところ。

途中からは雪渓直登になる。
トレースはなく、ルートを見失いそうになるが、
地形図から判断できるほど地形が明瞭なので大丈夫。

山頂直下にある祠。
登山口にあった斜里岳神社の奥宮みたいな扱いだそうだ。
少ない賽銭で願い事をたくさんする。
ここから山頂までは5分。

山頂。
派手な山頂標識がある。

眼下の牧場地帯の展望が、パッチワークの如く美しい。

あとは国後島。
眺めが良い日であれば、
600mmの望遠レンズがあればかなり高解像度の画像を得られそうだ。
画像解析をするも、ケラムイ岬の風力発電施設を特定することはできなかった。
国後島には、爺々岳という2重成層火山があって、
これがなかなかの美しいシルエットである。
もし深田氏が登っていたならば、間違いなく日本百名山には入りそうな予感。

あっちは太平洋と釧路・根室方面。
かなり良く見える。
まさに道東の全てが見えている計算。
標高は低いものの、道東には高い山がないので、大変眺めがよい。

山頂直下10mにある三角点。
標石ではなく鋲であるのは厳しい気候だからだとか。
でも北アルプスとかでも普通に標石だったりするのでなんでだろう。

いい眺めだ。

清里の町並み。
シムシティのように整然とされた区画である。

網走。

オホーツク海、網走。
原生花園のあたりもよく見える。
一面の大湿原なんだな。
さて、40分以上もぐだぐだしたので下山することにする。
これから旭川空港にいかなきゃいかんし。

雪渓を登っていくひとがいる。
ルートが一部不明瞭なところがあるので、間違ったところを直登しないように。

帰りに新道の下りで転んでしまって泥だらけに。
こういう高山帯だとエキノコックスの心配はあるのだろうか?
高山帯にもキツネっているのかな。
滝のマイナスイオンを浴びつつ(?)下っていく。
不摂生な生活をしている僕はプラスイオンに帯電しているはずなので、
マイナスイオンと接触すると放電する可能性があるはず。
実施に冬場だとよくドアノブとの間でバチッとくるし。

渡渉も難なくクリアーして無事に戻る。
少なくとも今日は15人は入山しているようなので、
ヒグマの心配もほとんどなくなった。

無事に戻ってきた。
往復5時間であった。
ネットの報告だと、残雪の渡渉で苦労して往復9時間掛かったとか、
腰までの渡渉になったとか怖い話を聞いていたのだが、
実際には状態が良くてたいしたことはなかった。
その割には大展望が得られたし、なかなか良い登山であった。
渡渉もなかなか面白かったし。
さてこれから旭川空港まで戻ろう。
旭川空港までは、距離300km、推定所要時間6時間の予定。

432mm相当・ISO80・F8・1/1000s
女満別のあたりを通ると、JALの札幌行CRJが出発していった。
僅か距離250kmほどのフライトなので、巡航高度は低く、眺めが良さそうだ。
その代わりシートベルトサインが消えてる時間が短くて写真撮影はだめか。
この距離ならジェット機のCRJじゃなくて、
ターボプロップのDHC-8シリーズでも十分な気もする。
(というか伊豆諸島みたくドルニエ228でもOKそう)

ここからは無料の高速道路で戻る。
高速道路とはいえ制限70なので、スピード違反には要注意。
こちらは軽なのでゆっくり走っていると後ろから煽られるのも難。
一般道だと後ろが勝手に追い越していくが、
さすがに高速道路だと追い越しはできないので大変だ。

珍しく踏切に引っかかる。

適当に駅にも立ち寄る。
この駅の目の前の道路に警察がスピード取締りをしていた。
僕は時間に余裕があるせいもあり低速運転なので、余裕でスルーだ。
ダイナミックレンジ±2EV(16倍)

ダイナミックレンジ±2EV(16倍)
あんまり列車はこないのがさびしい。
手持ちHDRでブレブレになっている。

昼飯にする。カツ丼大盛り1100円。
ちょっとピント位置の設定に失敗。

空港へは出発の90分前に到着してしまい暇をもてあます。
ちょうど今日これから乗るSKYMARKの便が着陸してきた。
逆噴射でブレーキ中。
滑走路は2500mと十分なのでもっとおしとやかに着陸しても良さそうだが、
ディスクブレーキが磨り減るよりも、逆噴射で燃料を消費するほうが安いんだとか。
まぁ新幹線だって12両編成で240km/hからフルブレーキすると、
ブレーキディスクの消耗が5000円相当になるらしいし。
(ほとんど回生ブレーキでの減速である)
なので友人のR2も、高速域からのブレーキはほぼエンジンブレーキを使っている。
エンブレは逆噴射と違って燃料を消費するわけじゃないし。
(あんまり高回転だとエンジンに悪そうだけど)
待合室で待ってたら、2週間前に新千歳空港で見た人を再度目撃。
同じようにスカイマークを愛用しているのか。
ちなみにカメラにチルノのストラップを付けているのですぐわかった。
航空写真関係の人は高そうなカメラなので尚更。

定刻に出発するはずが、
羽田空港の混雑のために離陸待機を命じられ、10分ほど遅れて出発。
離陸すれば、道央の雄大な眺めが。

次第に高度を上げる。

あとは雲上飛行となるが、巡航高度のすぐ下に雲があったため、
なかなか雲の流れが速くてスピード感のあるフライトである。

ブロッケン現象。
離着陸時に雲に突っ込む前後で見れるのは定番だが、巡航中に見る機会は少ない。
ブロッケンの投影される場所まで距離があるので、単に円形の小さなに虹に見える。
(写真はコントラストと彩度を大幅に増やしている)

仙台空港。
八尾空港・羽田空港などと並び、滑走路が交差する珍しい空港。
正確にははしっこで繋がっているだけなので交差しているわけではないが。

航空自衛隊百里茨城空港。
ちょっと遠く、しかも日が傾いてきたので暗く、画質が悪い。
105mm相当・ISO800・F4.9・1/40s

霞ヶ浦。

利根川

成田スカイアクセスの鉄道線路がよく見える。
開業は今年7月の予定だ。
ここでシートベルトサインが点灯し、その後滑走路16Lに着陸。
ILSで進入する滑走路の灯火は、まるでゲームの如く。
途中で友人と合流し、車で自宅まで無事に帰還。

参考
フライトシミュレータによる羽田空港34Lへのアプローチ。(C)Microsoft
薄闇の中での進入は、夕暮れ色の空・地上の夜景・空港灯火と相まって、
大変美しいシーンの1つである。
写真を撮ろうと思うと、暗いし飛行機は動くのでこれが大変。
でも月間エアラインとかだとプロ級の方々のすごい写真が載っている。
今度、夕暮れの羽田空港でチャレンジしてみるか。