旅行記



2010/05 燧ケ岳

燧ケ岳は、尾瀬にある2,356mの山で、東北地方最高峰である。

本当は1泊2日の予定であったが、
友人が前日夜の飲み会の酒が残っていて危険であったために半日遅らせて14時出発。



前日の午後に出発し、
とりあえず今日は登山口まで行き幕営するだけである。
時間はあるのでゆっくりと行く。

写真は数少ない東北道と東北新幹線が併走する区間。
1000ccクラスのバイクに乗ってるひとは「はやて」と勝負!



一般道走行が長い。



で、登山口の尾瀬御池。


登山口の駐車場は400台収容と超巨大。



更に下にある「七入駐車場」は880台収容だそうだ。
なぜか七入駐車場には、朝日航洋のBell412ヘリコプターが駐機してある。
尾瀬への物資搬入は、通常は距離が短い沼山峠のヘリポートで行うようだが、
さすがに車が出入りするところにヘリをおきっぱにするわけにはいかないし。



尾瀬国立公園の範囲内であるがOKであるようなので、幕営する。
ちなみに既に5つ以上のテントが張ってあった。

夜はマイナスまで温度が下がったが、マイナス16℃の寝袋では余裕である。
むしろ寝るときには暑い位である。



というわけで朝6時スタート。

最初のうちは森の中を登っていく。
広い尾根に縦横無尽にトレースがついており、
どれが正規ルートなのかさっぱりわからない。



少し登るとすぐに森林限界を超えて見晴らしがよくなる。



途中の湿原は完全に雪に覆われている。


木道がいかにも尾瀬っぽい。



最後は急斜面を登りつめて頂上直下へ出る。


燧ケ岳は2,356mの最高点と、2,346mの三角点ピークの主に2つがある。
三角点ピークには祠などもありこれがいかにも頂上っぽいので、
ガスっていると隣の最高点が見えず、下山してしまう人もいるとか。



もうちょっと。


尾瀬沼、まだまだ沼が凍っているが、この上を歩くのはもう危険だろう。
巨大な小屋も見える。



頂上。


あっちは超危険そうだ。


三角点と会津駒ケ岳。
望遠端で撮影するのがミソ。



祠もあるが、最高点は隣のピークなので、「燧ケ岳」の標識はない。


360度展望。めしを食う人多し。


で、最高点のピークのほうも当然行こうかと思ったが、
雪が超デンジャラスな感じ。
試しに登ってみると、急角度でグズグズの雪は支点になるところがなく、
激しく登りにくい。
おまけに雪のブロックが崩壊しそうで嫌だ。
こいつの崩壊に巻き込まれたら助かりそうにはない。
というわけで安全を考えてあきらめる。

で、油断すると滑落する。
下が安全な水平な地面なので、安全に滑落停止訓練が可能だ。

結局5人が挑戦し、全員何とか上まで行くことができたが、
下りは5人のうち4人が滑落した。
うち1人は滑落したときにハイマツ帯に突っ込んでしまって大ダメージ。
見ていて超痛そうだった。(怪我はなかった模様)



尾瀬ヶ原。
かなり雪が少なく、もうなくなっている。
木道がはっきりとわかり、なかなかいい味が出ている。



三角点ピークで昼食にする。
飯はラーメン。
山頂(正確には最高点ではないが)で食う飯はうまい。




望遠端で撮るとそれなりに近景がぼけるので面白い。
というかこういう写真を撮っているととなりのおっさんから怪しまれる。



帰りはシリセードで高速下降。
スキーヤーもかなり多いが、
木などの障害物が多い+勾配が緩くなる下のほうでは、
若干(1mとか)の登り返しもあり、おまけにこんな木道区間も。

実は歩いて下山するのと比べてめちゃくちゃ速いわけではないようだ。
特にハの字歩行で登ることができないスノーボーダーは大変である。
緩い勾配ならストックで漕げば登れるのだが。




無事に戻ってきた。
昨日よりも少しだけ雪の壁が後退しているような気がする。
気温が高いしどんどん溶け出す。
この雪も6月くらいにはほとんどなくなるであろうな。




今回登った燧ケ岳が綺麗。


昼食は桧枝岐名物の山菜裁ち蕎麦で。



帰りも一般道を延々と走り、西那須野ICまで。



その後は東北道で事故渋滞にハマってしまった。




途中のPAで宇都宮ギョーザ食ってるうちに事故は片付いたが、
大混雑となって、結局帰宅は20時半となってしまった。
まぁ、前夜発ということもあり今回はほとんど疲れてないので問題なし。


参考


尾瀬ヶ原から見た燧ケ岳。
どこからも見え、尾瀬の守護神のような存在である。
ということは当然燧ケ岳からは尾瀬の全容が見えるわけだ。



尾瀬沼から見た燧ケ岳。
6月上旬でも結構雪が残っているな。



駐車場に駐機してあったベルBell412、
まえに朝日航洋の格納庫(東京ヘリポート内)を見学したときにとめてあった機体だな。
一番右に写ってるやつである。

ちなみに今回は航空機からの写真はなし。
というのも、このあたりは羽田を基点にしたときに
通過する国内路線がないため、一回も通過したことがないのである。
成田からシベリア方面の国際線の航空路は、もうちょっと北東側を通る。
というわけで、大阪・名古屋から東北・北海道方面の便に乗らない限り、
見ることができないのである。

それにそんなに頻繁に飛行機に乗るわけではないし。
(なのでNARUは未だに、スターアライアンスノーマルメンバーです。)